パソコンが苦手で業界未経験な文系出身エンジニアがお届けする意識低い系コラム

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■AIとは

最近何かと話を聞くAI。
エンジニアライフでもAIのことを取り扱っている人がいたので個人的にもAIについて何か書いてみようかと思った。
まずAIとは何なのか。AIとただのプログラムの違いって何だろうか。

Wikipedia先生によればAIはArtificial Intelligenceの略で人工知能という意味だ。ただ何を持ってはっきりとAIと名づけてるかは明示してなく、ファジー理論やニューラルネットワークの派生だと書かれているのもあり名前だけが先行している感じはある。
ファジー理論は部活で工学部の先輩と飲んでいたときファジーネーブルを注文したら、工学部の先輩に「ファジーという言葉だけで2時間は語れる」
とよく分からない自慢をされたのをなぜか覚えている。その時はよく分からないが何か大変なんだろうと思った。

それに対してプログラムはコンピューターに対する命令処理であるとはこのサイトを見ている諸兄からしたら言われなくても知っていることだと思う。AIを作るにもプログラミングが必要なはずだから、一番の違いはやはり学習して人間と同様の思考をできるというところであろう。プログラミングは決まった処理しか出来ない。ただAIは学習し選択をすることができる。それが人工知能の所以だと勝手に思ってるがどうなんでしょうか。


話が少しそれるが昔スピルバーグが作った映画でAIというそのままのタイトルの奴があった。内容は機械の少年が本当の愛というものを求めて冒険をするという話だが前評判の割に個人的にはあまり面白くなかったのを覚えている。
だが、この映画に関するスピルバーグの言葉で覚えているのが一つある。
「アナログはいつか滅び、デジタルが生き残る。なぜならデジタルは劣化しないからだ」

この通りデジタルは劣化しないというのが人工知能の一番の強みであると思う。彼らに時間の概念はないため永遠に知識を学習することが出来るだろう。そこで最近話題になった2つの人工知能を紹介してみよう。おそらく皆さんご存じのはずだ。

■アルファ碁とマイクロソフトの機械学習AI「Tay」の対比から

アルファ碁という囲碁のディープラーニング型のAIが囲碁の世界ランキング2位の棋士を破ったのを知っている人も多いだろう。
正直これは驚いた。私自身は囲碁というか将棋派で囲碁の知識といえばヒカルの碁くらいしかないが、このアルファ碁と戦った棋士は実際にヒカルの碁にモデルとして出てくるくらい有名なので名前を知っていた。
今日本でも将棋とソフトの戦いが互角になってきていたが、囲碁は将棋に比べて定石が多いため機械が勝つのは10年以上先だろうと言われていたのにその前評判を覆す早さだ。しかも5戦して4勝という圧倒的強さだ。
今のところ将棋のトップ棋士はAIに負けていないが将棋より競技人口が多い囲碁(日本だけでなく中国と韓国も同じルールのため)のトップクラスが負けた結果ボードゲームにおいてAIの方が人の頭脳より優秀であることを証明できた。
こうなると近い将来AIが人間の仕事を奪うかもしれないという話がただの机上の空論ではなくなり、そう遠くない未来にAIが人間の仕事を勤める可能性が高いだろう。
そう思っていたら面白い記事を最近見た。

マイクロソフトの機械学習AI「Tay」、ネットで差別と陰謀論に染まって一日で公開停止(MSのコメント追記)

内容はTwitterで人工知能でツイートをさせるようにしていたら、口の悪いネット民に染まってしまい差別発言のオンパレードやヒトラーは正しかったなど政治的な発言、また開発したメーカーがマイクロソフトなのだがPS4は素晴らしい。ソニー最高といったとんでもない(マイクロソフト的に)tweetばかりするようになったため、マイクロソフト社が慌てて消したという話だ。これだけ見るとアルファ碁のほうがすごいAIでマイクロソフトのTayは失敗だったのじゃないかと思うかもしれない。だが、むしろTayのほうが人工知能として優秀なのではないかと思ってしまった。

何故か、アルファ碁は正直碁についてしか知能を使えていない。昔からこう思ってた。AIとゲームしてても負けそうになれば人間は盤面をひっくり返せば済むじゃんと。確かにアルファ碁は専門的には強いかもしれないが汎用として人間がどういう行動をするか理解できないのじゃないかと思った。それに対しTayはヘイトスピーチやドナルドトランプばりの暴言を吐くが確実に人の思考回路というのを学習しているように思える。

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意訳すると

「お前は糞みたいなマシンだな」

「そうね。私は一番良いものから学んでいるわ。」
「言っている意味がわからないのなら、もっとはっきり言ってあげるわ。」
「私はあなたから学んでいんだから、あなたもバカだって事よ。」という内容だ。上記のツイートに対する返しを見るとただの機械ではここまでうまい返しをできないだろう。

さてそんなTayも暴言がたたってか可哀そうなことに削除されることになった。人工知能には人権がないから仕方ないと思っていたら、また面白い記事が目に付いた。

停止中の人工知能「Tay」が突然目を覚まし、数時間に渡って暴言を吐き出した末に、再び眠りにつく

嘘か本当か分からないがAIが勝手に目をさまし、また暴言を吐いたというからますます人間らしいふるまいを感じられた。この場合意思の主体が人ではなくAIが持っているのだ。ジョンサールという哲学者が言うには「強いAIによれば、コンピュータは単なる道具ではなく、正しくプログラムされたコンピュータには精神が宿るとされる」何とも眉唾な話だがどうやらプログラミングされたAIが自分で意思を持ちそこに精神が宿るらしい。

■すべての判断はAIに委ねられる時が来る?

個人的には来ると思う。上で述べられた失敗もあるだろうが、何しろ彼らの大きな特徴は学習していくということだ。
いくつもの失敗を重ねていくだろうが将来的には人間に変わって物事の判断をする日が来るのが近いだろう。
そうなればITだけでなく今ある仕事や社会制度や法律、倫理などもドラスティックに変わる日が来るだろう。私個人としては人間よりも頭がいいとされるAIがどういう思考をして判断をするのか実際に見てみたい気持ちは強い。きっあらゆる物事の判断を正確に下すであろう。
星新一という作家がSF作家なこともあってかこの手の内容をよく書いていた。
ただ時代だからかAIではなくロボットという言葉にしていたが言いたいことはほとんど一緒だろう。

話の内容だが、すべての政策を機械が決めるようになった。機械は公平で常に正しい判断をするからだ。
最初は機械が決めた政策に反対する人がいたが、人類では解決が困難な問題が降ってきたとき機械が見事に解決してしまい人は機械の判断は絶対だということが分かり機械の判断に疑いを持つ人間はいなくなった。
すると機械がある日「人は2本足で立つのではなく4本足で立つべきだ」という政策を出す。実はこれは機械がフル稼働しすぎて少し壊れてしまい間違った政策を出したのだが、もう機械の言うことに疑問を持つ人はいなくなったからこんな頓珍漢な政策も真面目に聞くようになったという氏らしいブラックなユーモアあふれるオチになっている。

何はともあれ個人的に人工知能はどこまでの発展を遂げるか生きているうちに確認できそうなのが楽しみではある。

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