スケジューリングは鴨川シーワールドのイルカショーに学べ!
バチャーン! シャチが跳ねた。
青い海に反射した日の光が眩しい。先日、千葉県にある鴨川シーワールドに行った。ここのウリは海の動物たちのショーだ。観客席のある大きなプールが4つある。それぞれ、白イルカ、イルカ、シャチ、アシカのショーが行われる。
■客の流れを意識したショーのスケジューリング
この日の午前中のショーのスケジュールは、
- 9:30 白イルカ ショー
- 10:00 イルカ ショー
- 10:30 シャチ ショー
- 11:00 アシカ ショー
となっていた。鴨川シーワールドの敷地は海に沿って横長になっており、白イルカ、イルカ、シャチ、アシカ 、の順に観客席付きプールが並んでいる。各ショーの時間は15~20分。1つのショーを見たら隣のプールに移ると間もなく次のショーが始まる。移動がスムーズになるようにスケジューリングされている。しかもアシカショーが終った11:30頃にはちょうどレストランが隣にあり、営業的にもうまくやっている。
ITのプロジェクトでも、スムーズなタスクのスケジューリングはとても大切だ。だがスムーズでないことが多々ある。前工程のタスクに時間的なバッファが無く、1つ遅れると次のタスクがもろに遅れる。さらにファーストトラッキング(*1)が多用されていて後戻りが多い。などなど。タスクのスケジューリングがスムーズでないとあとでひどい目に遭う。いかにしてスムーズにするか? それにはプロジェクトマネージャーやチームリーダーのセンスが問われる。
■担当者は適材適所で
イルカショーでは4頭のイルカがハイジャンプや回転ジャンプや水面の立ち泳ぎをした。シャチのショーではシャチの上に人が乗ってのパフォーマンスがメイン。それに対してアシカショーではストーリー仕立てで、4匹のアシカ一家が拍手や逆立ちやボールパスをするという内容だった。客が飽きないように各ショーを異なる内容にしている。だがそれだけではなく、各動物の特技を活かしたショーにしている。このやり方はうまいと思った。
ITのプロジェクトでも、適材適所の担当者を各タスクにアサインしなくてはいけない。ただ、未経験の若手に経験を積ませることや、他のタスクとの兼業などの都合も考慮して決めなくてはいけないから大変だ。ここでもプロジェクトマネージャーやチームリーダーのセンスが問われる。
■必要なセンスをつけるには
スケジューリングや担当者のアサインをスムーズにやるには、センスのいいプロジェクトマネージャーやチームリーダーになるには、いったいどうしたらいいのだろうか?
着ぐるみでアシカに変装して鴨川シーワールドのショーに紛れ込んでやり方を観察してみるのが一番だ!(笑)。
もしそれができないようなら、以前のコラムでも少し触れた「センスのよいプロジェクトマネージャを目指そう」というセミナーに出てみてはいかがだろうか。東京と大阪で1/26と2/2に開催されるが、格安のセミナーなので参加する敷居は低い。また、私も参加するので、abekkanのファンは直筆サインをもらえる絶好のチャンスでもある!
って、サインなんて誰も欲しがらね~よっ!
abekkanでした。
[注釈と関連サイト]
(*1)ファーストトラッキング:前工程が完了する前に見切り発車で後工程を開始する、スケジュールの短縮手法。