50も浮かばないが、2~3個くらいはエンジニアがモテる方法を考えてみる - リベンジ -
■己の書いたコラムを読み直した
前回のコラムを読み直したが、いくら難しい課題とはいえ、仕事でこんな事をしたら即刻信用を失ってしまうだろう。さらによく読むと、「もしかしたら、すごくかっこ悪いことを言っているのでは……」という不安にさいなまれる。
職業を問わず、「どんな困難にも立ち向かう」(ただし無理をしない)という姿勢は大事だ。これも、お客さんから提案された案件だと思って、なけなしの知恵を振り絞って考えてみた。
■足りないものは何だ
エンジニアの武器は思考力だ。しかし、頭がいいだけでモテるなら、東大生は誰でもモテモテのはずだ。能力が必ずしもモテる条件にならないことは、前回のコラムで述べたとおりだ。
では何が必要なのだろうか。3日3晩考えた結論としてはじき出されたのが、“光”だ。
例えば、ここに平凡な女性がいるとする。道ばたに立たせていただけでは、やはり平凡な女性だ。しかし、彼女をステージに立たせてスポットライトを当てると、なぜか普段の3割増しで美しく見えてしまう。プロのカメラマンと照明さん、メイクさんが揃えば、更に輝く。コレに加えて、フォトショップの達人もいれば、誰でも絶世の美女だ。
そう。モテるためには、1人じゃダメなんだ。誰かの力を借りることも必要なんだ。
■1人でダメなら10人で(光GENJI効果)
光GENJIというアイドルを皆さんはご存じだろうか。ローラースケートで滑りながら歌うアイドルグループだ。もし、これが、1人でローラースケートで滑りながら歌ったらどうだろう。それなりにすごいと思うが、何かパッとしないと思う。
それを示す実例として、世界的に有名な引田天功さんが挙げられる。彼女は元はアイドルだったのだ。(“朝風まり”でググってください。)あの、華麗なマジックを披露しながら歌ったそうだ。しかし、あれだけのマジックの手腕を持ちながら、アイドルとしては華開くことはなかった。まさに、人並み超えたスキルを持ち備えてなお、モテることがないエンジニアとダブって見えてしまう。
きっと、引田天功さんも、6人くらいでマジックをやりながら歌ったら、今頃、昭和を代表するアイドルになっていたに違いない。1人でやるからダメなんだ。モテるためには、チームプレイで足並み揃えて動くことが大事なんだと思う。
■それでもダメなら1000人、いや、1万人で!(ここまで来ると、一種のテロ)
それでもダメならどうするか。簡単です。革命を起こそう!
5人や10人で動かないなら、1000人、いや、何万人単位で動かせばいい。簡単な理屈です。
例えば、有名な女性のオシャレ系雑誌に毎月、最強のPhotoshop職人によって加工されたエンジニアの写真が載り続けたらどうだろう? 翌年には、秋葉原が日本のファッションをリードする街へと変貌するだろう。また、連日でオシャレなエンジニアがテレビでブレイクしていたらどうだろう。エンジニアが日本で最もモテる職業になるに違いない。
世界の歴史も、人々が集まる事で変わり続けてきた。そう、モテないなら、業界のイメージごと変えてしまえばいいのだ。
■もしコレができれば、仕事にも活かせるに違いない
モテないのを覆してモテるようになるのは困難なことだ。しかし、普段の業務でも困難などいくらでもやってくる。やってきた困難を、いつも1人で解決しようとしてないだろうか?
どんな困難でも、1人で立ち向かう必要はない。必要なだけの人数で立ち向かえばいい。エンジニアには有能な人が多い。故に、何でも1人で解決できそうな錯覚に捕らわれることがある。できない時は、素直に誰かの力を借りるのも大事なんじゃないだろうか。
あまり堅く考えることはない。誰かが差し出した手に、自分の手を重ねていくだけでいい。少しの思いが積み重なった時、きっと、大きなムーブメントを生むと、私は思います。