センスのよいPMを目指そう!でスベった話
あれっ、ちょっとスベったかも。(^_^;)
私は先日、センスのよいプロジェクトマネージャを目指そう というセミナー(※1)に参加して話をした。講師はPM養成マガジン編集長の好川哲人氏。
■センスのよいプロジェクトマネージャとは?
第1部では、講師の好川氏の話で、センスのよいプロジェクトマネージャの特徴が挙げられた。
・要求ではなく、期待に応えようとする。
要求仕様書に書かれたことだけやろうとするのではダメ。ステークホルダーが何を期待しているのかを察知して実現できる人はセンスがよい。→なるほどなるほど。
・自身の過去の経験にこだわらず、適切なやり方を考える。
過去にこの方法で成功したから、と言っていつまでも同じ方法だけやっていてはいけない。→ふむふむ、常に進歩しなくちゃいけないってことか。
まだまだある。
- 自分と異なる考え方をうまく使う。
- 問題を先延ばしせず、発生段階で着手し、目処をつけている。
- 自分の行動を他人の視点から振り返り、修正する。
- 目的を明確に決め、目的にあったプロジェクトのコンセプトを考える。
- ポジティブである。
- バランス感覚がよく、全ての人が納得するような優先順位をつける。
- パターンを見抜いたり、考えをつなぎ合わせて新しい見方を作り出す。
- 論理的・感情的な影響力を恣意的に使う。
- 将来のニーズやチャンスを見抜き、それを先取する行動をする。
うわぁ、やけに多いなぁ。センスのよいプロジェクトマネージャにるのは大変そうだ(~_~;)。全部は無理っぽいから、このなかの1つ2つだけでもクリアして、ちょっとセンスのある人くらいを目指しておこうか。
■みんなで討論会
第3部では、参加者全員での討論会が行われた。意思決定の仕方とかPMOのあるべき姿とかが議題になった。こういうことを討論するのは、著名人ならパネルディスカッションとかで行う機会があるが、一般人にはなかなか機会がない。せいぜい居酒屋で同僚に愚痴を言うくらいだ。ここではそんな一般人でも日頃思っていることをぶつけて他の人から意見をもえるという貴重な機会だった。
この集まりには積極的に発言する人が多い。@ITの覆面座談会に出たがっていた人もいたくらいだ。レベルの高い話が展開されたので、それを聞いて私も勉強させてもらった。
■持論の発表
この会を主催するPM養成マガジンでは、「持論を持とう!」という活動も行ってきた。そこで作られた持論のいくつかが第2部で発表された。今回持論を発表したのは3名。なんとそのうちの2名がエンジニアライフのコラムニストだった! それは私と司馬紅太郎氏。コラムニストは頑張ってますよ~!
■いざ、発表!
今回の私の発表では、説明用の資料を使わなかった。説明のスライドを作るほどの難しい内容ではなかったことと、聴く人の視線がスライドではなく自分の方に来るようにしたかったからだ。言葉だけで伝える、落語方式(?!)で。
でも、スライドを追っていないので、次に話すことがスラスラと出てこず、カンペを見ながら話したのでところどころつかえてしまった。ちょっと練習不足だったな(汗)。
■スライドを使わないとこんな効果が
話を進めていて意外なことに気づいた。スライドを指し示すことがないので手持ち無沙汰になる。それで自然と手が動いた。「私が」と自分の胸に手を当てたり、両手を広げたり、肩をすくめたり、というようにゼスチャーを交えて話すことになった。
たまに普段から話をするときに手がよく動く人がいる。私は普段は手を動かして話をすることはないのだが、このときだけは手を動かした。結果として聞いた人に伝わりやすくなったかな、と感じた。
プレゼンやライトニングトークをするときに、スライドを使わずに常に聞き手を見てジェスチャーをつけて話す、という方法もいいかもしれない。機会がある方はお試しあれ。
■そして最後はこのオチで...
落語方式の話の最後はこの一言で締めくくった。隠し持っていた扇子を開いて、
「センスのよいプロジェクトマネージャを目指します」
abekkanでした。
(※1)これと同様のセミナーが2/2に大阪で開催される。ここで申し込めばまだ間に合うようだ。
関連ブログ:プレゼンテーションは落語方式で