エクセル職人が楽しいのはなぜだろう? -ITエンジニアを志した原点を振り返ってみよう
"Excel職人"がいなくなる日に備えて後任を育成する「スキル定義」のコツ という記事がありました。エクセル職人に頼りすぎているといなくなったときに困るよ、という話なのですが、こんかいはエクセル職人について書いてみます。
エクセル職人、世にはびこる
会社ではいろいろなデータをエクセルの表にして管理しています。そして必要に迫られて部署に1人くらいはエクセル職人がいるものです。私もエクセル職人です。
エクセル職人はエクセルの機能と関数とVBAを駆使して、データ整理のために日夜、ではなくてときどきですが、努力しています。そうです。ときどきなのです。エクセル表の自動処理の案件が部署で毎日出てくるわけではありません。ですから私も本職は別の仕事をしています。でもときどきエクセル職人のニーズがあるのです。そんな人がどこの部署にもいることでしょう。特にIT系の会社だったら、こだわりを持ったエクセル職人が多いのではないかと思います。
エクセル職人はなぜ楽しいの?
この、本業ではないエクセル職人としての仕事って私は楽しく感じます。システム開発やテストプログラムを作る仕事よりもエクセル職人の仕事の方が楽しいのです。それはなぜなんだろうと考えてみました。
- 決められた型のプログラムを作るのではなく、構成を自分だけで考えて作るから
- 表やエクセルシートの関数を使って楽をするなど、工夫する余地が多いから
- コーディング規約とかに縛られずに自由に書けるから
- 「これは便利になった。ありがとう」とエンドユーザーに直接感謝されるから
- あそび心を入れたプログラムにしても怒られないから
こんなところでしょうか。
原点に立ち返ってみよう
こうやってまとめてみると、もともと私はここに挙げたことが楽しいと思ってプログラミングの職に就いたようなものです。だからエクセル職人の仕事が楽しいと思うのも当然だなと気づきました。
こんなふうに、そもそもなんで自分はITエンジニアになりたいと思ったのだろう? と振り返ってみるといいと思います。特に仕事が辛かったりつまらなかったりしたときに、ITエンジニアを志したときの原点に立ち返ってみましょう。すると今後どうするべきなのか、仕事への取り組み方を変えるのか、別のことをするのか、辞めるのか、などが分かってきます。それが現状を打開するきっかけになることでしょう。
いつまでもエクセル職人でいたい、あべっかんでした。
コメント
仲澤@失業者
大昔、経費清算用の簡単な表を「マルチプラン」で作ったのを思い出しました。
小規模で局所的な自動化の要望は増えつつありますよね。
「それってエクセルすればいいじゃん」
など、すでに動詞化してます。(まぁ意味が伝わってるからいいか)
こういった要望に答えてくれるロボットなりAI応用アプリなりができるまでは、
自分もエクセルします。
abekkan
>仲澤さん
まだまだ甘いですな。
動詞化すると、「エクセルする」ではなく、「エクセる」ですよ(笑)。
仲澤@失業者
おぉっ、エクセルはラ行変格活用でしたかっ。
「エクセる」が「ござる」のお友達とは・・・。