モバイル機器はどれがよい?
2001年8月15日の「@IT通信」に掲載したコラムを紹介します。「それ1つあれば解決する! というモバイル・ソリューションは存在しない」――もし当時の筆者がiPhone 4やiPadを見たら、どう反応するのでしょうか。気になります。
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今回はモバイル機器の話題です。モバイル機器されるモノには、
(1)ノートPC
(2)PDA
(3)携帯電話
などがあると思いますけど、皆さんはどれをお使いでしょう?
わたしの周りには、これらをすべて同時に持ち歩くというギミックマニアが多いのですが、わたし自身は普段は(3)の携帯電話のみで、必要に応じて無線LANカードをつけたノートPCを持ち歩くという日常です。必要以上にモノを持ち歩くのがイヤなタチなので、特に携帯電話を重宝しています。
仕事ならびに私用メールも含め、すべてのメールを携帯電話に転送しているので、メールの送受信がリアルタイムで確認できるのは便利です。携帯でメールが届いたのを確認して、おもむろにノートPCを開いて返信を書く……ということも可能ですし。PCのキーボードに慣れてしまっている身としては、極力メールの返信には使いたくありません。
最近、Java対応携帯が出ていますが、誰かアレのうまい活用方法とかご存知ですか? わたしはJ-PHONEのJ-SH07という機種を使用していますが、付属のカメラこそ使ったことがあるものの(意外にもこの付属カメラは便利ですよ!)、Javaアプリケーションは使用したことがありません。
携帯電話の弱点は、オフラインのときにデータを保持できないことにあると思うのですが(この点がPDAの有利なところだと思います)、このあたりの特性を生かしたアプリケーションが登場すると、いろいろ利用価値があるかもしれませんね(それにしては、携帯Javaはメモリとかの制約が多すぎると思いますけれど……)。
とりとめもなく書いてきましたが、これから先、どんなにノートPCやPDA、携帯が進化したとしても、それ1つあれば解決する! というモバイル・ソリューションは存在しないでしょう。携帯の進化でモバイルの用途がかなり広がりましたが、今後PCに取って代わることもなさそうです。
一時期、「携帯がPCを駆逐」するなんて論調の記事が雑誌の誌面などを覆っていることがありましたが、「どれが秀でている」のではなく「TPO」に応じて使い分けるのが正解なのでしょう。より便利になってくれるのは1ユーザーとして嬉しい限りですけどね。