プラスアルファで獲得したい16のスキル(5)~(8)
「残業するやつは能力が低い」
って聞いたことありませんか?
でも、端的に、「残業=悪」というのは間違いです。
それはなぜか?
■プラスアルファで獲得したい16のスキル(5)「残業力」
「残業をしない」というキーワードは今年発売されたビジネス書に多くありました。
一般的に考えると、それは正しいように思います。わたしもそう感じていました。
でも、現場をよーく観察しているとその情報はどうやら誤りのようです。
というのは、デキる人と感じる人ほど、この「残業力」(残業をうまく利用するスキル)を活用しているからです。
その活用方法、具体的にいくつかあげてみましょう。
- 残業で部下の指導に時間をあてる
- 残業で社内勉強会を主催する
- 残業で他部署との同じ役職との交流を行う
- 残業で元気のないメンバーの個別面談をする
いずれの場合も、自分の残業務に時間をあてていないところが、一般的な残業族とは違うところです。残業は必ずしも悪ではないという理由がおわかりいただけたでしょうか?
「あの人のためにがんばろう!」
って思ったことありませんか?
エンジニアというと、他業種の方からは「クールなイメージ」があるようです。でも、そうじゃないですよね。
例えクールなエンジニアだって、仕事で情熱的な日が一度や二度あったと思います。
■プラスアルファで獲得したい16のスキル(6)「信頼力」
リーダーやプロジェクトマネージャの役割で、このスキルほど絶大な威力を持つものはありません。ただし、このスキルだけは測る物差しがありません。
「信頼力」のスキルが高い人の中には、どう見ても、だらしなく、決してしっかりした印象は微塵にも感じさせない人もいます。
しかし、なぜか、メンバーからは信頼されています。
その人の案件でトラブルが発生した時には、昼夜問わずにメンバーが集まってきます。うらやましくもあり、なぜ、自分のチームにはないものがそのチームにあるのか、よーく観察してみると、理由が分かりました。
その人はお世辞にもエンジニアとしての技術力はあまりありません。ないものの、周りを信じて周りからも信じてもらえている相互の「信頼力」があります。
日頃から、細かな気遣いをメンバーにしており、メンバーからもいざという時には信頼されています。
しかも、それは業務に限りません。
メンバーは、プライベートなことでも、
「あのひとにまずは相談してみよう、聞いてもらいたい」
という雰囲気が「信頼力」が高い人ほどあるようです。
「お金のことは、営業ではないのでちょっと分かりません」
っていったことありませんか?
もしくは、
「営業でもないのに、金に関して口出すな!」
っていわれたことないでしょうか?
エンジニアが他の職種とちょっと異なるのはこのお金、コストに関してだと思います。だからこそ、コストに関して若干でも意識のあるエンジニアは強かったりします。
■プラスアルファで獲得したい16のスキル(7)「会計力」
エンジニアでも、お客様からお金に関して聞かれることは多くなってきています。
「来年の保守更新だけど、費用は変更ないんだっけ?」
とか、
「リプレースは5年リースでもいい?」
と聞かれたときに、
「営業にいっときますね」
だと、残念ながら次から二度と聞かれません。
お客様がそう聞く背景としては、それに答えることができるエンジニアが若干でもいるということです。
今はごく少数だからこそ、このあたりに少しでも話を合わせることができれば、最終的には営業さんに振ったとしても「ちょっと違うエンジニア」として期待されます。
つまり、ここでいいたいことは、このスキルに関してのデキるエンジニアという判断は、我々エンジニアがする場合とお客様がする場合とは観点が異なるということです。
ちなみに、今回の「会計力」というのは、何も簿記の資格を取るとか、ファイナンスということではありません。B/SやP/Lでもなければ、バランスシートに関して知識を付けようということでもありません。
もちろん、それらの知識はあったほうがいいのです。でも、そうすると、敷居が高いですし、そもそも継続するのが難しいです。
ですので、まずは、
「お金に関しての話から逃げない」
で十分です。
実際に、「会計力」のあるエンジニアは、営業ほどに詳しくはありません。むしろ、お客様から教わる姿勢で勉強しているケースが多いのです。
「提案型のエンジニアになれ!」
って上司にいわれたことありませんか?
提案をするのは営業の仕事、っていう時代ではもうなくなりました。
それは、不器用でも上手でなくても、実際に仕事をするエンジニアが直接、お客様に提案した方が相手の心に響くからです。
■プラスアルファで獲得したい16のスキル(8)「提案力」
提案をするチャンスは会社の規模に左右することが多いです。
割と大きめの会社であれば、提案は中間層がメインです。若手にもチャンスはありますが、でも部分的に話が振られることがほとんどです。
時間はかかりますが、その分、先輩の提案の仕方を学ぶことができ、多くの提案資料を見ることができます。
結果、じっくりと成長することできます。
一方で、割と小さめの会社であれば、提案するのも作るのも個人的にゆだねられてしまうことがほとんどです。うまくいってもいかなくても全て自分の責任となりますので、短期的に成長をすることができます。
ですが、成長も個人に委ねられてしまい、提案力のある人と、全くない人の二手に分かれる傾向があります。
どちらがいいかは、その人それぞれなのですが、何度か人の提案に立ち会うと提案力はテクニックだけではないうことに気が付きます。
それは、「一生懸命さ」です。
下手でも、十分カバーできる誰でもその気になれば発揮できる「一生懸命さ」。これがないと相手の心の奥底には伝わりません。
「提案力」の土台にはこの「一生懸命さ」が必要です。