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目先の勝ちにこだわるな! 商店街プロレスのように(!?)

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 「どりゃぁぁー!!」

 ラリアットがさく裂した。

■商店街プロレス

 駅前商店街の真ん中の広場に黒いロープで囲まれたグリーンのリングが設営された。ここで年に何度か大日本プロレスによる商店街プロレスが開催される。街の人たちは屋台のビールや焼き鳥をつまみながら観戦する。

 商店街プロレスということもあって、「おふざけ的」な要素も多い。相手の胸毛をむしり取る攻撃。ロープでの綱渡り。場外乱闘中に出店に立ち寄る。など。でも、ふざけてばかりではない。トップロープからのジャンプ、体重をかけてのエルボー、痛そうなチョップ。これがなくっちゃプロレスは面白くない。

 そして勝者への商品は、サンマ1箱とかバナナ1箱とか。スポンサーが魚屋や八百屋だからね。

■勝つことにこだわるべきか?

 プロレスを見ている客は勝敗は気にしていない。どっちが勝ってもいい。すきなレスラーが勝つのを見たいのではなくて、パワフルな大技が決まるところが見たいのだ。

 勝敗にこだわりすぎるスポーツは多い。勝つために相手の弱点や意表を突く。自分の得意技を出すよりも相手のミスを誘う。観戦する方も、敵チームがエラーすれば大喜び。真っ向勝負しても負けてしまうとがっかりする。

 私も若い頃は目先の勝ちにこだわったことばかりしていた。少年野球ではバントのふりしてヒッティング。テニスの試合では相手が嫌がるところに球を集めてミスを誘った。実力不足なのに姑息な手を使って勝とうとしていた。

 そして勉強でも。入試や情報処理試験ではよく出るところしか勉強しない。考え込んでいたら時間が足りない。よく出る問題は解法を丸暗記。本質を理解せずに小手先の技を磨いた。そのやり方でなんとかなると思っていた。

■目先の勝ち負けにこだわるな

 しかし目先の勝ちだけにこだわって要領よくやるばかりでは、スポーツの実力もエンジニアとしての実力もつかない。回り道に思えることでも苦労して乗り越えればそれが実力になり状来役にも立つ。私も若い頃にそうしていれば今頃はスーパーエンジニアになっていたかもしれないのに。若いエンジニアは、目先の勝ちだけにこだわらないように気をつけてほしいと思う。

 スポーツで目先の勝ちにこだわった姑息なプレーを見ると、昔の自分の嫌な部分を見せられているような気持になってしまう。その点プロレスは、勝ち負けにこだわらずパワーと意地のぶつかり合いで闘っているので心地よく感じるのだろう。

 あっ、また場外乱闘だ。逃げないと危険が危ない(笑)!

 abekkanでした。

 商店会街プロレスの写真はこちらに。

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