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TOEIC SWテストへの道(3):「英会話喫茶で英会話のコツを学ぶ」

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 ここ最近のこのコラムは、メンタルヘルス的な記事やWACATEを中心に更新していました。TOEIC SWテストの対策はどうなってるんだと思った方もいらっしゃ……らなかったと思いますが(笑)、ボチボチと、コツコツと続けてきました。例えば、別の記事で何度か書いてきた、リトル・チャロ2を毎週欠かさず続けてきました。瞬間英作文の練習も、英検3級・準2級の過去問を使って練習していました。

 ただ、アウトプットの機会が一向にないまま勉強を続けてきていたので、モチベーションは下がっていました……。僕は危機感を感じ、「これは何とかせねば」と思いました。

 とはいえ、外国人の友人は相変わらず1人もいない。英会話スクールに通えるほどの資金力もない。

 そこで、英会話喫茶なるものに行ってきました。

■英会話スクールに併設されている英会話喫茶

 英会話喫茶は、主に英会話スクールの施設内に併設された、お客さん同士が英語で会話をするスペースです。僕が行ったところは「喫茶店」という感じのスペースではありませんでしたが、「喫茶店」を使っている英会話喫茶もあると思います。

 その英会話喫茶に行くにあたり、いきなり英語が堪能なお客さんと会話するのは自信がありませんでした。しかし、ほとんどの英会話喫茶には「初心者専用テーブル」があると知り、そこに参加しました(その英会話喫茶では初心者専用テーブルは予約制でした)。

 通常のテーブル含め、各テーブルには外国人の方が1人参加することになっており、僕が参加した初心者テーブルは、モンゴル出身の女性の方がいました。他の参加者は、僕と同じIT関係の日本人男性の方がひとり。3人で英会話を楽しみました。途中、僕の英会話力不足で帰りたくなることがありました(苦笑)が、90分という時間はあっという間に過ぎ、楽しい時間を過ごせました。

■反省点からコツを学ぶ

 とはいえ、途中で帰りたくなるほど僕の英会話力は散々なものでした。後に90分の英会話を振り返り、何が悪かったかを考えていく中で、自分なりに英会話のコツというものを考えました。

●言葉だけでなく、身振り手振りも重要

 初心者テーブルの担当がモンゴルの女性だったこともあり、モンゴルの話で盛り上がりました。その際に「モンゴルのイメージは何かありますか?」と質問されました。僕は最初にイメージしたものがありましたが、単語が出てこないため、非常に困りました。どう言えばいいかを考えながら、手を水平に回しました。平泳ぎのごとく。そのジェスチャーで"vast plain"(広大な平原)と僕が言いたいんだなってことを汲み取ってもらえました。言いたいことを伝えるためには、言葉だけでなく身振り手振りも重要だなと思いました。

●伝えようとする気持ちを強く持つ

 「伝えようとする気持ちを強く持つ」。ジェスチャーを、こう言い換えることもできると思います。何かを伝えるのに、スマートな表現が分からなくても、簡単な単語やジェスチャーを用いたので充分だと感じました。表現や文法が分からないからと諦めてしまわず、簡易な表現方法でいいから伝えようとすることの方が大事だなと思いました。ちなみに、TOEIC SWテストでも、文法や発音よりも「伝えようとする意志」を重要視して採点されるようです。黙り込まず、とにかく何か話すっていう。

●いろいろなことに興味を持つ

 日本語で会話をしていても、興味のないことに関して質問されても「知らないから答えられない」というのがあると思います。日本語で会話していて答えられないことを英語で質問されても答えられるわけがないんです。

 先に書いた「モンゴルのイメージ」含め、その担当のモンゴル人女性から質問されて答えても、"What else?"(他には?)と言われ、2、3個の答えを言わないといけませんでした。質問によっては答えられずに"uh……"と唸るしかないこともありました。普段からいろいろなことに浅くていいから興味を持っていれば、会話も弾むのかなと思いました。"I can't answer."(もう分かりません)と答えてもいいのかもしれませんが。

 ちなみに、モンゴルのイメージで「広大な平原」に続く僕の答えは"special house"(特別な家)でした。ゲルとかパオとかっていうんですね。知りませんでした。こういうところが、会話上イマイチな点だったかなと振り返りました。

●語彙力は少しは必要

 僕が答えたことに対して"What exactly?"と質問を返されたときがありました。exactlyって、「まさに」「そのとおり」って意味だったよなあ……。今のはどういうことを質問されたんだ、と頭が真っ白に。初心者テーブルということもあり日本語で解説されてしまいましたが、「具体的に」という意味でした。忘れていました。「身振り手振りを使えば伝わる」と書いた話と矛盾しているかもしれませんが、さすがにまったく英語ができないのに英会話をしようというのは無茶があるな、と。ある程度は単語を知っていないと、こうなってしまうのだろうなあ、と思いました。

●会話はキャッチボールであることを意識する

 答えるのに必死すぎた僕に対して、同じテーブルの日本人男性はこの点にすごく長けていて、質問されて答えたあとに"How about you?"(あなたはどうですか?)と質問し返していました。何度も。ロシアの話で盛り上がってもいました(自分はついていけず……)。映画の話になったときに、苦し紛れに、見た映画のタイトルを言ったのに「知らない」と言われた僕とは大違いでした……。モンゴルから日本に来て2年弱の方が知名度の低い映画を知っているわけがないんですよね、今にして思えば。相手が知っているか知らないかに配慮できずに「何か言わなきゃ」という気持ちに固執しすぎた結果でした。"Do you know?"(知っていますか?)と付け加えることが正解だったのだろうなあ、と思っています。

 英会話に慣れるしかないのかもしれませんが、あくまでも「コミュニケーション」「言葉のキャッチボール」という大前提を忘れないで英会話をしなければ、と、そう痛感しました。

■成長は実感できた

 今までの努力で、どこまで会話できるようになったかを試すために行った英会話喫茶。自分のできなさに凹むこともあったものの、何とか90分会話を続けられましたし、僕自身、楽しい90分でした。以前よりは英会話が出来るようになった、という自覚を持てました。

 新幹線に乗っていて「旦那と席が離れてしまったので席を替わってもらえますか」と英語で言われても、"Where?"と"Sorry."しか言えない僕はもういないです!(笑)。"Where is your husband?"(あなたの旦那さんはどこですか?)とか"I'm sorry, but I want to be here."(ごめんなさい、僕はここにいたいんです)と言え……る……はずです(笑)。

 ただ、まだ、英会話としてはグダグダですし、SWテストに対する自信はあまりなかったりしています……。あと2カ月弱。もう一度、英会話喫茶に行くなどして努力を重ねたいと思います。その前に、まずはWACATE……!

Comment(3)

コメント

組長

おはようございます。組長です。

英会話喫茶!良いですねぇ。私も探してみたい……。

>日本語で会話していて答えられないことを英語で質問されても答えられるわけがないんです。

これは私も英会話学校に通ってた時の先生に言われました。「普段から口下手で人と話すのが不得手な人が、英会話の時だけ饒舌になるわけがない。日常生活でも人と円滑にコミュニケーション取れない、人とは話す話題が無い人は英会話も出来ない」と、大変キビシイことを言われました……。

英語だと思うから特殊なことをしている気になってしまいますが、あくまで人と人とのコミュニケーションだということを忘れてはいけない、ということですかね。SWテスト頑張って下さいねー。

あずK

組長さん>
コメントありがとうございます。

まだ、あちらこちらにあるわけではないみたいですね。
英語の人気が上がれば、もっと店舗も増えると思うんですけど。

> 「普段から口下手で人と話すのが不得手な人が、英会話の時だけ饒舌になるわけがない。
> 日常生活でも人と円滑にコミュニケーション取れない、
> 人とは話す話題が無い人は英会話も出来ない」

耳が痛いです^^;
僕も口下手な方ですから…。
でも、逆に、英会話から学べるコミュニケーションもあると思うので、
精進したいです。

色々と耳が痛い記事でした^^;

英語でしゃべっていると、リスニングやスピーキングに気を取られて相手に興味を持つというコミュニケーションの根本を見失いがちです。

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