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「育て上手なPMがやっている7つのこと」の講師がやっている3つのこと

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 「育て上手なPMがやっている7つのこと」

 PMシンポジウムというイベントで受講したセミナー。講師はこの自分戦略研究所で「田中淳子の"言葉のチカラ"」を連載している田中淳子さん。

 

■良質な経験をさせる

 新入社員がやらされる宴会の幹事。これは単なる雑用ではない。出席の確認や集金をする。仕事で直接関わらない人たちに顔を覚えてもらえる。それにこういう機会でもないと新人が部長や重役と話をすることはない。だから意味があるんだよ、と言い聞かせてからやらせよう。

 →これは「田中淳子の"言葉のチカラ"」でも出てきたお話だ。こうやって理由をつければ新人に雑用をやらせやすくなるゾ!

■ストレッチさせる

 このタイトルを聞いたとき「ストレッチ」って仕事中に伸びをしてリラックスすることかなあ、と思ったら違った。「ストレッチさせる」というのは背伸びさせて実力以上のことをやらせるということ。能力以上の難易度の仕事や、許容量以上の多量の仕事をやらせることで成長させる。

 私は部下に多くの仕事をさせるときに「負荷をかける」という言葉を使うことがある。この言葉はいじめているみたいで印象が良くない。「ストレッチさせる」と言ったほうがいいな!

 

 7つのことの他に私が気になったことが3つあった。

 

■言葉のチカラで受講者10倍!

 PMシンポジウムでは同時間に並行して約10本のセミナーが開かれ、事前申し込みの人数によって部屋の大小が決まる。1年前の同じシンポジウムでは、田中さんのセミナーの受講生はたったの14人で小部屋で行われたそうだ。

 今年はもっと受講者を増やしたい、と田中さんはタイトルや宣伝文句の言葉を練り直した。すると受講者は大幅に増えて140人。一挙に10倍で大きなホールでの開催となった。やはり宣伝文句の"言葉のチカラ"が大きかったようだ。

 

■人数が増えても基本方針は貫く

 セミナーは参加者の人数に応じて進めかたを変えるものだ。少人数だと4~5人のグループに別れて話し合うワークをやったりする。でも100人以上になったら話し合いは難しいので、講師が一方的に話す形になる。普通は。

 ところが違った。田中さんは受講者に自分の考えをテキストに書かせたあと「隣の人と見せ合って意見交換してください」と140人の受講生たちに話し合いをさせた。この人数でこのスタイルでやるとは驚いた。さすが!。これで講師が一方的に話すよりも楽しくなった。誰も居眠りはしていなかっただろう。

 人数が多くなっても「他人と意見交換することで気付きを得る」という基本方針を貫いているのだろう。セミナーに限らず、何かを企画するときは、TPOに合わせてやり方を変えることも大事だが、基本方針は貫かないといけないな。

 

■困ったときの知り合い枠?!

 「誰か、意見交換した結果を発表してもらえませんか?」

 誰も手を上げない。140人もいるから恥ずかしいのだろう。質問だったらまだ上げやすいけど。

 「じゃあ、知り合い枠で指名しようかな」

 田中さんはマイクをもって歩いて来た。前から4列目に座っていた私のところに。おーっと! 私は慌ててしまった。実は隣の人との意見交換の時間の後半は雑談をしていたので、意見交換した内容を忘れかけていたのだ。そうでなければ手を上げてもよかったのだが。知り合い枠を使われたか! なんとか答えたが(汗)。

 知り合いのセミナーに参加するときには気をつけよう!

 

 セミナーの内容のレポートを書くつもりだったのに余談のほうが多くなってしまった。まっ、いいか。まじめなレポートはこちらに書いたし。

 abekkan でした。

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