アリだったりキリギリスだったり
「仕事以外でプログラムを書かないやつはプログラマとして生き残れない」とかよく聞くんですけど、実はわたしは家でほとんどプログラムを書かない人です。
なぜ書かないのかというと、他にやりたいことがあるからです。
本を読みたいし、マンガを読みたいし、アニメを観たいし、ボーッとしたいし、1日8時間寝たいしで、いろいろとあるんですよ(←ただの怠け者の言いわけっぽい)。
それでもたまに、なんとなく書きたくなって家でコーディングしようとするんですけど、すぐにつまらなくなって放り出すパターンになることが多いです。
会社では4時間ぶっ続けでコーディングしても途切れない自慢の集中力が、10分程度で切れて「飽きた~」とかつぶやきだす始末で、そんな状況でプログラムを書いても、まったく面白くないんです。
会社だとあんなに楽しいコーディングが、家だとすぐに「つまんな~い」になるというのが、われながら謎なんですけど、仕事を長期リタイア中の時期には、家でもそれなりに楽しくプログラムが書けたりするので、普段は会社で集中力を使い切っちゃってるのかなあ、と推測しています。
仕事中は頭からプシューッて湯気が上がりそうなくらい、脳みそをフル回転させてプログラムを書きます。それこそ働きアリのように。そして、家では、本を読んで、マンガを読んで、アニメを観て、ボーッとして、ゆっくり寝て、のんびりのんびり過ごすのです。多分、はたから見たら、何も蓄えようとせず、ただ享楽的に生きるキリギリスです。
だけど、いつもアリだとオーバーヒートしちゃうし、家では仕事でできないことを楽しみたいじゃないですか。
それでもアリな時間がないとプログラマとして生き残れないので、その時の仕事状況とか健康状態とか気分により、アリ度とキリギリス度をうまく調整できる人が、精神的に厳しい状況に置かれやすいこのIT業界で生き延びられるんじゃないか、とわたしは思うんですよ。
たまに「アニメ観てないでコード書けよ」とか「プログラマならコラム書いてないでコード書けよ」的な声を聞くんですが、仕事のONとOFFをきっちり分けたい人とそうでない人がいるし、人それぞれで必要なものとか欲しいものとか優先順位は違うので、自分にとってベストだと思うやり方を他人がやっていないということにもの申しても無駄なんじゃないんですかね。
その結果、プログラマとして生き残れるか否かは、それこそ自己責任ってものでしょう。
四半世紀ほど働いてきて、仕事の都合で半年くらいひたすら働きアリ(ある意味、兵隊アリ?)な時期もありましたし、体調の都合で半年くらいただキリギリスな時期もありました。「こんなに仕事だけしててつぶれるんじゃないの?」とか、「こんなに仕事しないで復帰できるの?」とか、その時点ではいろいろとぐらつきましたけど、その場その場をなんとかしのいでここまでやってきて、今になってトータルで考えてみれば、意外と収支が合っているというか、プラマイゼロな感じがします。
「10年後の自分を想像し、そこに向けて計画を立てるべし!」的な言葉をよく聞きますけど、正直、「そんなこと言われたって……」としか思えない(←計画性がまるっきりない人)し、「取りあえず、そのときそのときでがんばって働いて、10年後にいろんなことの帳尻が合っていればいいなあ」くらいの目標でいいじゃないですか!(←開き直った)
そんなこんなで、甘い見通しのままでIT業界を生き延びてきたわたしですが、今のところの希望としては、あと20年弱ほどプログラマとして働きたいので、アリ度とキリギリス度の配分を見誤らないように、ゆるふわな感じで生きていけたらいいなあ、と思っている次第です。
コメント
真っ赤なレモン
ONとOFFの切り換えは人それぞれ。司馬「いまオレOFFなんだよ」「OFFってのは、仕事しないってことなんだよ」(振り返れば奴がいる)
仲澤@失業者
じじいプログラマです。
自分は家でもプログラムを書きます。
ってか、会社のはWindows用の重たくてでっかいアプリケーションなので、
家ではAndroidとiPhone用のアプリ書いて息抜きしてます。
簡単だし、いい娯楽ですね(笑い)。
実は、Androidをはじめたのは「老後もプログラムで飯食いたい」というのがきっかけでした。年だし、いつクビになっても不思議ではありません。
パソコン黎明期ならともかく、現在ではPC用のアプリケーションを個人で
リリースするのはもはや不可能と言えるほど敷居が高くて大変です。
ところが、Androidのアプリの公開は「こんなんでだいじょぶなのか」と
突っ込みたくなるほど簡単(笑)。
かつ、自分で作るしかないアプリのアイデアがありました。
こんだけ条件がそろえばやるしかありません。
まぁiPhoneはユーザーのご要望によりしかたなくはじめたんすけどね(しくしく)。
この様に四六時中コードを書いているので、
あまりON/OFFの区別はないのですが、あえて言うと、
IDEだけでなく、ゲームやTVや電子ブックが同時に立ち上がっている場合は
OFFなのかもしれません(vv;)。
私は休みにプログラムを書くことは、たまにありますが、基本的には休みは会社でできないことをして、気分転換しています。50歳を超えると、老眼や白内障を予防する意味で、ずっとPCを見ているのは健康によくないです。また運動不足で糖尿病になったり、太っただけでも、ズボンがはいらなくなったり、みっともなく、情けないもんです。
ひでみ
こんばんわです。ひでみです。
真っ赤なレモンさん。
プログラミングを「仕事」ととるか「趣味」ととるかでまた違うかと思います。
仲澤@失業者さん
定年後はアプリで小遣い稼ぎというのはいいですね。
今のところ自分でつくりたいものはないので、オーダー受けてつくるとかできたら楽しいかもしれません。
でも、若い人たちの仕事をうばっては申し訳ないしなあ。
あっ、近所の子たちにプログラミングを教えて小遣い稼ぎというのはどうだろう?(←なぜ老後の稼ぎ方の話になる)
みながわけんじさん。
年をとるとからだの方も保守の手間が増えますからねえ(しみじみ~)。
その分、低エネルギーで運用するテクニックが積みあがっていくので、なんとかやっていけてますけど。
ところでここのコメント欄、妙に年齢層があがってませんか?
いや、多分、私が原因なんでしょうけど(苦笑)。
ふじみや
今年で56になるポンコツですが現役プログラマーです。
まだまだ稼がにゃならんので必死です。
ただ新しい言語やプラットホームの習得に対する意欲は枯れてしまいました。
おもにDBのインストールや調整、SQLの作成をやっちょります。
定年がないので死ぬまでしがみつこうと思っています。
ひでみ
こんばんわです。ひでみです。
ふじみやさん。
私は今のところ新しい言語には興味がありますけど、10年後にはどうなってるんでしょうね。
まだまだ稼がにゃんらんので必死、という状況が続いていそうな気が(苦笑)。
定年までしがみついた後のことはまだ考えてないです。
てか、私が定年になるまで会社があるといいなあ(←年の始めから不吉なことを)。