バレエ上級者に交ざって、刺激いっぱいの休日
2008年10月23日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。エンジニアライフ担当のわたしの下にも新人がやってきました。彼女も「上級者」に交ざって刺激いっぱいの日々のようです。いや、わたしが「上級者」なのかは定かではないですが……。
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バレエの稽古に通い始めて、もうすぐ1年になります。「バレエを習っている」というと、よく「え、ボールを使う方? それともつま先で立つ方?」と聞かれるのですが、わたしが習っているのは“つま先で立つ方”のクラシックバレエです。
幼いころに3年ほど続けていましたが、中学生になると同時にやめてしまいました。稽古再開のきっかけは、自宅から目と鼻の先にスタジオができたこと。ビルの窓に書かれた「バレエ」の文字に引かれ、スタジオの門を叩くことにしました。
先週、日本に居ながら著名な外国人の先生のレッスンを受けることができる、あるオープンクラスに友人と2人で修行(?)に行きました。先生はロシアの方で、元キエフバレエのプリンシパル。現在はパリで指導者として活躍されているそうです。「肝っ玉母さん」という言葉がぴったりな、優しくおおらかな方でした。
「Nao」と書かれた名札を胸に付け、いざレッスンスタート。通訳がいるのかと思いきや、そんなことはなく、すべてフランス語で指示がなされました。分かる言葉といえば、せいぜい「メルシー」や「セ・ボン」くらい。あとは先生のジェスチャーで感じ取るしかありません。
クラスはわたしと友人を含めて15人ほどで、皆「プロか?」と思うほどのお手並みでした。足を上げれば90度以上。ピルエット(つま先を軸に身体をくるくると回転させる技)は、ダブル(2回転)が当たり前。わたしは付いていくのがやっとでしたが、とても良い刺激を受けました。
バレエでは、“身体の芯”を感じながら踊ったり、“いまこの筋肉を使っている”など、身体の部位に意識を寄せます。「いまやっている作業が何のためなのか」、目的と手段を考えながら行動することが大切なのです。
当面の目標はピルエットダブルをきちんと踊れるようになること。そのためには上半身の動きを研究しなければ! オープンクラスをきっかけに、バレエ熱が一層、高くなってしまいました。
(ITインダストリー事業部 大西七歩)