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インフラ勉強会:イマドキの自作PC

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エンジニアライフの読者の皆様、こんにちは。

北陸(石川県金沢)在住で、テクニカルライター&プログラマーの平田豊(ひらたゆたか)です。

今回は4/16および4/28に開催されたインフラ勉強会の講義の様子を紹介します。なお、記事作成にあたり、スピーカーのHanabiさんには許可をいただいています。

講義情報

[4/16]

[4/28]

[スピーカー]

記事掲載の経緯

インフラ勉強会は必ずしもインフラエンジニアが業務で使う技術に特化しているわけでもなく、ITに関することであればテーマはなんでもよいのですが、今回のHanabiさんの講義タイトルが、

「元秋葉原PCパーツ店員のパーツ選び方講座」

という自作PCの経験がある人にとってそそるものになっていて、インフラ勉強会の過去に例を見ない講義であることと、Hanabiさんのトークがとにかく面白くて、実に印象に残る講義だったのです。

講義の様子はばっちり動画で記録されていますし、ぜひこれはたくさんの方に楽しんでもらいたいと思ったのが、今回記事を執筆しようと考えた経緯になります。

PCを自作するということ

自作パソコンおよび自作PCという言葉は一世を風靡しましたが、現在では廃れてしまった言葉であることは事実です。筆者もかつて自作PCを趣味としていたので、少し寂しい気持ちはあります(それが年を取るということでもある)。

少し昔話をすると、かつてパソコンは高価な製品でした。1991年頃、NECのPC-9801シリーズは一台で50万円していました。IBM PC/AT互換機が登場してきたことで、徐々にパソコンの値段は下がっていっていきました。1995年にWindows95が発売され、日本においてもパソコンブームがやってきて、さらに値段は下がっていきましたが、それでもまだ数十万円はしていました。

そして、この頃あたりから「パソコンは自作したほうが安い」という触れ込みにより、自作PCブームがやってきます。実際、この触れ込みは嘘ではなく、パーツを適切に選定すれば、安く作ることができました。また、パソコンを自作すると、筐体内の構造やパーツに関する知識を得ることができるため、勉強になるというメリットもありました。世の中にはパソコンは持っているけれど、筐体の中を開けて見たことがないという人も多かったのです。

そして、ブームというのはいつしか終わりを迎えるものなので、自作PCブームはだんだん下火になっていきました。メーカー製のパソコンがどんどん値段が下がっていくと、むしろ自作PCのほうが高くつきます。OSやOfficeなどのソフトウェアライセンス料がかかってくるからです。

以前は電気屋に行けば、PC自作コーナーがあって、様々なパーツが売られていましたが、最近はあまり見かけなくなりました。これも時代の流れですね。

電源ユニットの重要性

4/16の講義の前半では電源ユニットについてお話がありました。電源ユニットのことをPSU(Power Supply Unit)とも表記しますが、マザーボードに電気を流す大切な役割を果たします。電源ユニットが壊れると、パソコンはまったく動かなくなるので、SPOFであるとも言えます。

SPOF(Single Point Of Failure)というのは単体ユニットが故障すると、システム全体が障害となるような箇所のことをいいます。例えば、ネットワークカードが壊れてもパソコンの起動はできますので、ネットワークカードはSPOFとは言いません。

メモリの重要性

メモリもSPOFで大変重要なモジュールです。メモリが壊れると、マザーボードに電源が入っても、BIOS(UEFIファームウェア)が起動できないので、例えばリカバリディスクを使ってデータの吸い出しをすることもできません。

おわりに

パソコンのハードウェアは日々進化しているため、久しく自作PCをしていないと、最近のパーツ事情に疎くなってくるので、自作PCをやらないにしても、ITエンジニアとしてはハードウェアに関する知識は身につけておいたほうがよいなと感じました。

さて、今回スピーカーいただいたHanabiさんはITエンジニアなのですが、現在転職先(インフラエンジニア志望)を探しているとのことなので、よい会社が見つかるとよいですね。

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