NT金沢2018
エンジニアライフの読者の皆様、こんにちは。
北陸(石川県金沢)在住で、フリーのテクニカルライター&プログラマーの平田豊(ひらたゆたか)です。
今回は2018/7/7(~7/8)に行われたNT金沢2018というイベントに参加してきましたので、その様子を紹介します。
NT金沢とは
NT金沢というのは毎年夏に行われている、電子工作好きの個人による出展会です。NTというのはニコニコ技術部の意味です。金沢だけではなく、全国でイベントが開催されており、北陸地域ではNT加賀も実施されています。
今年のNT金沢は、昨年と比べて出展が増えて、ブースが100箇所を超えるという大盛況です。北陸新幹線ができてから交通の便がよくなり、出展者が全国から集まっているのも特徴です。会場は金沢駅の地下エリアで、今年は七夕に開催されました。詳細は下記サイトをご覧ください。
↑金沢駅前では金箔入り加賀棒茶が無料で振る舞われていました(筆者撮影)
前夜祭
NT金沢2018の開催は7/7(土)からですが、前日の7/6(金)に前夜祭がITビジネスプラザ武蔵で行われました。この前夜祭も毎年恒例となっています。
メイカーズのエコシステムをざっくばらんに語るMake/ニコ技な夜 E(エボリューション)
スペシャルゲストとしてスイッチサイエンスの高須 正和(たかす・まさかず)さんによるトークショーが行われました。日本から中国深圳に移住している方で、深圳(しんせん)でのITの盛り上がりについて楽しくお話をしていただきました。日本では真似できないやり方で様々なIT技術にチャレンジしており、日本はもっと頑張らないといけない危機感を持ちました。
↑写真左が高須正和さん、右が司会の浅岡正教さん(筆者撮影)
NT金沢当日の様子
会場は金沢駅の地下で、もともとイベントスペースとして広場になっており、今回のNT金沢以外にも頻繁に何らかのイベントが開催されています。駅地下なので雨が降っても影響ないのですが、風がないため、夏場はとても暑いです。幸いにも土曜日は雨だったのでマシでしたが、ブースを見て回るだけでも汗が噴き出てきます。日曜日は晴天で気温が高かったので、地下広場はサウナのごとく暑くなっており、熱中症対策が必要です。
↑金沢駅もてなしドーム地下広場(筆者撮影)
今回ブースが100を超えているので、1日ですべて見てまわるのは難しいので、会場で配られているパンフレットを参照して、見たいところから見ていくのがおすすめです。ブースは展示だけではなく、物販しているところもあります。また、今回天候が大雨だったことで、土曜日は関西からの出展者が来られないというハプニングもありました。自然災害ばかりはどうしようもないです。
ブース紹介
今回、筆者が取材した中でいくつかのブースの様子を紹介します。
以下は白いいちごです。カブでもダイコンでもありません(カブですかって聞いたら怒られました)。各所にタッチセンサーが付いており、触ると葉っぱが回転したり、全体が赤く光ったりします。いちごなだけにIchigoJamで開発されているそうです。
以下はITエンジニア(男子)夢のアイドル、梅雨澤りくさん。展示では彼女が動いている様子が見られました。YouTubeでも動画が見られます。
以下は星空物語という星座の星々をLEDで点灯するアクセサリーです。下記の写真(上下の下の方)はみずがめ座です。キラキラしてとてもきれいです。
以下はテクノアルタエンジンの下口 容秀さん(写真顔出しの許可はいただいています)で、今回の星空物語の制作者です。展示は試作品で、一部基板が剥き出しになっており、ケースで覆う必要があるのですが、このケースを作るのにお金がかかるそうで、クラウドファンディングに出されているとのことです。
以下はフリーランスのふぁらお加藤さん(写真顔出しの許可はいただいています)で、トイレの明かりが付いているかどうかをリモートで監視するしくみを作り、公開されていました。
以下がその機能説明です。今どきのIoTって感じがしますね。「おばあちゃんの死活確認」とはすごいパワーワードです。
おわりに
NT金沢は昨年も参加しましたが、今年はブース数も増えて、かつ全体的に技術レベルが上がっているように感じました。特にVR技術を利用した出展物が増えていました。すべてのブースを見て回れなかったのが悔やまれます。まだ一度もNT金沢に参加したことがない方は、ぜひ次回気軽に見学してもらえば幸いです。