お前がプロジェクト管理するから仕事できねーんだ
延々とネタが出るのでまとめてみた
フリーランスっぽい立場で仕事をしていると、たまに案件と案件の間で空き時間ができる。そういう時間に炎上したプロジェクトの反省をやっている。どういうドキュメントを書いていたとか、どういう手法を使っていたとか、自分の記憶を頼りに思い出して分析をしている。そして、分析した結果を「○○から仕事ができねーんだ」というタイトルでまとめて公開してみた。
こういうキャッチーなタイトルを付けないと誰も読まないんですよね。また、ある程度インパクトのあっる言い方をしないと考えるきっかけにならない。コラムを書いていて、読んでいる人もやっぱり人間だなと思う。過激に攻めていかないと誰も共感してくれない。平日朝の山手線を見ていると、みんな真面目そうな顔をしているが、実はロックを求めているんじゃないかと思う。
一般的にタブーと言われるものに対して異論を唱えるというのは勇気が要る。WBSや課題管理表を批判するにも、みんなが正しいと信じているものだ。批判するなら相応の下調べや経験、解決策を用意しなければならない。バックボーンの無い批判はだだの文句だ。単なる勢いに任せた暴言では誰の心にも響かない。また、自分なりに考え抜いた意見でなければ初志貫徹できない。
WBSやら課題管理表等、いくらでもネタはあるので、分割して小出しにすればコラムの本数は稼げる。だが、それでは本質は突けない。プロジェクトが炎上する最大の原因は人だ。真面目ぶってプロジェクトを炎上させている、そこの「お前」のことだ。これを明言しておかないと、炎上に巻き込まれて不幸な人が増える。反省して行動を改めるか仕事辞めるかして欲しい。
人というタブー
プロジェクトが出火すると、決まって原因追及の会議が開催される。出火の原因は明らかだ。会議を仕切ってる「お前」だ。ミスしても挽回する気があれば、犯人捜しより対策を模索する。ただ、そういう人の下で働いていると、立場的な問題で口が裂けてもそれ指摘できない。それを知っていて会議を仕切っているのでタチが悪い。
こういう人と一緒に働くとなると「そいつから離れる」が最善の方法になる。相手と自分の間に壁を作って影響を最小限に抑えるか、自分が職場から離れるかのどちらかだ。変に付和雷同すると、優遇される代わりにその人の影響をモロに受けて、欠点を共有することになる。同じ立場になった時に振り返ると、その人と同じ事をやっていたということが多いようだ。
昔、何かのドラマで「腐ったミカン」なんて話があったような気がする。ミカンがいっぱい入ってる段ボールに一個、腐ったミカンを入れると周りのミカンも巻き添えにして腐ると。まさにそういうイメージだ。プロジェクトを炎上させるマネージャに対しては、みんなで欠点を指摘して改善を即すほうがゆくゆく組織として利益になるように思う。
だが、そういう「腐ったミカン」な人は、どんなに説明しても話を聞かずに独自に解釈するし、対策を立てても理解ができない。しかも腐ってるヤツらで派閥を作って外堀を固める。なので、コイツらの対話は諦めよう。そうしないと無制限に労力を消耗する。原因は明らかなのに口にできないのは相当ストレスが溜るが、そこは耐えるしかない。
もう自分のせいにするのは止めないか
ただ、そういう身勝手な人たちを批判したり攻撃するのが目的ではない。身勝手な人たちのミスを自分のせいだと考えるのは止めたらどうだろう。プロジェクトが失敗したのだから自分には責任がある。そう考えるのはいいが、身勝手な人たちの話を鵜呑みにすると、九割五分自分に責任があることにされる。それはいくら何でもアンフェアな話だ。
プロジェクトが失敗したとしても、自分の仕事には誇りを持とう。「いや、自分が未熟だった」なんて言っていると無制限につけ込まれる。むしろ劣悪な環境でも奮闘したのだ。大いに自分を褒めるべきだ。そもそも、炎上させている張本人の話など聞くに値しない。「責任の明確化」という名目の「悪いのはあなただよね」という説得だったりする。
極論を言えば、失敗するのは会社が悪い。責任は関わった人全てが100%有罪だ。失敗という事実の元に、全員は平等に有罪だから堂々としていればいい。有罪な人同士で「お前が有罪だ」と弾劾し合うのはナンセンスだ。敗者の殴り合いなどしている暇があったら寝てる方がマシだ。しっかり休んでスッキリ思考を切り替えよう。いつまでも敗者と同じ思考でいることが一番の問題だ。
レベルの低い人と同じ土俵に立ってはいけない。自分の土俵で思索をしよう。相手の立場が上だからと、相手の土俵にヒョイヒョイ登って附和雷同する。これが最も無責任な人だと思う。失敗した人の責任を無かった事にして、思考を放棄するからだ。追求すべきは責任ではない。自分の頭で考えて事実を追求しよう。責任を認めて落ち込むだけでは何も成長しない。自分の正しさを追求してスキルを伸ばす糧にしよう。
仕事なんてできなくていい
仕事に対する熱心さと成果は比例しない。仕事に熱心であることは成功する条件ではあるが、逆に失敗する原因でもある。うまく行かない時に無茶をするのは仕事熱心な人だ。うまくいかないときには諦めて被害を最小限に留めるという手段も必要だ。仕事に熱心であるが故に退くことができなくなる。これは一種の思考停止だ。仕事熱心より現実に正直になろう。
コラムのタイトルで煽るように「仕事できねーんだ」と付けているが、実は仕事なんてできなくてもいいと思っている。仕事ができなければいけないと考える人に限って、100%の成功を求めたり、乗り越える必要の無い逆境を突きつけてくる。成長しよう、より良くしようと考えるのは素晴らしいが、無理なものは無理だ。「仕事ができる」が脅迫観念みたいになっているようにも思う。
「仕事できねー」は単なる事実でしかない。そこに良し悪しをつけて、人を攻撃するネタにするのが最大の問題だ。「お前がプロジェクト管理するから仕事できねーんだ」も、「あなたにはプロジェクト管理より活躍できる道がある」なんて言い方もある。なぜこういうタイトルを付けるかというと、何かロックしてるみたいでカッコいいからだ。そして読む人の食いつきも良い。
自分を許すことのできないヤツに他人を許すことなんてできない。同じように、自分を認めることのできない人が他人を認めることはできない。タブーに突っ込んで意見するなら自分のタブーにも挑め。何もかも自分のせいにしないで、まず自分を許そう。自分を許せない人に他人を許すことなんてできない。自分と向き合わず仕事に振り回されてるから、プロジェクトの管理も仕事もできねーんだ。
コメント
u_zu
原因は常に「人」です。誰が何と言おうとも。。。
user-key.
懐かしい、、、金八先生ですね。
実際には、「腐ったみかん」と言うより、「カビたみかん」なんですが、鰹節だとカビさせないと立派な鰹節にはなれないから、適材適所じゃなかったか、醸し方(育て方)が悪かったのかなぁ。