いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

“じょしりょく”で切り開くIT業界の未来

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■今話題の女子力

 巷のお姉さま方が日々磨きをかけている女子力。実のところ、これがなんだかよくわかっていない。平たく言えば、女性の魅力といったところだろうか。ファッション誌などを見てると、オシャレな服を着ておいしいものを食べたり、いろんな体操やら美容法を行うと女子力がつくらしい。

 確かにきれいな女性は大好きです。しかし、きれいなだけではしょせん、性的な魅力にすぎない。そんな女子力で動くのは、軽い男の欲望くらいのものだろう。女性としての魅力も、確かに女子力だ。しかし、もう一段階上の女子力というものがあるのはご存じだろうか。女性だからこそ発揮できる力。そういう女子力だ。

■女性の本当の強み

 女性は男性より腕力が劣る。論理的思考も苦手な人が多い。仕事においては、不利な要素が多いように見える。しかし、女性にはこれを覆すだけの力がある。それこそが“じょしりょく”いや、“助支力(じょしりょく)”だ。この助支力が、女性は男性より強い。

 助支力とは、助け、支えていく力のことだ。つまり、自分が矢面に立って道を切り開くような力でなく、そういう人をサポートして支えていく力だ。女性は、この力に長けているように思う。専業主婦は、見方を変えればサポートのプロフェッショナルである。男性であれをできる人はそういない。

■助支力無しに戦い抜くことは難しい

 一般的に力のある人というのは、独力で道を切り開いているイメージが強い。が、実際はいろいろな人に支えられて能力を発揮している。会社でも人事や総務など、影で支えてくれる役割があるから、うまく回るのだ。

 また、助支力が高い人が集まるとお互いが支え合うので、チームワークが良くなる。「俺が俺が」とスキルを競うような切磋琢磨のやりかたもある。でも、しんどい状況でお互いが支え合うという切磋琢磨もある。時代的にはそっちの方が合ってる気がする。

■これからのIT業界は助支力で決まる

 IT業界を見渡すと、向上心が求められるからだろうか「俺はこんなすごいことできるんだぞ!」と息巻く人が多い。そういう人は、組織にある程度は必要だ。だが、もう、そういう人は十分出そろっているので、そろそろ別の雰囲気を持つ人が求められるのではないだろうか。

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