興味があるものの仕事と興味がないものの仕事
「なぜ?」が気になれば成績も伸びる
先日、息子が通う塾の説明会に行って来ました。塾長の先生が、
「なぜ?」が気になる高校生になってほしい
と、いう話をしてくれました。
英語で、at night と言うけれど、at morning とか at eveningとは言わずin the morning, in the evening と言う。ある程度の期間があるときに at ではなくて in を使う。
でも、morningやeveningよりもnightの方が長いのに、at nightという使い方は許される。それはなぜ?
こんなちょっとしたことが気になるようになると勉強が楽しくなる。楽しくなれば成績も伸びる、という話でした。ごもっともです。
好きなものなら楽しく仕事ができる
ずいぶん前になりますが、私はゲーム機に関わる仕事をしていました。私は普段はゲームはほとんどやらないのですが、ゲーム自体には興味はあります。検査の仕事なのでゲームを作るわけではありませんが、興味があるものに関わる仕事だったので興味を持って仕事に取り組めました。動作確認として仕事中に「みんなのゴルフ」をやったこともありました。
また、私は自動車に関わる仕事をしたこともあります。自動車を運転するユースケースからテストケースを考えることになりました。当時私が乗っていた車はフェラーリだったかベンツだったかホンダだったか忘れましたが(?!)、普段は読むことのない自分の車の取説を読んでみました。こういう操作をしたらこうなる、という説明に対してテストするというテストケースも作りました。この仕事は結構楽しく思えました。
好きでもない仕事のモチベーションをどうやって上げたらいいの?
私は今はある製品に関わるソフトウェアの仕事をしています。その製品は私も買ったことはあるものの、特に興味があるものではありません。そして不幸なことにその製品に関わる規格やソフトウェアの仕様はとても複雑です。知っておくべきことがたくさんあります。
けれども、その製品に関心がないと、仕様書を読んでもなかなか頭に入ってこないのです。理解したつもりでもすぐに忘れてしまったりします。歳のせいかもしれませんが。
「こんな複雑な仕様にするんじゃねーよ、覚えてられるかっ!」と思ってしまうのです。もしこれが興味があるものだったら、複雑な仕様も「なぜ?」が気になって勉強することが楽しくなっていたかもしれません。
プロのエンジニアとしては、好きなものであろうとなかろうと、取り組んだものに対しては熱意を持って勉強していい結果を出すべきなのでしょう。それができるのが優秀はエンジニアです。けれども私はその優秀なエンジニアではなかったようです。プロ失格かもしれません。
好きでもないものの仕事に対するモチベーションをどうやって上げて行けばいいのか? 「なぜ」が気にならない高校生だったからいけなかったのかな? そんなことにいまだに悩んでいるあべっかんでした。
コメント
仲澤@失業者
本論とは関係ありませんが、
姪っ子(豪州人)は両方使いますね。
at night「一般名詞としての夜の意味」の雰囲気かな。
in the nigth「夜の間の時間帯に限定、またはその中の一時刻」的な感じでかね。
morningも同じ様に使いますが、日本人の言う朝ではなく、午前中な感じ(ゆるっ)。
「人は夜に寝ます」の場合は at night です(ほぼ慣用句)。
一方
「夜に悪事を考えつく」は in the night な感じかもしれません。
外国語の雰囲気を理解するのは難しいですよね。
まぁ外国人が気にしても仕方ないかもしれません。
ところで、あまり興味の製品でも、人がそれを使っているシーンを想像すると少しはましになるかもしれませんね。
user-key.
ただ、「なぜ?」と子供が思って聞いても、大人が「そんなん知らなくていい」や「それは屁理屈」と言っていると、子供が忖度していって、次第に「なぜ?」思う芽を摘んでいっていると思っています。
結果、試験は丸覚えで済まして、応用や機転が利かない人が増えている気がします。
又、仕事では、最近、メンタルヘルスがあっちこっちで言われ始めていますが、合う合わんを考えず、成績や給与や福利厚生で仕事を決めているから、結果、合わずに辞めて行き「こんな筈では無かった」となるのではないでしょうか?
abekkan
>仲澤さん
at nightの話は英語の先生でもある塾長の
と、私はコメントしたのも at night, コラムを書いたのも at night でした。
すぐに書き終えたのではなく、ダラダラと長時間にわたって書いたので in the nightか?
いや、たぶん at night と言うのでしょうが。曖昧なものですね!
abekkan
>user-key さん
「どうして?」という問いに対して「どうしても!」というのは答えになっていません。
そんなことを大人が言ってしまうことも多そうです。
>応用や機転が利かない人が増えている気がします
→まさにそうですよね。
問答無用でルールで縛ると人は何も考えなくなる、と私も思います!