エクセル・ヘイター★
◾︎呼ばれたので書いた
先日、Twitterで肉食系美人編集者さんからお呼びがかかった。で、お呼びに応えたら「エクセルヘイター」と呼ばれた。
最近、Excel関連のコラムをよく書いていると思う。実はこの前、関西のLibre Officeの勉強会でCalcをテーマに発表したところだった。どうも、Office系のソフトのスペシャリスト的な立場が定着してきた。
そんなことで、美女の呼びかけとあらば応えるのが男だ。お呼びいただいた呼び名、「エクセル・ヘイター」をタイトルで、リアルタイムでネタを考えながらコラムを書いてみた。
◾︎Excelは好きか?
一つ問う。いつも使っている、飯を盛る器は好きか?私にとってExcelはそういうレベルのものだ。普段、何気に使うツールに好きも嫌いも無い。必要な作業に必要な道具を使う。それだけだ。
もし、さっき飯を盛った器にウンチを盛り付けてはしゃいでいる輩がいたらどう思う?きっと不快極まりないことだろう。ウンチはトイレで垂れ流せ。こういう道具の使い方を間違えられることが迷惑だ。
それと同じだ。自分が使いこなしてるツールでクソファイルを量産してれば不快極まりない。不快を感じる対象は、作られたクソファイルと作った人の安易さだ。Excelではないのだよ。
◾︎好きとか嫌いはサッサと超えろ
確かに自分の使ってるツールは好きな方がいい。たが、嫌いなツールだろうが必要ならサクっと使う。好きだから熟達する、嫌いだから使わない。そんな好き嫌いを言っていては成長のチャンスを逃す。
手元のツールが好きだろうが嫌いだろうが淡々と使いこなせ。
ツールは使いこなしてこそ意味がある。使い込んで一つ一つの機能が理解できると、好き嫌いというより、「そういうものか」という感情が起きるようになる。ツールそのものより、それを使って何をするかに意識を向ける余裕が生まれる。
例えば、お箸を使って飯を食う時に「俺、お箸使いこなせてる。すげー!」と歓喜している人はいるだろうか?飯が美味いと歓喜する人はいるが、お箸を使えることに歓喜する人はいない。ツールを使いこなすとはそういうことだと思う。
◾︎「センスが無い奴には絶対に出来ない」
「好き」という感情に対して、相対する「嫌い」という感情をぶつけたらどうなるか。答えはゼロじゃない。凄まじい「観察力」が発揮される。だがこの原理はセンスがある人でなければ理解できない。難しいとか簡単という問題ではない。センスだ。
好きだと強く思えば自分の好きな反面しか見ない。嫌いだと強く思えば自分の嫌いな反面しか見ない。両方の感情を絶妙なバランスで掛け合わせれば両面が見える。理屈としては通っているはずだ。
私はエクセルが好きだった時期もある。嫌いだった時期もある。しかし今は、「エクセル・ヘイター」でも「エクセル・ラバー」でもない。言うなれば、光の反面と闇の反面、両方を見据えた「エクセル・ゲイザー」だ。
・・・どや。カッコよく締めてみた。
コメント
へっぽこエンジニア
クソファイルの「クソ」とウンチをかけたわけですね!
素晴らしい!
・・・チガウカw
ツールはどこまでいってもツールであり、好き嫌いの問題ではないですよね。
ちなみにAnubisさんはドキュメントの書き味に対する好き嫌いはどのように考えてらっしゃいますか?
自社内でレビューしても客先でレビューしても、本質的な部分じゃなくて見た目・体裁に関する話題が多いものでして・・・
とおりすがりのエンジニア
淡々と使いこなせ、に共感。
逆に治具のように職人が高品質化と効率化を極めるために、ツールそのものを作る(カスタマイズする)ケースがあります。
そこまでいくとExcel”職人”なんですかね。イメージ的には自作マクロを組み込んでるようなレベルの方々。
Anubis
> へっぽこエンジニア さん
> ・・・チガウカw
いや、おおよそ合ってる。
ドキュメントの作成に使うツールについては、ワープロソフト一択になると考えている。
書き心地とは別次元で、ワープロでなければ能率が実現できないからだ。
ワープロを使わないのであれば、Wiki等のツールによる情報管理になると思う。
もしくは、テキストエディタ。
要は情報が管理できれば良いわけだ。
ドキュメントを作らないというアプローチもありだと思う。
> 自社内でレビューしても客先でレビューしても、本質的な部分じゃなくて見た目・体裁に関する話題が多いものでして・・・
ここについては面白そうなので、別にコラムを書こうと思います。
私がレビュアーなら、目次と内容が合っているかを確認していきます。
これなら技術が分からん人でもできるはずだ。
あと、いつもアホだなぁと思うのが、完成品をレビューする事だ。
チェックする項目が多くなりすぎて、レビュー不可能だと思うのだが。
> とおりすがりのエンジニア さん
> そこまでいくとExcel”職人”なんですかね。
たまに、Excelの既存機能で代用できる事をVBAで書いてる人がいる。
漠然とした答えで申し訳ないが、何らかの巧みさがあれば「Excel”職人”」
と呼びたくなる。