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普通のITエンジニアになりたい!?(1)

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普通の仕事と普通じゃない仕事

10月から私は新しい仕事、Cプロジェクトの仕事をすることになった。先月までの半年間、私はBプロジェクトの仕事をしていた。そこはいくつもの部署から精鋭の(or 不要の?!)人材が一時的に集められたプロジェクトだった。私はC言語で書かれたコードをテストするチームに入った。 C言語のコードなので、ウチの会社のエンジニアなら言語的には誰でも対応できる。普通の仕事だと言える。

私はそれ以前にはAプロジェクトの仕事をしていた。そこではある規格の言語を使っており、その知識が必要だった。その規格に精通したエンジニアは少ない。誰でもできる普通の仕事ではない。 そしてこれから始めるCプロジェクトの仕事も普通の仕事ではない。

普通のITエンジニアの仕事って何だろう?

さて、普通のITエンジニアの仕事って何だろうか。エンべデッドシステムの部署にいる私にとっては、C言語やアセンブラ言語やTRON系のリアルタイムOSを知っているのが普通。JAVAやPHPなどは知らない。 それが私から見た普通のエンジニアだ。

けれどもおそらくそれは多くのITエンジニアから見ると普通ではないのだと思う。エンべデッドシステムとかリアルタイムOS とか聞いても「何それ? 美味しいの?」と言う人も多いことだろう。では、普通のITエンジニアって何だろうか?

普通でないことの不安

普通でないこと、人と違ったことをしていると不安になる。普通でないことをしていてこの先もやっていけるのだろうかと。もっと一般的なITエンジニアの技術をつけておかないとそのうちに食いっぱぐれるのではないかと。

普通でないエンジニアはITの展示会に行ってもトレンディな技術に触れていないので話ができない。@IT の記事を読んでも使っていない技術やツールの話ばかりで意味がよく分からない。食べ超を読んでマンガの通りに用語を覚えても仕事の役に立たない(マンガの通りに理解したら大変なことになりそうな気もするが!)。 普通のエンジニアだったら、展示会で偉そうな顔ができるのに! 普通のエンジニアだったら、もっと大衆受けするコラムが書けるのに!

普通ではないコンビニ人間

最近、芥川賞を受賞した村田沙耶香の小説「コンビニ人間」を読んだ。この小説では主人公は普通の感覚が分からない。公園で死んでいる小鳥を見つけて、「可哀想」とは思わず、「焼き鳥にしたら美味しそう」と思ってしまう。「コンビニで15年以上もバイトしているなんて普通じゃないよ。普通に就職しなよ」と言われても何が普通なのかが分からない。 普通とは何か? がテーマになっている。何が普通なの? なんで普通にならなきゃいけないの?

普通って何だろう? 普通のITエンジニアって何だろう? と悩んでしまったあべっかんでした。(2)につづく。

 「コンビニ人間-『普通の人間』じゃないといけないの?」

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