キャリア20年超。ずっとプログラマで生き延びている女のコラム。

プログラマなんかで終わりたい

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 職業をきかれると「プログラマ」と答えます。疎そうな人に対しては「コンピュータ関係」と言いますが。ここ数年、同年代で「プログラマ」を名乗る人には出会っていません。プログラマの「定年」、過ぎちゃっていますもんね。

 かなり前のことになりますが、わたしが仕事をしているすぐ近くの席で、他社の方が2人で仕事をしていらして、先輩らしき男性が後輩らしき男性に向かって「こんなこともできないようじゃいつまで経ってもプログラマ止まり」だぞ、とよく言ってらしたんですよ。

 で、わたしはそういう言葉を聞くたびに「プログラマ止まりでいいじゃん」と心の中で反論していました。

 状況もわからない他社の方々のことなので、「もしかしたら後輩がSE志望で、先輩はそれを知っていてそういう励まし方をしているのかも」とも思ったんですが、どうしても「プログラマ止まり」とか「プログラマなんかで終わりたいのか」とかいう言葉を聞くたんびに腹が立ってしかたなかったわけですよ。

 そうだよ、わたしはプログラマなんかで終わりたいんだよ、それがどうした! (←今も変わらぬテンションで怒り続けている)

 正社員として入った会社を20代後半で辞めて、新たな働き口を模索した時、わたしは派遣社員の道を選びました。当時はちょうどバブルがはじけた頃で、採用環境が厳しかったというのもあったんですけど、それよりも「正社員になっちゃうと出世しちゃう」(=SEにさせられる)ということの方が大きかったんです。

 この業界で正社員として年を重ねていけば、それはもう確実に出世させられます。だけど、上の方々の仕事ぶりをみながら「あれはどうもわたしには向きそうにない」と思っていたんで、どうしてもそのルートには行きたくなかったんですよ。

 つまり「SEになりたくない」という気持ちが、わたしにプログラマの職を存続する道を求めさせ、「派遣なら出世しない」という安直な発想で、正社員ルートを降りて派遣社員になったわけです。

 今、派遣という働き方についていろいろ言われていますけど、わたしはその選択は成功だったと思っています。なにせ、リーダーが気に入らなかったら、最長でも3カ月我慢すれば辞められます。正社員だと上司は自分で選べないですからね。担当SEがひどいと、プログラマは大惨事です。身体か精神のどちらかもしくは両方を病みます。実際、わたしも何度か病みかけました。仕事を辞めたらまず病院通いしないと、と思っていた症状が、辞めた翌日に全快した時には、人間の身体ってスゴイ、と思いましたよ。

 プログラマという仕事が嫌いじゃなかったので、それを続けていたわたしでしたが、35くらいになってようやくこれを一生の仕事にしようと決意しました。キャリアプランは若いうちに立てておけ、とよく言われていますが、わたしは完全に出遅れていました。

 しかし、決意したのはいいものの、1つ不安がありました。

 ある程度この業界で仕事をすれば、プログラマのままでいる、ということが意外に困難だということは誰にだってわかります。いわゆる「プログラマ軽視」の考え方ですね。人によっては「プログラマ蔑視」くらいまでいってるんじゃないかと思います。

 35にもなって「プログラマ止まり」というのは、能力もしくは人格になんらかの問題を抱えているに違いない、という思い込みを持っている人たちは、わたしなんか相手にしません。そこまでいかなくても、無駄に年だけ重ねてるプログラマなんじゃないか? という疑いを持つくらいのことは、普通のマネージャだってするでしょう。正直いって、年くってるのに仕事ができない人、って相当扱いづらいですからね。

 とすると、仕事ができる人、と相手に思わせないと、派遣として仕事を続けるのは大変なんじゃないんだろうか? ではどうすればいいかと考えた時、ふと思いついたわけです。

 「SEなんかもったいなくてやらせられない」と思わせるくらい、プログラマとしてのスキルを積み上げればいいじゃん!

 実に単純な考えです(笑)。でも、それ以外の答えはないと思ったので、手始めに言語の幅を広げることにしました。プログラマの仕事は言語指定ですから、言語を1つでも多くマスターすれば、それだけ仕事の口が広がります。それに「がんばります。まだまだやれます」と言っても簡単には信用してもらえません(わたしだったら信用しません)。

 35を過ぎても新しい言語を覚えている、という事実が経歴書に書き込まれていれば、この人は新しい技術を覚える能力と気力を持っている、と判断してもらえるんじゃないかと考えたんです。

 というわけで、知らない言語の仕事もにっこり笑って引き受けるようになりました。たいていの人は経験のない言語の仕事をしたがらないので、わたしがどの言語の仕事もあっさり引き受けるようになったら、プログラマのやりくりに四苦八苦しているマネージャは、喜んでいろんな仕事を持ち込んできました(0.5人月分くらいの細切れ仕事のために経験者をひっぱってくるのは大変らしいです)。

 慣れない言語で締め切りに追いまくられるのは精神的にかなりハードでしたけど、新しい言語を覚えること自体は楽しかったので、なんとか乗り切りました。

 そんなこんなで40になった時に、正社員になるための活動を始めました。いろいろとありまして、派遣社員のままだとこれから先は厳しいと思ったんですね。職探しをする前に、会社の規模も形態も一切気にしない。プログラマを続けさせてもらえるならどこにでも行こう、と決めました。

 「プログラマ止まり」ルートの一点狙いですよ。あちこちに経歴書を出しまくりました。業務経験のない組み込み系にまで出しましたからね。ホントに手当たり次第でした。

 しかし、40になってもリーダー経験ゼロの経歴書が悪かったのか、「定年までプログラマとして働かせろ」(←さすがにもうちょっとボカしてましたけど)と書いたエントリシートが悪かったのか、はたまた別の問題か、書類選考ではじかれまくりました。

 でも、わたし自身はそんなにへこたれてませんでした。

 いくらなんでもこの業界がそんなに一様であるわけがない。プログラマを大事な資産と考える会社が絶対にあるはずだ。

 わたしはそう信じていたので、あせらずいつまででも探し続ければいいだけだ、派遣で生活できてるんだから問題はない、とものすごく簡単に考えていました。

 そんな就職活動の結果、入社して今も勤めている会社は、わたしが入社した当時、社長を含めて全部で3人でした。わたしが4人目です。今はもうちょっと増えてますけど。

 面接の時に、定年までプログラマとして働かせてもらうことが入社の条件だ、としつこくアピールしたところ、社長がそれを快諾してくれたので入社を決めました。社長はわたしの「どのチームでも一番コード量が多くて、一番残業時間が少なかった」という言葉で採用を決意したそうです。そこんところをエントリシートに書いておけば、他の会社も釣れたかもしれない(笑)。

 ちなみに、会社の主要言語はVisual Basicで、当時のわたしは未経験だったんですが、「Visual C++とExcel VBAができるんならすぐにできるようになるだろう」と判断してもらえました。両方とも35を過ぎてから会得した言語なので、言語拡大戦略は間違っていなかったようです。

 「プログラマ止まり」と言われますけど、プログラマに止まっている余裕はありません。新しい言語は次から次へと現れるし、せっかく覚えた言語はちょっと目を離した隙に改訂されて別物になっちゃうか廃れるかだし、仕様変更とバグの襲来はやむことがありません。

 そんなものたちと定年まで格闘し続ける覚悟があって、プログラマであり続けることを望むのなら、必死で「プログラマ止まり」のルートを探してください。

 プログラマでい続けるキャリアパスがない、なんてことはありません。見えにくいことは確かですけど。

Comment(36)

コメント

士郎

35ですが、昔の私と同じ考えの人がいました(笑)。
プログラミングが好きで、プログラマーでやっていけるのなら
給料そんなに上がらなくてもいいやと思っているほど好きでした。
しかし、日本はプログラマー軽視の傾向が非常に強いので、
最近はSEの方に力を入れないと食べていけなくなってしまっては
困るので、ひでみさんほどプログラマーにこだわらなくなりました。

ひでみ

士郎様、はじめまして。
コメントありがとうございます。

SEやってても職にあぶれてる方はたくさんいらっしゃいますし、プログラマだから食べていけない、ということはないと思っています。
長期にわたるSE量産態勢のためにかえってSEの方が過当競争な気もしますし。
これからはPGにしろSEにしろスキルと姿勢がハンパなところにある人が食うに困るんじゃないんですかね。

インドリ

この業界技術屋の筈なのに迷信とか多いですよね。
プログラマなんかという台詞は、OS・RDBMS・コンパイラ・プロトコルなど全ての要素、およびシステムを余裕で実装できるようになってから言って欲しいものです。
知らない癖に平気で○○なんかというのは理性的な態度ではありません。
私は全工程担当していますが、プログラミングできない人でまともな設計をした人を見たことがありません。
そもそも理論的に考えれば、分からないものを設計できないのは当然の結果だと思うのですが、其の当たり前がまだ分からない人が多すぎます。

KLOVER

仕事をしていて感じることは、プログラマー、SEとか区別した仕事しかできない人はこの先、淘汰されていくと思います。


適材適所で柔軟に仕事ができなければ、まわらない時代になったとおもいます。

プログラマーでいることにこだわり、目的とするよりも会社に、社会に、貢献できるようにがんばってくださいよ。


あなたが作ったプログラムは後世には残りません。


あなたが持つスキルを後世に伝えていけることをせつに願います

この記事は(あなたは)、素晴らしいと思う。
私は、今はプログラミングの仕事はしていないけど、目もちょっと微妙になってきたけど、一生コード書き続けてやるぅと、改めて思いました。(><)b

組長

はじめまして。コラムニストの組長と申します。

私は一貫してプラグラマ(というか、開発)は経験してこなかった『なんちゃってIT系』な人種で、あまり難しいことは分からないんですが、このコラムを読んでとにかく「かっこいー!」と思いました。心意気と言いますか。とにかく「さすがだ。これがプロの覚悟ってヤツなんだ。かっこいー!」という感じです。甘えん坊の後輩にも読ませたいです。

kk

はじめまして。
とっても共感しました。
きっと同世代だと思います。
私も、せめてあと10年はプログラマで仕事がしたいともがいています(笑)

また、次の記事も楽しみにしています♪

こんにちは。
私はたぶんプログラマです。でも社長でもあります。
肩書きとか出来る仕事のカテゴライズに意味なんてあるんでしょうか?
対外的には意味があるのでしょうが、自分の中でそれを行う必要はまったくないと思っております。
あえて名乗るなら私はエンジニアです。

shoshoji

プログラミング only ではないですが、40代のプログラマです。

プログラミングスキルを勘案しない人月単位での売り上げに
なってしまう業界悪習が問題なのでしょう。

ヘボでも、できるプログラマでも、売り上げ額があまり
変えられないから、実績に見合った給料を出すことができないので、
年齢並みに給料を得るためには、プログラマで居続けられないのかなぁ。

げん

かっこいいですね!!
私はプログラマ一筋で今年50歳です。

私は設計書も作りますし、私をSEと言う人もいます。
しかし最後のコードまで面倒を見るので私はやはりプログラマーなわけです。

言語はずいぶんおぼえましたが、基礎的な知識を理解しているとどの言語でも楽に覚えられますよね。

今年の始めから十数年ぶりにC++(FreeBSD)の開発を担当したらnamespaceなどの知らない仕様が出来ていました。
しかし意味がわかればあとは簡単。

プログラマー続けてあと10年で定年です。
たまに詳細設計ぐらいは書きますが基本的にプログラマを続けることでしょう。
shoshojiさんの投稿にもありますが、人月単価ではなかなか収入に結びつかない現実もあります。
それでもプログラマー人生バンザイ!、です

ひでみ

なんかいっぱいコメントいただいちゃってて、うれしいやら混乱するやら。
様々なご意見、ありがとうございます。
ひとつひとつのお言葉にちゃんとコメントが返せなくってすみません。


インドリさん。前回に引き続き、読んでくださってありがとうございます。

> この業界技術屋の筈なのに迷信とか多いですよね。

それはもう常々、感じています。「プログラマ35歳定年説」もそのひとつです。
とか言って、私もそれを35になるまで漠然と信じていたんですけど(苦笑)。

> 私は全工程担当していますが

全工程をこなせるエンジニアが理想なのかもしれませんが、私は言語の把握だけでいっぱいいっぱいです。


KLOVERさん。

> プログラマーでいることにこだわり、目的とするよりも会社に、
> 社会に、貢献できるようにがんばってくださいよ。
> あなたが作ったプログラムは後世には残りません。

では、SEの方々が書いた仕様書は後世に残りますか?
私が好きな仕事で生きていこうとすることが、会社に貢献できていないということと、どう結合されているのかがわかりません。


oumiさん。組長さん。kkさん。

結局のところ、わがままに生きてるだけなんですけど(苦笑)。
一瞬でも明るい気分になっていただけたのなら幸いです。


す さん。

> 肩書きとか出来る仕事のカテゴライズに意味なんてあるんでしょうか?

私には「プログラマ」というカテゴライズに意味というかこだわりがあります。
他の方々にとって「プログラマ」という言葉がどういう意味を持っているのかはわかりませんけど。
「SE」でも「エンジニア」でも「システム屋」でも「技術屋」でも、その人がその人なりの矜持をもって名乗れるのならそれが一番なんだと思います。


shoshojiさん。

> プログラミングスキルを勘案しない人月単位での売り上げに
> なってしまう業界悪習が問題なのでしょう。

「人月」という言葉に悩んだことのないIT業界人は存在しないだろう、と思うくらい皆を悩ませているのに、その呪縛から逃れられないというのが厳しいところです。
では他の何をもってスケールとするのか、と訊かれると答えられませんし。


げんさん。

> 私はプログラマ一筋で今年50歳です。
> 言語はずいぶんおぼえましたが、基礎的な知識を理解していると
> どの言語でも楽に覚えられますよね。

うわ~、先輩がいらっしゃいました。なんかめっちゃうれしいです。
基礎的な知識を理解していると後が楽、というのはよくわかります。
なんだかんだで今の私を支えているものは、C/C++だけをひたすら書き続けた10年間だと思っています。
ひとつ(ふたつ?)の言語にのめりこむことで様々なことを理解しました。
ずいぶんと時間がかかってしまいましたけど。

ビガー

ビガーと申します。

私がプログラミングを中心にしていた仕事をしていたときは、変更に強い
汎用的なものを作ることに楽しみを感じ、全能感に浸っていた時期がありました。
今思ってみるとその頃が、純粋に一番楽しかった気がします。

すばらしい記事ですね。今後も楽しみにしています。

はじめまして。
こちらでコラムを書かせていただいている生島です。

私は、そもそも、プログラマとSEを分ける必要がないと思っているのですけどね。
設計製造者とマネージャは分けるべきで、たぶん、ラリー・ペイジもいまだにソースを書いていると思う。
日本は、なんでそこを分業にするのでしょうね。

マネージメントか……。
それは私の本業なのに、ほったらかして私もソースを書いてます(苦笑)
うちにもエリック・シュミットが来てくれないかな~(笑)

あさお

私と同じ考えの方がいらっしゃってとても嬉しいです。

私も40代ですが、この業界を4社渡り歩きました。
今の会社の前の3社を辞めた理由は正に昇進でした。
現場を離れ管理職への昇進(?)を内示された時に退職しました。

今の会社に採用される面接の際も、
昇進は興味のある後輩に任せて一生現場にいさせて欲しいと伝え
それを受け入れてもらい入社しました。

新しい言語・・・覚えるのは大変ですが楽しいです。
それを苦痛と感じた瞬間がきっと私のプログラマの
「限界(終わり)」なんだと自分で線引きをしています。

士郎

>ひでみさん
プログラマだから食べていけないとは思いません。しかし、会社に属する
以上、年を取るとリーダーやマネージャーをやれと業務命令が下りると
断ることができないですよね。他の会社に転職するとなると、30も半ばに
なっていたらプログラマーとして働きたいと思っていも、企業はほとんどの
会社はそんな人材を求めていません。優秀な人材ならまだしも、自分みたいな
普通(かな?)の人材は今、非常に職探しが厳しいです。
ひでみさんは設計はほとんどしないのでしょうか?あ、別にひでみさんと
言い合うつもりは無いので。

>インドリさん
んー、手厳しい発言で恐縮です。インドリさんの前ではプログラマーと
言えないですね(笑)。
私はインドリ酸みたいな全工程ができる人間が理想かなと思い、いろいろと
努力はしていますが・・。

>げんさん
一筋50年はすごいてずね!私も残りの人生をげんさんのような生活が
できればいいな・・と思います。

>あさおさん
昇進言われて退職はすごいですね・・。今の時期はそれはできませんが、
そうしたい気持ちは確かにあります。新しい言語に限らずプログラミング
が苦痛になったら終わりでしょうね。

ひでみ

ひでみです。
昨日に引き続き、たくさんのお言葉ありがとうございます。
なんか、こんなに反響があるとは思ってもみなかったんでビックリしています。


ビガーさん。

> 変更に強い汎用的なものを作ることに楽しみを感じ

それはものすごくわかります。
いろいろと考えてつくったコードに実際に仕様変更があった時、スムーズに修正ができると「勝った!」とか思います。


生島勘富さん。

> 私は、そもそも、プログラマとSEを分ける必要がないと思っているのですけどね。
> 設計製造者とマネージャは分けるべきで、

なるほど、「PGとSE」よりも「設計製造者とマネージャ」の方が明確な感じですっきりしますね。
そんな簡単なことに気がつきませんでした。目からウロコです。ありがとうございました。


あさおさん。

> 私と同じ考えの方がいらっしゃってとても嬉しいです。
>
> 今の会社に採用される面接の際も、
> 昇進は興味のある後輩に任せて一生現場にいさせて欲しいと伝え
> それを受け入れてもらい入社しました。

私も同じ考えの方がいらっしゃってとてもうれしいです。
よかった。私もうちの会社もユニークじゃなかった!(←レアはレアなんでしょうけど)


士郎さん。たびたびコメントありがとうございます。

> ひでみさんは設計はほとんどしないのでしょうか?
> あ、別にひでみさんと言い合うつもりは無いので。

私、どんだけコワい女だと思われてるんですか?(笑)
クラス設計は当然やりますが、テーブル設計やユーザインタフェース設計もたまにやります。
UI設計はユーザーさんに「あっ、わかりやすい」と言われた時が快感ですね。

saki1208

はじめまして。
saki1208と申します。

私はプロジェクト内の役割は「ただの作業分担」であり、そのときの適材
適所で担当を決定するべきだと考えています。
業務システムの開発がメインですが、業種や業務によって各メンバーで得
意分野があり、それぞれ一番長けている人が担当するべきだと考えます。

何にもできない人も多いですけどね。

身近にいる人達もそうですが、基本的に「できない人」ほどプログラマを
馬鹿にする人が多いようです。二言めには「だって、できないもん」です。
# やる気がないだけだっちゅうの。
# 「お前の代わりは俺ができるが、お前に俺の代わりはできんわっ!!」っ
# て言ってやりたい。

私自身はプログラミングは大好きなのですが、最近あまり機会がないです。
如何にしてできるだけ少ない工数でより良い品質のプログラムが作れるか、
機能の変更や追加に対して柔軟に対応が可能となるか、そんなことばかり
考えています。

もう、十年以上ほとんど同じメンツで仕事してますから、たまには違う環
境に行ってみたいなぁ。

MM

私は、プログラマかと言われるとそれほどでもないレベルかもしれませんが、おっしゃっていること、わかります。

IT業界って、職人に冷たいと思いますよね。社内のISとかSEも立場が低いみたいですし。

要は、建設業界における大工とか塗装職人とか鳶職とか左官屋とか、かれらは技量を認められているんですけど、プログラムの世界では、まだまだそれがいかに年季と経験が必要かということが、認められていない。

建築では、いわゆるゼネコンというところがお役所から入札なり談合(笑)なりで仕事とってきて、大手の設計事務所が設計図を書いて、あとは下請けの無数の業者を使ってリアルの世界で建造物を作っていく。

ITの世界も、今や、建設業界とほぼ同じ構造になっているのですが、建設業界は長い歴史があって、それなりに元請と下請け、お互い敬意を払う部分もあるようです。しかして、IT業界は、現在はぐちゃぐちゃみたいです。契約もいいかげんみたいですしね。

まあ、IT業界で、自動車のホンダみたいにオタク度を追求する大きな会社が出現するのを祈りましょう。

謎人

ども、はじめして。
謎人と言います。

同じ考えの方、かつ先輩がいらっしゃってとてもうれしく思います。
私はまだギリギリ20台ですが、将来もずっとPGとしてやっていきたいと思っています。
ただ、会社の方針なのか新人の子達にPGのお仕事を取られてマネジの真似事ばかりを
やっています。
なるべくPGの業務をやらせてくれとは言っているのですが・・・。

やはり私も転職を考えた方がいいのかなぁ。
そのような職を探すのは大変でしたでしょうが、あるとこにはあると言うことを知る事が出来て、参考になりました。

もうちょっと悩んでみます。

naokits

私も気づけば43歳。でも、まだまだ若い人には負けませんよ。
確かに徹夜できる日数は1日のみになりましたけどw。
私ははフリーランスのソフトウエアエンジニアとして名乗っています。
というのは、プログラミングもやるけど、ほかの設計やコンサルトもするからです。
コーダーでないので、当然ですね。(コーダーなんて死語でしょw)
私はとりあえず、50歳を目指してプログラミングも継続できるように努力しています。(Windows関連除く)。そのためには、UNIXのような枯れた汎用性のある技術に接する機会が多い方が良いと思っていますし、実践しています。
MacとUnix畑で育っていますので、Win環境や考え方にかなり違和感を感じます。
私が努力しているのは、言語学習だけではなく、たくさんのソースコードを読むようにしています。
酒を飲みながらですが、テーマを絞ってソースを読むのが毎日の楽しみです。
最近は、iPhoneとAndroidのアプリケーションのソースを読む事が多いですね。
プロジェクトマネージャというのは、プログラムスキルは必要ないと思いますが、
なくてはならない人材だと思います。
我々制作側と一線を引く境界でしょう。

SEが全て設計書を書くというのも、現在ではナンセンスな気がします。
正直SEっていらないような気がしますね。
チーフプログラマという立場の人がSEとかいう立場の仕事を兼任すればいいと
思います。SEって結構技術的には何も知らない人がおおいですから、単純に
パイプ役としてしか機能しない場合が多いです。

もちろん、業務システムの場合は、業務を熟知したSEの方は非常に力を発揮
できるとは思いますが、システムの詳細まで担当する必要はないでしょう。

長くなりましたが、お互いがんばりましょう。

友ぞう

こんにちは。友ぞうと申します。

プログラマーなんかで終わりたいなんて、言ってみたいです。
プログラマーで終わるにはコラムで書かれているように相当の技術力がないと難しいですよね。
私には無理だなと。うらやましいです。

IT業界って建築業界に例えられることが多くて、それを嫌う人も多いので嫌がられるかもしれないのですが、SEは建築士、PGは大工ってことかと思ってるんです。
(そんなに単純なことではないんですけどね)
そもそもSEとPGと分ける必要性は全くないと思いますが、どうしても分けるならそうだと思っています。
大工をある程度続けたら建築士になるってことは考えられないのに、PGの次はSEって決められるのは変ですよね。

うちの採用担当者が、今の学生と話をしたらプログラマでなくSEになりたい、って言っていたそうです。
業界だけでなく、学生にまでそういう考えが浸透していることは悲しいと思います。

また社内のリーダーでも、PGだとSEより単価が下がるからPGはダメだといっています。意味がわかりません。
職種で単価を決めることがおかしいですよね。それぞれスキルレベルが違うはずなのにそんな言葉でひとくくりにして単価を決めるなんて。

なかなかそういう考えは根強いのは悲しいことですね。

しまりす

うさぎかわいいw
プログラマっていう定義が人によってまちまちなのが、この手の話が燃え上がる
理由なのかな?と思います。
誰か偉い人(団体さん)決めて!!!!

カズ

言い分はわからないでもないのですが、開発環境の発達、ハードスペックなどの向上により、昔ほどにコーダーの腕がシステムの性能に与える影響は少なくなっております。

昔の貧弱なハード環境であれば、アセンブリやアルゴリズムなどで厳密に処理をチューニングして高速化を図るという要件もありましたが、現状ではそこまでカツカツのコーディングを要求されるわけではありません。
#だったらいいハードを買ってしまった方が早いということになりますので。

とりあえず顧客が納得する性能が出せれば問題ないという状況になってしまうと、熟練工としてのプログラマに高額のお金を払うよりも、多少技術的には劣っても、安く使える若手や外国人労働者にシフトするというのが一般的になっております。

だからと言って、そういった人間と同じ条件では食べていけないのも現実なわけで、そうなるといずれは若手にはできない上流工程や管理にシフトしていかざるを得ないのかな?というのが現実だと思います。

ts

45でフリーランスです。

私も、職業を聞かれると、プログラマといいます。その年でSEじゃないのという顔をされてるなーと思いながら。

プログラミングは好きですが、ひでみさんの、作業量が少ないけど、コードは多いという、少ない時間の中で、精度を高められると思われている自信がすごいなと思います。私はそこまで自信ありません。
また、プログラム言語の幅を広めるという考え方も。私は、プログラミング言語でなく、UNIXやOracleといったインフラ構築の方向に変わってきています。そちらの方が仕事があるのです。

プログラムで食べていける人がうらやましいです。

ひでみ

ひでみです。
たくさんのコメントありがとうございます。
キャパ不足のためひとつひとつのお言葉にきっちりお返事できず申し訳ありません。


saki1208さん。

> 身近にいる人達もそうですが、基本的に「できない人」ほどプログラマを
> 馬鹿にする人が多いようです。二言めには「だって、できないもん」です。

私が一番腹が立った言葉は「だっておれバカだからしょうがないじゃん」でした。
本当にそう思ってるんならやめてしまえ! と心の中で叫びました(口に出して言わない程度に常識があったのが残念です)。


MMさん。

> 要は、建設業界における大工とか塗装職人とか鳶職とか左官屋とか、
> かれらは技量を認められているんですけど、プログラムの世界では、
> まだまだそれがいかに年季と経験が必要かということが、認められていない。

誰が書いても動けば同じだろ、という人が業界内にもいるのが困りものです。
そういう人をきちんと説得できない自分にも困りますが。


謎人さん。

> やはり私も転職を考えた方がいいのかなぁ。
> そのような職を探すのは大変でしたでしょうが、あるとこにはあると
> 言うことを知る事が出来て、参考になりました。
> もうちょっと悩んでみます。

自分と同じ環境にいて同じスキルを持ってて同じ希望を持っている人はひとりもいません。
例は例にすぎないので、オリジナルな答えを模索してください。


naokitsさん。

> 私も気づけば43歳。でも、まだまだ若い人には負けませんよ。
> 確かに徹夜できる日数は1日のみになりましたけどw。

私は徹夜仕事ができません。日をまたぐと目がかすむんです。若い頃はやってたのにっ。

> コーダーでないので、当然ですね。(コーダーなんて死語でしょw)

私も新人の頃は「コーダー」と呼ばれてました。確かに聞かなくなりましたね。いつの間にか。


友ぞうさん。

> 大工をある程度続けたら建築士になるってことは考えられないのに、
> PGの次はSEって決められるのは変ですよね。
>
> 社内のリーダーでも、PGだとSEより単価が下がるからPGはダメだといっています。
> 意味がわかりません。

大工さんを「かっこいい」と言う人はいても、「大工にあまんじているなんて志が低い。建築士を目指せ」と言う人はいませんものね。
単価がどうのこうのと言う話は私も飽きるほど聞きましたが、納得できる説明に出会えた経験はありません。


しまりすさん。

> うさぎかわいいw

昔、うちにいたうさぎです。耳の位置がハンパなとこがポイントです。

> プログラマっていう定義が人によってまちまちなのが、この手の話が燃え上がる
> 理由なのかな?と思います。
> 誰か偉い人(団体さん)決めて!!!!

今回、様々なお言葉をいただいて、「プログラマ」という定義は自分が考えていた以上にバラつきがあると実感しました。
もうちょっと考えてみて、ある程度の結論が出たら書いてみたいです。偉い人じゃないけど(笑)。


カズさん。

> 言い分はわからないでもないのですが、開発環境の発達、
> ハードスペックなどの向上により、昔ほどにコーダーの腕が
> システムの性能に与える影響は少なくなっております。

せっかくチューンナップしたストアドプロシージャが、DBサーバが変わった途端にまったく性能差がわからなくなったという経験がありますので、おっしゃることはよくわかります。
しかし、プログラマの腕が保守性に与える影響は大きく、それはシステムの寿命を左右します。
でも、その保守性がユーザーさんには見えにくいんですよね。見える頃には瑕疵担保期間を過ぎていますし。
あからさまにその場しのぎなコードを読んでいるとせつなくなってしまいます。


tsさん。

> 45でフリーランスです。
> 私も、職業を聞かれると、プログラマといいます。
> その年でSEじゃないのという顔をされてるなーと思いながら。

「その年でSEじゃないの」という顔はよく見ましたよ、私も(苦笑)。

haru8511

52歳でコンピュータが好きで未だにコードをゴリゴリ書いてます。ユーザーのシステム部門からソフト会社に転職して、さらに転職してユーザーの企画部門で即興コードを書いてます。
SEって金勘定だけで、コード書けないし、そもそもコンピュータの事しらない人が多いと思います。寿司職人で5年もやれば一丁前かもしれませんが、この世界は
全く評価されないけど技術は必要ですよね。70歳でもコードが書ければと思います。

saki1208

saki1208です。

>カズさん。
>
>> 言い分はわからないでもないのですが、開発環境の発達、
>> ハードスペックなどの向上により、昔ほどにコーダーの腕が
>> システムの性能に与える影響は少なくなっております。
>
>せっかくチューンナップしたストアドプロシージャが、DBサーバが変わった途端にまったく
>性能差がわからなくなったという経験がありますので、おっしゃることはよくわかります。

SQL素人が作ったストアドにはよくありますよね。
ちょっと極端ですが、何カ月もかかる月次処理とか(w)
チューニングして見せて、数分程度になると気持ちいいですよね。

でも、リプレースした時などにハード性能の向上だけで、数倍以上の性能差が出たりする
んですよねぇ。
なので、チューニングなんかせずにハードウェアのせいにしたがるやつが多くて困る。

士郎

>haru8511さん
>コード書けない上にコンピュータのことを知らない
この辺りを詳しく書いてほしい。

ひでみ

ひでみです。コメント欄が落ち着いてきました。
とは言っても、コメントをいただけるのはとてもうれしいので、ちょっとした二律背反状態です(苦笑)。

haru8511さん。

> 52歳でコンピュータが好きで未だにコードをゴリゴリ書いてます。
> 70歳でもコードが書ければと思います。

こちらにも先輩がいらっしゃいました。心強く思います。
70歳まで目がディスプレイに耐えてくれるかが心配です。


saki1208さん。たびたびありがとうございます。

> チューニングして見せて、数分程度になると気持ちいいですよね。
> でも、リプレースした時などにハード性能の向上だけで、数倍以上の性能差が出たりするんですよねぇ。
> なので、チューニングなんかせずにハードウェアのせいにしたがるやつが多くて困る。

チューニングはSQLの勉強としては最高の素材だと思うんですけどねえ。
成果がなかなかでない時は心が折れそうになりますけど(たまにホントに折れてグレてますけど)。


士郎さん。

>> haru8511さん
>>> コード書けない上にコンピュータのことを知らない
> この辺りを詳しく書いてほしい。

えっと……これは私に対してのコメントなんでしょうか?
コードを書けないうえにコンピュータのことを知らないSEのことを書き出すと、かなり愚痴っぽくなるんですけど(てか愚痴以外はなにも出てこない)。

士郎

>ひでみさん
> コード書けない上にコンピュータのことを知らない
haruさんがこう書いているので過去にそういう人がいたと思うので
どんな人なのかな(どれくらいひどいレベル)・・と思って興味が
わいたので聞いてみました。

くま

ひでみさん


はじめまして。
私も、生島さんと同じ考えで「PG」と「SE」を区別する
必要はないし難しいと思います。PGしていても、頭の中で
PG・詳細設計は日常作業です。なんなんでしょうね。。


それに
rubyを作ったまつもとさんは、今もプログラミングしています。

海外の良書は、「プログラミング」を意識した本が多数あります
そこから、気づきをえて設計を学ぶ事も多いです。
 ・達人プログラマー
 ・ビューティフルコード
 ・CodeComplete...


達人SEだとしっくりこないでしょう(笑)

ひでみ

ひでみです。ちょっとだけごぶさたしてました。

士郎さん。お返事がだいぶ遅くなってしまってすみません。

> どんな人なのかな(どれくらいひどいレベル)・・と思って興味がわいたので聞いてみました。

笑い話にできるレベルの話を探して、いずれ書いてみたいと思います(←もしかして笑えない話の方が需要が多いですか?)。


くまさん。

> 生島さんと同じ考えで「PG」と「SE」を区別する必要はないし難しいと思います。

「PG」と「SE」の厳密な区別を言い出すと、人それぞれ認識がバラバラなのでとても混乱しますし、そこを厳密に定義付けることに意味も意義も見出せません。
きっと、定義付けることによって儲かる人たちにだけ意味があるんでしょう。
とは言うものの「自分はプログラマだ」という認識に関しては自信満々です。よく考えてみると謎の現象です。

『ビューティフルコード』は未読ですが、タイトルがすてきなのでいずれ読んでみたいと思っています(←高くて買う勇気がでなかった)。

しんすけ

もうすぐ63歳ですが、派遣プログラマを続けています。
周囲が許すなら、死ぬまで「プログラマなんか」を続けたいと思っています。

30年以上プログラマやってても、判らないことだらけです。
それを解決していく喜びは「プログラマなんか」でなければ味わえないことだと思っています。

ひでみ

ひでみです。
しんすけさん。コメントありがとうございました。
私の20年先を走っていらっしゃる大先輩の声をきかせていただけてうれしく思います。

> 30年以上プログラマやってても、判らないことだらけです。

20年以上やっててもわからないことだらけだと思っていましたが、30年やってもそうなんですか。
予想通りで安心しました(笑)。

haru8511

忙しくて暫くぶりに皆さんの意見を拝見させていただきました。
士郎さんへ。
SEを侮辱するつもりで書いた訳ではなかったので申し訳なく思います。
私も30代中頃、SEと言った方が単価が高いし、格好が良い?から複数の銀行にメーカーSEとして転戦してましたが、色々な人がいて、SEって何?とつくづく考えさせられました。今は昔のように死ぬような残業もなく平穏に暮らしてます。
しんすけサン凄いですね。
私も頑張っていける気がしてきました。

Toshi

わたしも、45歳ですが今だプログラマです。ブラジルでas/400の開発,保守やってますが、そろそろ需要がなくなってきていてるの今JAVAを勉強を始めているところです。確かに日本はプログラマを軽視しているところがありますね、ブラジルでは、しゃべる人は、多いですが開発者が少なくいつも求人があるので、その点助かっています。 楽しく、ストレスもそれほど感じない仕事なので、定年までやっていくつもりです。

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