可能か不可能かは別として、面白いこと中心に書いていきます。

IT業界は「機動戦士ガンダム」に似ている

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 どこを見渡しても「悪化」の文字。見渡す限り暗い、日本。

 一寸先に深い霧が立ちこめ、その先が一体どうなっているのか、まったく想像のつかない中、一歩一歩、時間だけは新しい年へ向かって歩んでいっています。そして、この状況を様々なベクトルで捉え、それぞれが来年に向かって動いていくのだろうと思います。

■ICT(IT)業界って、20数年以上前のガンダムに似ている

 初代のことを“ファーストガンダム”というらしいですが、それに当たるものが私の中では「ガンダム」です。新しいガンダム好きの皆様、申し訳ございません。

 「IT業界」という言い方は、SaaSの登場や期待感などによって、ICTにスタンダード化されつつあります。エンジニアの皆様はすでにご存じかと思いますので、SaaSのことは書きませんが、これにより、もっとコミュニケーションというものが加速するでしょう。そして企業間においては、競争であったものが、連携や提携という動きに展開していきます。少なくとも自分の身の周りを考えた時に、この予測に当てはまるシーンがありそうな気がします。

 私が最近ICT業界に感じるのは、Microsoft vs. Google。まるで連邦軍とジオン軍です。Windows=ガンダムに対して、様々なアプリケーション(ザクやズゴッグなど)で挑んでいくGoogle(それに加えてLinuxなど)。

 SaaSにおいては、ガンダム vs. ジオングのような感覚です。もはや勝ち負けというより、何か別の目的に変わっていってるような気がします。

 しかしア・バオア・クーのように、総当たり戦のようなことがあるのならば、その先に見えるのはきっと明るい未来なのだと思います(信じています)。

 ちなみに、監督の富野由悠季さん。とある書籍によりますと、普段から外国の新聞や雑誌などで、外国の方の名前などをストックしておいて、ここぞという時(ガンダム企画時)に、そのストックから国名や人名などをネーミングしてガンダムの世界を作ったとのこと。データベースがあればこそ実現したものだったんだなあと思いました。

■実はICT業界は「特攻野郎Aチーム」のようなポテンシャルを持っている

 メンバーがどこからともなく現れ、素早く解決をし、去っていく。かっこいいものです。

 かつて、こういう話がありました。BS放送開始の約1カ月前、システムに致命的なバグが発生し、下手をすれば放送開始に穴をあけるという、前代未聞の事態が起こったそうです。その時に立ちあがったのが、日立製作所や東芝、松下電器産業(現パナソニック)などのエンジニア。

 会社という垣根を越え、お互いの知識と技術を結集させ、たった1日でデバッグ・復旧したとのこと。そしてプロジェクト終了後に解散。まるで「特攻野郎Aチーム」です。素晴らしい。

 日本の技術がなぜ、注目されるのか。ここに集約されている気がします。

■2009年、あなたはどうしますか

 “どうするか”

 とてもベタですが、皆様においてはいかがでしょうか?

 “与えられる環境”の中、いかに能動的であるかが、社会にとっても、個人にとっても重要ではないかと思います。もちろん、私自身にとっても“どうするか”は常に重要なので、日々研鑽です。

 また、これは所感ですが、来年はICT業界においては、「リリース」がキーワードになるのではと思っております。そして、それを生み出す方法が「アイデア」。改めて言う必要はないかと思いますが、かなり重要です。

 広告業界ではバイブルと称される「アイデアのつくり方」。著者のジェームズ・W・ヤングが定義するのは

  1. 資料を集める
    • できるだけ多く
  2. 資料を咀嚼する
    • 咀嚼:文章や言葉をよく考えて十分に理解すること
  3. 対象から離れ、全く別のことをやる
    • 関連することには一切触れない
  4. アイデアが降臨する
    • それを瞬時に書きとめる準備しておく

 余談ですが、ダ・ヴィンチは生涯で5000ページ以上のメモを残したとの事。私も実践していますが、仕事や物事の取り組み方など、多くのことが抜本的に変わりました。

 社会活動が、今日までは企業価値を上げる手段であったともいえますが、SaaSの流れになってきた今、これ(リリース)によりブランドを含めた価値がさらに生み出されると思います。

 皆様の2009年に、ご多幸及び、本当の意味で、2009-ICT元年となることを祈っています。

■最後に

 ちなみに、あなたならば何に乗りたいですか? そして、何を作ってみたいですか? 私は、

  1. ザク
  2. ズゴック
  3. ドム

 ということは、Google派?

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