@IT メールマガジン「@IT通信」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

エンジニアは足りない?

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 2001年8月8日の「@IT通信」に掲載したコラムを紹介します。平成20年度の調査では、ソフトウェア業の従業員数は61万8519人でした。ほぼ10万人近く増えていることになります。いかがでしょう、現場のエンジニア数は足りていますか?

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 EngineerLifeフォーラムを担当してからずっと疑問に思っていることがある。それはエンジニアの数の問題である。取材先でよく聞くのが、「人(エンジニア)が足りない」という言葉だ。だがIT関連のエンジニアはいったい、どれほど不足しているのかを調べようとしても、これがよく分からない。さまざまな数字は出ているが、その根拠が分からないのだ。もちろん、ぼくの調査が甘いのかもしれないのだが……。

 そもそも現在、どれほどのエンジニアがいるのだろうかと調べると、5年ごとに調査される「国勢調査」、厚生労働省の「賃金センサス」、それに経済産業省の「特定サービス産業実態調査報告書」などで知ることができる。例えば、経済産業省が7月19日に発表した「平成12年特定サービス産業実態調査(速報)」によれば、情報サービス業の従業員数は52万8956人おり、そのうちシステムエンジニアは22万4729人、プログラマは11万1584人だという。

 しかし、こうした数字からでは分からないことがある。そもそも情報サービス業ではない企業のIT部門などはどうなるのだろう? また、システムエンジニアはどんな分野のエンジニアなのだろうか? そして、プログラマはどのような言語でコーディングしているのだろうか?

 平成13年度版の「労働経済白書」によると、情報通信技術関連の雇用は、就業人口に占める割合で約7%で、米国と遜色がなく、「必ずしも日本がアメリカに遅れをとっているわけではない」という。

 このことをどう思いますか? 十分な数のエンジニアはいますか? いままさに必要な技術を持った技術者は少ないと感じませんか? 一部のエンジニアに仕事が集中していませんか?

 ぼくはこうした数字を見ても、“いま必要な技術”や“いま必要な技術者”の数は、現在のマクロな統計数字では把握できないとあきらめているのですが……。

   (編集局 オーウチ)*当時
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