細々と働くエンジニアが、細々と何かを書いていきます。

勉強会の先にある世界とは - 勉強会初心者のための勉強会(2012年初春の陣)レポート -

»

 今年に入って全然コラムを書けませんでした。書きたい話題はあったものの、なかなか時間が作れず、結果的に「勉強会初心者のための勉強会」第1回目のレポートの次が、2回目の勉強会のレポートになってしまいました(苦笑)。

 2回目の勉強会は「2012年初春の陣」と銘打って、2月25日(土曜日)に開催しました。生憎の天気と非常に寒い気温の中、沢山の方にお越しいただきました。改めて、ご参加いただいた方々に御礼を申し上げます。

 また、会場は、アイティメディアさんの会議室をお借りして開催しました。都内に数ある会議室がどこも予約済みで取れず、編集Kさんに泣きついて事無きを得ました。会場を貸して下さったアイティメディアさんにも御礼を申し上げます。

 ■当日のゲストは……

 前回のレポートのとおり、当日は、コラムニストの粕谷大輔さんをゲストに招いて、講演を行なっていただきました。

 粕谷さんの講演で特徴的だったのは、

  • 勉強会に参加できるようになった後にどうするか
  • 段階を踏んで、出来るようになろうということ

といった点です。

 ■参加する

 まずは「勉強会に参加できるようになること」。特定技術がテーマであったり、参加者の中に書籍の執筆者や人気ブロガーがいるというだけで怖くて行けないと思ってしまいがちです。しかし、そんなことはなくて、その技術を知らないから参加できないのではなく、知らないから勉強するわけで、知らないことは恥ずかしいことではないのです。主催者だって知らないから勉強会を開催するわけで、主催としてはひとりでも多くの方に参加してくれることが嬉しいし、むしろ来て欲しいと思っています。

 ■発表する

 勉強会に抵抗無く参加できるようになったら、ただ参加していくのではなく、勉強会の中で「発表」をしてください。ただ参加するよりも名前を覚えてもらいやすく、twitter等でフォローしてもらいやすくなります。そのようにして繋がりが多くなれば、例えばその繋がりから転職先を紹介してもらえる等の良いこともあるかもしれません。

 発表する上でお勧めは「ライトニングトーク(LT)」。発表時間は短いので長時間に渡り話をする必要はなく、テーマは自由なので何を話してもOKです。失敗しても全然問題ないので、ぜひ気軽に挑戦してみて下さい。

 ■アウトプットする

 参加できるようになったら、もうひとつ、「アウトプット」をして下さい。先述のLTであったり、twitter、Facebook、ブログ……。媒体は何でも良いです。学んだことをアウトプットして下さい。こういった活動を続けることで、友達が増えますし、もっとやってみたいことが増えます。場合によってはGoogleで自分の名前がHITするようになるかもしれません。

 尚、「エンジニアライフ」ではコラムニストさんを募集しています。参加資格は、IT業界につとめている方(以前に勤めていた方)。それだけです。誰でもOKです。「エンジニアライフ」の場でアウトプットするのは如何でしょうか。ご興味のある方は こちら をご確認下さい。以上、告知でした。
 
 ■まずは「参加する」ボタンをクリック!

 勉強会で活躍する人と、そうでない人の違い。それは単純に「『参加する』のボタン1つをクリックできるかできないか」です。ほんの少しだけ勇気を出して「参加する」ボタンをクリックする。それが出来るようになったら、またほんの少しの勇気を出してLTをやってみる、ブログを1ページ書いてみる……。ほんの少しだけ勇気があれば、世界が変わります。

 勉強会は怖くないのです。まずは「参加する」ボタンをクリックしてみましょう!勉強会をきっかけに勉強する、つまり、「勉強会駆動勉強」をしましょうよ!

 以上が粕谷さんの講演内容です。

 ■ライトニングトーク入門

 講演だけでも良いのですが、せっかくの勉強会なので、粕谷さんにまつわることで入門レベルの何か勉強会らしいこと(言うなればプレ勉強会)が出来れば……。そう思い、粕谷さんと打ち合わせをして、「簡単なLTをやろう」ということになりました。

 といっても、「PowerPointかkeynoteが入ったノートPCを持参してください」「ネタを考えてきて下さい」「皆さんの前で発表してもらいます」では勉強会の参加に敷居が上がります。かといって、LTやるにしてもテーマを考えないと、話す内容が全員おなじになってしまいます。

 そこで、「画用紙1枚をスライド代わりにして、当日、その紙に書いてもらう(紙とペンは、こちらで用意する)」「テーマは、自分の自己紹介(そのため、事前のネタ作りは不要)」「グループに分けて、その中でLTしてもらう」「時間は、ひとり2分。あくまでも、2分で話をまとめることを主眼に置く」という形にして、極力、敷居を低くしました。また、粕谷さんにお手本のLTをしてもらいました。内容は自己紹介ではありませんでした(本レポートでは秘密とさせていただきます(笑))が、大変参考になるLTでした。

 お手本LTのあと、20分ほどで自己紹介の記入と2分で話す内容の構成を考えてもらい、いざ、LT。時間が余った方、逆に途中終了した方、2分ジャストで終了できた方……。様々な方がいらっしゃいました。僕もLTやってみたら1分30秒ちょっとで大幅に余ってしまいました。

 粕谷さんの講演でも話題に上がりましたが、LTで大事なのは「練習」です。今回は練習無しの本番ということで、なかなか上手にいきませんでした。ただ、LT中およびLT後に各グループで話が盛り上がっていて、皆さん楽しそうでした。それを見たときは、「あぁ、やってよかったな」と嬉しくなりました。

 ■解散、そして懇親会

 勉強会としては以上で終了です。解散後、近くの中華料理店で懇親会を行いました。勉強会本編が懇親会参加への敷居を下げる効果もあり、ATNDで募った際の人数の倍の方に参加いただきました。大変楽しい一日でした。ありがとうございました!

 ■次回予告

 既に次回については一部決まっています。5月の連休後の土曜日を予定しています。今のところは12日の土曜日に行えればと思っていますが、場所を含めて未定です。

 そしてゲストは、またエンジニアライフのコネを使ってしまいましたが、「オブリガート ~感謝されるテストエンジニアになる~」の第3バイオリンさんです。新潟での勉強会をはじめとした社外活動について、また、専門領域のソフトウェアテストについて語っていただく予定です。お時間の合います方は、ぜひご参加下さい。

 以上です。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 ■参考文献

 粕谷さんの講演(USTREAMの録画)
 http://bit.ly/yExig2

 粕谷さんの講演(スライド)
 http://www.slideshare.net/daiksy/study4bg

 当日のtwitterまとめ(ゆかりんのーと)
 https://yukar.in/note/ckFoD9

 早速アウトプットしてくれた方々のブログ等(twitter上の検索結果)
 https://twitter.com/#!/search/realtime/%23study4bg

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する