ITエンジニアの勉強方法
エンジニアライフの読者の皆様、こんにちは。
北陸(石川県金沢)在住で、テクニカルライター&プログラマーの平田豊(ひらたゆたか)です。
今回はITエンジニアの勉強方法について紹介します。
スキルアップの必要性
ITエンジニアは常にスキルアップに励む必要があります。
それはなぜかというと、今現在携わっている業務が未来永劫続くわけではなく、その次に来るのがどんな仕事内容か分からないため、幅広い知識を持っておく必要があるからです。
通常、会社に新卒で入って、定年退職するまで、同じ業務に携わるということはなく、案件の移り変わり、定期人事異動などのイベントを契機に、仕事の内容は大きく変わってきます。
ソフトウェア開発者(プログラマ)として開発業務に携わる場合においても、所属している会社がどんな業務を請け負っているかにより、開発案件の内容もまちまちで、開発言語(プログラミング言語)も違うことがあります。例えば、組み込みであればC言語、サーバサイドであればJava、WindowsアプリであればC#といったように異なります。派遣でお客様先に常駐する場合であれば、なおさらです。
インフラエンジニアの場合においても、プログラマではないためプログラミングは行わないにしても、サーバOSがWindowsだったり、Linuxだったり、VMwareだったりまちまちで、それぞれごとにノウハウも異なります。
つまり、たったひとつのことしかできないと、他の業務に移った時に苦労するということです。昨今は短納期開発が一般的となっているため、業務開始時に勉強する時間がほとんどなく、よく分からないまま実践投入されると、結果として期待した進捗が出せません。
いつ勉強するのか
では、いったいいつ学べばいいかというと、就業後に自宅でとなります。会社によっては就業時間中に自己学習の時間がもらえるところもありますが、少数派で、むしろ就業時間中に直接業務と関係しないサイトを閲覧したり、スマホを触っていると、会社からクレームを受けることがあります。
拘束時間が長く、残業が多い職場だと、家で勉強する時間を確保するのも難しいところが課題ではあります。会社からは「TOEICのスコアを上げろ」や「資格試験を取得しろ」などとあれこれ言われる割には、それらの勉強にかける時間とお金は自腹で、ちょっと納得がいかないところがあるので、なかなかモチベーションが上がらないという側面もあります。
そうは言っても不満があるからまったく勉強しないと、頭がどんどん悪くなっていくので、不満な気持ちを乗り越えるスキルも必要です。
勉強方法:本を読む
勉強方法として定番なのが技術書を読むことです。最近は紙の本だけではなく、電子書籍も需要が増えてきていますが、やはり本は体系的な知識を習得するのに向いています。
会社の教育や講習で、教師の方がテキストとして本を使って、学びに来ているエンジニアの方に教えるというスタイルもあります。
ただし、昨今の出版不況により、以前ほど技術書が発売されなくなってきていることと、名著と呼ばれる本がすでに絶版になっていることもあり、本の入手が難しくなってきているという側面があります。
勉強方法:ネットを活用する
技術的な情報に関しては、インターネットを探せばいくらでも情報があります。日本語の情報が少ない場合においても、検索範囲を海外に広げると英語の情報が多数存在する場合もあります。
ネットの情報がよいところは気軽に探せて、しかも無料で手に入るというところにあるのですが、ネットの情報は書籍と違って編集を通していないこともあり、情報が間違っている、もしくは古すぎることがあるため、ひとつの情報を鵜呑みにするのではなく、複数の情報を見て自己判断する必要があります。
勉強方法:勉強会に参加する
独学では限界があるので、勉強会に顔を出して、社外のITエンジニアと技術について話をすると、より自分自身の知見が深まります。それに休日に家で独り部屋に籠もっていても、誰ともしゃべらないのもストレスになるので、外に出て人と話すということはとても大切なことです。勉強会後の飲み会も楽しいです。
勉強方法:交流会で登壇する
勉強会というともくもくと勉強するというスタイルですが、交流会では人前に出てトークするというスタイルです。交流会にただ参加するのではなく、登壇してみるというのも勉強のひとつです。
まず、人前で話すということの訓練になる上に、人に説明するために自分の理解が正しいかを咀嚼することで、さらに理解が深まるので、自然とスキルが上がるのです。
そして、登壇するとみんなに名前と顔を覚えてもらえるというメリットもあるので、社外のITエンジニアの知り合いを増やしたい場合に効果的です。
アウトプットを怠らないこと
自分が学んだことをアウトプットするのが重要です。アウトプットするということは、自身の学習結果を人に説明するということでもあり、人に話すことでより知見が深まるからです。そして、情報を発信することで、さらに自身が知らなかった情報が集まってくるので、ますます知識が増えていきます。
アウトプットの手段としては、本を書くというのは敷居が高いので、ブログやSNSに載せていくところから始めるのがおすすめです。勉強会や交流会で、学んだことを人前で話すのもよいでしょう。プログラミングの勉強をしたのであれば、GitHubにソースコードを登録してみるのもよいです。