プログラマ、テスター、SE、PMなど、いろいろやってるオヤジです。

やられたらやり返す! 倍返しはファミレスで(前編)

»

 「やられたらやり返す。倍返しだ!」

 先週、abekkan流の書き出しとエンディングを某コラムにパクられた。やられたらやり返す。倍返しだ。

 というのは冗談だが、ちょうど飲み屋で倍返しネタになる話をある人(せっかくなので半沢さんとしておく)から聞いたのでその話を紹介する。

■店長は鳴物入りのスーパーマン?

 今から20年も前、学生だった半沢君(仮名)はファミレスでバイトをしていた。ある日、その店に新しい店長がやって来た。料理も経理も接客も何でも一人でできるスーパーマンだという噂を聞いていた。

 「新店長の大和田(仮名)だ。よろしく」 その後はいつも仕切り役をしているので料理のウデはわからなかったが、それほど優秀な人には見えないなあ、と半沢君。

■急な出動要請

 ある日、非番で家にいた半沢君は急に呼び出された。「料理担当が病気になった。人が足りないので来てほしい」 。今日は台風だから客は少ないはずなのにスタッフが足りないのかなあ、と思いつつ半沢君はバイト先に向かう。ところが、店に着いてみたら閉店している。な、なんで? 裏口から入ってみると。。。

■店はたいへんなことに

 料理担当が一人もいなかったので、初めて大和田店長がフライパンを握って料理を出した。すると客から、

 「なんじゃこりゃあ、こんなマズいものが食えるかぁ。店長を出せっ(怒)!」 と苦情が殺到。女子学生のアルバイトが平謝り。そしてキッチンの店長を呼びに行くと店長がいない。  

 逃げたっ(驚)!

 その日は他に社員はいない。アルバイトだけではどうしようもなく店は閉店。半沢君が到着したのはそのころだった。

 調理が下手なのを隠していたことは100歩譲って許したとしても、女子学生のアルバイトを残して逃げるとはなんたる無責任!

 半沢君たちはファミレスの本部にも連絡して逃げた店長を大捜索した。かなりたってから見つけた。大和田店長はなんとすぐ近く、100歩先の別のファミレスで呑気にお茶を飲んでいた。なんてヤツだ。「やられたらやり返す。倍返しだ!」とは言わなかったものの、半沢君たちの怒りは収まらなかった。

 その後本部に呼び出された大和田店長は東京セントラル証券に出向。とはならずに、厳重注意を受けたものの店長続行となった。

■逃げるな責任者!(以下はabekkanの意見)

 社会人の中にはたまに信じられないくらい無責任な人がいる。それが店長やプロジェクトマネージャーだったら大変なことになる。

 直接逃げているわけではないが、火を噴きかけたプロジェクトのマネージャーが倒れてしまうことがある。過労で倒れたのだから仕方がない、と思われることも多い。でも当人が「いっそ倒れてしまえば楽になる」と心の奥底で思っていなかっただろうか? 厳しい言い方かもしれないが、そう思っている時点で無責任だ。「俺は倒れないぞ。このプロジェクトをやり遂げる。逃げないぞ。」とプロジェクトマネージャーは強い意志を持っているべきだ。そうでなくては部下はついてこないし火消しはできない。

 ちなみに私は大和田店長とは違う。だって50歩しか逃げてなかったもの。っていうのは以前のコラムで使ったオチだった(^_^;)。

 この後の半沢君の倍返しの話はまた来週。abekkanでした。

Comment(7)

コメント

sakai

面白くない

仲澤@失業者

1.某会社の設立記念行事のプロデュースを担当していた会社が
 開催日の前日に会社ごと夜逃げした。
 当日はバイトだけでなんとかしたが、バイト代は支払われなかった。

2.某博覧会のとあるパビリオンのプロデューサーは開催日の一週間前に逃げた。
 下請けだけでなんとか間に合わせたのだが、こいつは開催日には
 戻って来て以前の様に威張り散らして、ひんしゅくをかいまくっていた。

3.某社工場の生産ラインのハードとソフトを納入直後に元うけが逃亡。
 ソフトにロックをかけて応戦した結果、3ヶ月後に全額回収した。

まぁ、人生ってのはいろいろあるもんです(vv;)。

Anubis

「やられたらやり返す。倍返しだ!」

という事で、前編、後編の二部作ですね。
正に文字通り二倍返しという事ですね。

さすがです。

abekkan

>仲澤@失業者さん

ずいぶんとすごいことを経験してきたんですね。それこそ物語になりそうですが、当事者はさぞかし大変だったでしょう。もう何があっても驚かなくなっているのではないですか(^_^;)

abekkan

>Anubisさん

もとのネタが長かったので2つに分けました。たまたま2倍になりました(^o^)!

ardbeg32

無責任に逃げ出すのも本番前に倒れちゃうのも、現実に耐えられなくて体が自動シャットダウンしちゃってるのじゃないかと、いつも火消し側に回される側として思います。
本人にしてみれば記憶喪失みたいなものだから何の罪悪感もない。
まあ一種の病気かと諦めてます。(他人の病気に付き合わされる方はたまったものじゃないですが)

インターネット端末にXP_SP2すら当ててなくっても、「そういう端末が何台あるかもわからない」「何とかしろと言われても何をどう段取りしていいかもわからない」と茫然としたままで平気で放置する情報処理責任者もいるくらいですから。

abekkan

>ardbeg32さん

コメントありがとうございます。

いつも火消し側に回されるとは、ardbeg32さんはたいへんなんですね。
責任感のある人が損な役になってしまうのはよくあることですが、なんとかならないんでしょうかねえ。

コメントを投稿する