プラスアルファで獲得したい16のスキル(13)~(16)
ダイヤがダイヤでしか磨かれないように、人もまた人でしか磨かれない。
「育成力」に長けている方は、この発想を持っているようです。
プラスアルファで獲得したい16のスキル(13)「育成力」
「育成」の対象は次の2つに分けられます。
- 人材(の育成)
- 人財(の育成)
「1. 人材(の育成)」は、個人的な資格などを通して行います。個人の努力を期待しての育成となり、成果としては「取得(合格)」で判断します。会社が社員を育成する場合などはこちらですね。
一方で、「2.人財(の育成)」は、プロジェクトや案件など複数の人との仕事を通して行います。チームの相互努力を期待しての育成となり、成果としては「お客様の声」で判断します。リーダーや上司がメンバーや部下を育成する場合はこちらになります。
「育成力」に長ける人は、この「2.人財(の育成)」に関して日々考えています。
仕事ではいろんなタイプの人がいて、相性によってはメンバーのモチベーションが下がります。また、うまく行くことよりもうまく行かないことの方が多いでしょう。メンバーや組織の上の方から、時にはお客様からのクレームもあるでしょう。
デキるエンジニアかどうかの見極めは実にカンタンです。その時々で、采配をふるう姿を良く観察してみてください。
そこの姿こそ、「育成力」の証、すばらしい「育成力」を持った方がいたら、その背中から学びましょう。
「なんであいつだけいつも部長にかばってもらえるんだ!」
って思ったことありませんか?
コンピュータを扱っているエンジニアでも、人間ですから情に流されることはあります。
プラスアルファで獲得したい16のスキル(14)「ヨイショ力」
いつも上からかばってもらえている人っていますよね。逆に、いつも上から煙たがられている人もいます。
どちらが得かといえば、分かりますよね?
デキる人は、割と上の人に助けてもらっていることが多いです。
だからといって、週末ゴルフに行ったり、毎晩のように飲みにいったりというお付き合いをしていないようです。
よーく観察すると、「ヨイショ力(よいしょりょく)」を至る所で発揮しています。
例えば、提案書のレビュー。
「なるほど、このご指摘は部長ならでは! ですね」
「この書き方は以前、課長にアドバイスいただいたのをカスタマイズしました」
「本部長に聞いてもらえれば、当日は自信持って提案できます!」
実際に、そう思っているのかは読めませんが、ただし、相手はとても気分良さそうです。しかも、この「ヨイショ力」はディスカッションのかなり前半に発揮しています。そうすると、そのあとは自分のペースで進めることができるようです。
でも、その言い回しだけではなく。さらに観察すると、普通にホウレンソウ(報告・連絡・相談)をいいタイミングでしているだけだと気が付きます。
「ヨイショ力」=「ビジネスの基本」+「リップサービス」
なのかもしれません。
「あの人はどこの会社でも通用するだろうなぁ」
って思う人に出会ったことありますか?
デキる人を観察すると、ほとんどの人が高い割合で持っている「スキル」があります。
プラスアルファで獲得したい16のスキル(15)「独立力」
転職するかしないかは別として、デキる人は共通して、他社でも通用する「独立力」を持っています。
絶対につぶれないと思っていた会社がここ数年でなくなってきました。あなたがいま勤めている会社だって、いつなくなるか、誰にも分かりません。
だからこそ、いま勤めている会社にいながら、「独立力」に磨きをかける必要があります。実際、デキる人の仕事の仕方を見ていると、いくつかの法則が分かります。
これって1日だけとか、1週間なら何とかできそうな気がします。ですが、社会人生活を通してずっと貫き通すことはなかなかできません。
1. 社内の仕事はしない
2. 社外の人も大切にする
3. プライベートの時間をきちんと取る
では、それぞれの項目を具体的に見ていきましょう。
1.社内の仕事はしない
社内の仕事は、社内でしか通用しないことが多く存在します。1年目はそれを徹底して、覚え、それ以降はルーチンワークになるので、部下に任せてしないということです。また、部下にもそのようにアドバイスをします。
2.社外の人も大切にする
社外の人に関しては敵のような振る舞いをする人が多くいますが、デキる人はそんなことをしません。むしろ社内以上に社外の人を大切にします
3.プライベートの時間をきちんと取る
かといって会社100%かというと、そうではありません。自分も相手もきちんとプライベートの時間を持つように心がけています。チームとの交流会は、できるだけ家族なども呼ぶようにする方もいます。
「独立力」というと冷酷な感じでビジネスをしているように思えますが、そんなことはないようです。
プラスアルファで獲得したい16のスキル、これが最終となりました。
16番目のスキルは、エンジニアではなくても必要なものです。
海外にはなくて日本にだけある唯一のスキルといってもいいのではないでしょうか?
プラスアルファで獲得したい16のスキル(16)「気遣い力」
仕事をしていると、自分より立場の弱い方(派遣、パート、バイト、協力会社、受注社など)と関わることが多いです。
こちらが立場が上だと、残念なことに見下した対応をするエンジニアもいます。本人が意識していないようですが、第3者としてやりとりをみていると、そう感じることがあります。
一方で、社内・社外区別なく「気遣力(きづかいりょく)」を発揮した丁寧な対応をするエンジニアもいます。
この「気遣力」は毎日の自分の心がけ次第です。だからこそ難しいのかもしれません。
PMPやITILなど海外発のスキルや方法論が多くあります。ですが、日本にだって日本独自のいいスキルや方法論があります。
それが、「気遣力」なのだと感じています。
コメント
山田たま子
はじめまして、新参コラムニスト端くれの山田たま子と申します。
気遣力ほど他人と大きく差をつけるスキルもないのでは、と思います。
私のような技術の無い人間はまずここから手をつけていかないと
この業界、生き残れないような気がします。
成果主義とか言われるようになってから気遣いってのが
急速に現場から消えたような気がしないでもない、と思いつつ
今後もコラム期待しております(_ _)
#私も会社員時代に成果主義に苦しめられたなぁ
逆転仕事術
山田さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
コメントの内容を見る限り、山田さんは「気遣力」すでにあると見ました!
このスキルは私も一番苦労しています。
それは現場ではほとんと見ることができない環境なので。
山田さんのコラム見ていますよ、これからも一緒に盛り上げていきましょうね。