飛べ、ボーイング787!-障害対応はみんなで協力して
ゴォーーーッ!
白いボディに赤い鶴のマークのジェット機が着陸した。
先週、旅客機ボーイング787が煙を出して高松空港に緊急着陸するというトラブルが起きた(*1)。そして全てのボーイング787の運行が停止となりトラブルの原因調査が進められている。そこで、私は羽田空港の機体整備工場に突撃取材に行った。
というわけではなく、以前から日本航空(JAL)の機体整備工場の見学会(*2)に申し込んでいた週に、たまたまボーイング787の事故が起こったのだった。私は小6の次男と小4の長女を連れて参加した。
■ワクワクするコックピット
展示コーナーに飛行機のコックピットがあった。メーターやスイッチがたくさんある。前面だけではなく、横や天井にも。こういうのを見るとなんかワクワクする。最近は、スマホもiPadもWindows8端末も、ボタンはタッチパネルになっている。タッチパネルも便利だが、アナログなボタンは押したときに心地よい感触が得られる。ボタンやアナログメーターがずらりと並んでいるコックピットはなんかワクワクさせてくれるものがあるなぁ。
■整備工場の見学
説明のあと、15人くらいずつに分かれて整備工場内を見学した。飛行機が何台も入る大きな建物内を歩いた。3機ほどが中に入っていて整備をしていた。機体から取り外された部品もあり、身近に見ることができた。エンジンやタイヤや、私が一生座ることのないであろうファーストクラスのシートも。
整備工場の横には、飛ばせてもらえないボーイング787がしょんぼりして休んでいた。
■ボーイング787
ボーイング787についての説明も聞かせてもらった。今までの機体は鉄でできていた。表面の塗装を剥すと銀色になる。ところがボーイング787はカーボンでできているので塗装を剥すと黒だ。このカーボンは東レ製で、鉄の1/4の重さしかない。そのため燃費が大幅に改善され排出ガスも減り、離発着時の騒音も低減されて環境に優しくなった。その一方で巡航速度は915km/hで一番速い。JALのパンフレットには最新鋭の機体として最初に載っている。しかも日本の部品が多く使われている。作ったメーカーの人達も、運転するパイロットも、期待感を持ってワクワクしていたに違いない。
なのに障害が発生して、翼の折れたエンジェルのように飛べなくなってしまった。
■責任をなすりつけ合っていては障害は復旧しない
ITの世界でも、万全を期したはずの鳴物入りのシステムが、カットオーバーしたとたんにシステムダウンして使い物にならなくなる、ということがよくある。いや、よくあっては困るので、たまにある、としておこう。
開発部隊は慌てて原因を探ることになる。こんなとき、うちのモジュールは悪くない、と責任をなすりつけ合っているとなかなか原因が解明できない。お互いに協力して情報と知恵を出し合わないと。システムを正常に動かしたい、という希望は同じなのだから。
ボーイング787も、関係者が協力して安全に飛べるようにして欲しいものだ。決して責任のなすり付け合いなんてしてはいけない。
■見学に戻ろう
(次男に)「おい、カメラを出しなよ。」
「えっ、パパが充電するって言ったから僕は持ってないよ。」
「何言ってるんだ。お前が持ってくる係になってたんだろう。お前のせいだ!」
ダメだこりゃ。(+_+)
abekkanでした。
(*1)緊急着陸した機体は全日空なので今回行ったJALではない。ただし各社で787のプチトラブルは発生しているようだ。
(*2)整備工場見学会の案内はこちら:JAL航空教室
関連ブログ:ボーイング787真相解明の突撃取材??
コメント
仲澤@失業者
死人が出なくでよかったですね・・・。
冷静に考えると、エアバスA300シリーズの「落ち」加減を思い出せば
はるかにマシと言えるかもしれません。
チャイナエアが名古屋に落ちたのをまだ覚えてますです。
・・・落ちるといえば、最近買ったパッドのマップが落ちる落ちる(しくしく)。