荒井りえのライブでエンドユーザーとのつながりを考えた
「うまい、そっくりだ!」
先日、荒井りえのバースデーライブに行ってきた。
荒井りえはものまねができるミュージシャン。テレビにちょくちょく出ているわけではない。東京近辺や地方のショーパブを廻って活躍している。
■お得意は中島みゆき
ショーが始まった。荒井りえはレパートリーのものまねを次々と繰り出す。ジュディオング、渡辺真知子。セロテープで鼻を上に上げて研なおこ。白いドレスに着替えて松田聖子。レパートリーはたくさんある。歌は上手いし、かわいい。
まだ昼の2時だというのに、なぜか日本酒の「鬼ころし」のパックを客に配りながらテンポよく歌う。本人も鬼ころしを口にしてハイテンションに。
そしてメインはお得意の中島みゆき。「悪女」を歌い始める。声がそっくりだ。松田聖子の歌を途中から中島みゆきで歌ったり。そして「時代」で締める。とにかく盛り上がって楽しかった(詳しくはこちら)。
■ファンからのフィードバック
このライブは彼女の事務所が企画したものではない。本人と熱烈なファンが企画して実現した。ファンとのつながりがしっかりしているからこそ、できたのだ。日ごろから懇親会などでファンと直接接して「よかった、最高!」というフィードバックを受けている。それは彼女のエネルギーとなり、ファンのためにもっと頑張ろうとモチベーションが上がる。するとさらにファンが増える。いいサイクルが出来上がっている。
■エンドユーザーからのフィードバックがほしい
ITなどのものづくりの現場で働いていると、エンドユーザーの感想を直接聞くことは少ない。ヘルプデスクにいたとしても、エンドユーザーから聞こえてくるのは、初心者からの設定の質問や悪女からの苦情の声ばかりだろう。使いやすいので助かりました、という感謝の声を聞くことはない。せいぜいアンケートで、「使いやすい」に○をつけた人が何パーセント、という結果が見えるくらいだ。エンドユーザーと作成者の間には空と君のあいだにくらいの距離がある。
職場でメンバーのモチベーション維持に困ることはないだろうか。いつも忙しいと気力が続かない。ひとり上手に働いている人がいる一方、浅い眠りについているヤツもいる。
もし、エンドユーザーからの感謝の声が聞こえたらモチベーションが上がる。仕事へのファイトが湧いてくる。エンドユーザーの感謝の声、「いいね」をすぐに聞けるようなシステムが誕生しないだろうか? そういうバラ色の未来の時代が来ればいいのだけれど。
もっとも、私も苦情を言いたいソフトはあっても、感謝したいほどのソフトってなかなかないんだけどね。
abekkanでした。