ピアノもシステムもユーザーの視点で選ばないと
「あ~、このピアノ、透けてて中が見える(^^♪」
ヤマハのお店にやって来た。
■アノピアノをアップグレード
私は小学生の長女と次女にピアノを習わせている。今までは安い電子ピアノで練習していた。ピアノの先生からは、上手になるためにはいいピアノを買いなさい、と言われていた。 先生が言うには、
「買うなら絶対グランドピアノがいいわよ。置くところがない?! 四畳半だって置けるわよ。その下で寝ればいいじゃない」
って、音大生じゃないし、そこまでやる気も予算もないんですけど……。
■音より仕組みが気になるぅ
お店には10台以上のピアノが並んでいる。まず目についたのが前面がスケルトンになったピアノ。ハンマーが弦を叩く様子が見えるので面白い。
また、サイレント機能付きピアノというのがある。普通のピアノが電子ピアノにも変身するってやつだ。通常モードでは鍵盤をたたくとハンマーが弦をたたいて音を出す。ところが電子ピアノのスイッチを入れるとストッパーが出てきて、ハンマーは弦をたたく直前で止められる。寸止めだ。代りにスイッチ金具に接触して電子音が出る。これはおもしろい。
ピアノを弾けない私は、音よりもメカニック的なところばかりに目がいってしまう。
■変身ものが好きな私
1つの道具が2通りに変身するものって私は好きだ。だからサイレントモードに変身するピアノが気になってしまった。
私は1人暮らしをしているころはソファーベッドを使っていた。ソファーにしては座り心地が良くないし、ベッドとしては寝心地が良くない。ソファーとベッドを別に買った方が居心地は良かったであろう。しかし、1つのものが2つに使える、ソファーがベッドに変身するということが気に入っていた。
これは子どものころに、飛行機がロボットに変身するとか、何台かの車が合体してロボットになるとかいう変身ロボに憧れていたからだろうか? それにしても、電子ピアノに変身するピアノっていいなあ。
■エンジニア視点のシステム開発
システム開発で開発者の視点でしか見ていない提案してしまうことがないだろうか。このパッケージ製品を流用できますよと、マッチしていないパッケージ製品を無理やり使う。クライアントのOSをWindows8にすればタブレット端末でも使えますよと、タブレットなんて使うことはずのないユーザーに勧める。
本当に必要なのはユーザーの視点。ユーザーが必要なものを提案しなくてはいけない。ユーザーが気付かない部分を開発者の視点でサポートすることはもちろん必要だけれど。
その理屈でいくと、変身するのがおもしろいからという親父の妙ちくりんな理由でピアノを選ぶのは本末転倒。使う人が弾きやすくていい音が出るピアノを選ばないといけない。
じゃあせめて、あの前面がスケルトンのピアノがいいなあ、とつぶやいたら、
「あれはディスプレイ用なので売り物ではありません」
あっ、やっぱり(^_^;)
abekkanでした。
コメント
abekkan
〉くさばさん
コメントありがとうがざいます。
アクリル製のピアノも売っているんですか。ちょっとでも高いと言う時点で手がとどきませんが。。。
娘も、白いピアノがいい、と言っていたのですが割高なので却下しちゃいました(^_^;)