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エンジニアじゃない人とエクセル関係のお話

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エクセルの負の遺産があってもいいんじゃない

先日の白栁隆司さんのコラム「エンジニアとExcelの関係のお話」 で

2000年頃から業務システムに触れていますので、色々なExcelの使い方に出会いました。
それは、今のように道具が揃ってない時代に、先人が試行錯誤した結果でもあります。
もちろん、これらが負の遺産であることは否定しません。

と白栁氏は述べています。

 私はエクセル方眼紙は許せません。これは負の遺産というかエクセルに対する冒涜です。でもそれ以外は、エクセルの邪道な使い方もアリだと思っています。

エクセルでスケジュール管理ソフトを作りたい

 私はエクセルVBAを初心者に教えています。あるとき受講したTさんは、「エクセルVBAでスケジュール管理をするツールを作りたい」と言っていました。

 タスクと時間を登録するとそれをガントチャートに表示する。スケジュールの空きや重複を確認できる。そんなツールを作りたい、と。

 もちろん、エクセルVBAで作ることができます。めんどくさいかもしれませんが。
でも、こんなことを実現しているソフトはたくさんあります。

 MS-Projectもそうですし、無料のフリーソフトでもいくつもありそうです。なにもエクセルで苦労して作らなくてもよさそうです。それでも、T氏がVBAで作りたいと言ったのはなぜなんでしょうか?

だって禁止されているんだもん

 T氏の職場では、パソコンにフリーソフトを勝手にインストールすることは禁止されています。あべっかんの職場でも同様です。

 ですから、どんなに便利そうなソフトウェアがあっても、それが無料だとしても、インストールすることはできないのです。特にT氏の職場は厳しいようです。

 そこで許されるのはエクセルVBAのプログラムです。エクセルはすでにパソコンにインストールされています。そこでファイルやプログラムを作るぶんにはお咎めをうけません。何も不正なものはインストールしていないのですから。

 T氏はそこに目をつけて、使いたい処理はVBAで作ってしまおうと思ったのです。

 白栁氏の話でも、常駐していてOfficeしか使えない環境があるということでした。そういったソフトウェアを自由にインストールできない環境では、なんでもエクセルで作ってしまおう、という発想になるのも無理はありません。

 ユーザーは開発者が想定していなかった使い方をすることがときどきあります。そんなものです。

あべっかんでした。

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