夫の転勤により正社員歴たった2年のCOBOLプログラマーが、ITコンサルタントになるまでの物語。

大河ドラマ「真田丸」に学ぶ、自分に合った会社の選び方

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 皆さま、こんにちは! TKT48プロデューサー&SE女子部部長の奥田美和です。

 

 前回の投稿で、「在宅システム開発(在宅ワーク)に必要なスキルは、自分で情報収集し、自分で解決できること」と述べた上で、参考として質問を書いてみました。

 『質問:「エンジニアライフ」担当者はお肉が好きだそうですが、一番好きなお肉の部位は何でしょうか?』

 担当者さんからのヒント:最後の質問のヒントは編集担当のフルネームです。

 ⇒ 正解は、「担当者さんのフルネームをひらがな 牛肉 部位」で検索するとGoogle先生が教えてくれます!

 

 Google先生に聞く時は「情報検索のために最適なキーワードを閃くかどうか」が、とても大事ですね!

 

■大河ドラマ「真田丸」とは

 さて、ただいま録画していた「真田丸」を見ながら、「在宅ワーカーさんに合った会社の選び方」を考えています。

 大河ドラマをご覧になっていない方もいると思うので、先週日曜日までの概略を書いてみますね。

1~2回目:

 武田信玄の息子・勝頼の家臣の真田昌幸(草刈正雄、信繁=幸村の父)は、重臣の裏切りにより織田信長の軍勢に攻められ武田軍が陥落していく中、自らの居城である(上野国=現在の群馬県)岩櫃城にて織田軍を迎え撃つよう勝頼に進言するが、勝頼は別の重臣に従うことになる。その重臣の裏切りにより、逃避行の途中で命を落とす。

3~6回目:

 上杉につくか、北条につくか。悩んだ末、織田につくことを決めた昌幸。しかし、織田信長は本能寺の変で命を落とす。再度、上杉につくか、誰につくか、悩む昌幸……。

 

 ここで、「戦国大名」と、真田昌幸の立場でもある「国衆」についても書いてみます。

戦国大名:

 領国(村)を「自分の力量」で支配することができる存在。直属の家中(家臣団)を持つ。戦国大名の領内で生きる百姓や、家来の家中たちのまとめ役。

国衆:

 政治的、軍事的には独立できず、どこかの戦国大名に従っている存在。村とつながりがあり、家臣を抱えている。戦国大名との違いは、国衆を抱えているかどうか。

 

■大河ドラマ「真田丸(IT業界Ver.)」

戦国大名(1次請け):

 システム開発の案件を「自分の力量」で支配することができる存在。パートナー企業(2次請け)を持つ。戦国大名の社内で生きるSEや、パートナー企業の社長たちのまとめ役。

国衆(2次請け):

 事業会社(エンドユーザー)からは直接受注できず、どこかの1次請け企業に従っている存在。(会社にちゃんと自分の席がある)社内SEとつながりがあり、パートナー企業(3次請け)を抱えている。戦国大名(1次請け)との違いは、国衆(2次請けレベルの企業)を抱えているかどうか。

 

1~2回目:

 戦国大名A社社長の息子・Aさんの家臣の真田昌幸(2次請けIT企業の社長)は、A社パートナー企業α社の裏切りにより戦国大名B社の見積もりに攻められA社の受注角度が低下していく中、自らの居城である下総国某所にてB社を迎え撃つようAさんに進言するが、Aさんは別の重臣β社に従うことになる。その重臣の裏切りにより、逃避行の途中で案件を失注する。

3~6回目:

 戦国大名C社につくか、D社につくか。悩んだ末、B社につくことを決めた昌幸。しかし、B社は大規模案件の見積もり額が高すぎて失注し、パートナー企業に仕事を振れないどころか、社内SEのための案件探しにてんやわんや。再度、C社につくか、誰につくか、悩む昌幸。

 

■自分に合った会社の選び方

 生保システム会社を皮切りに、事業会社側で「案件失注→それが続くと倒産」という恐怖にさらされることなくのんびりとSE人生を満喫してきたので、在宅ワーカー採用サポートの仕事を始めてから改めて「倒産しない企業の選び方」を考えるようになりました。

 

 大河ドラマ「真田丸」を見ていて感じたのは、当時も今も、大事なのは「自分の社長がどこの会社と(誰と)付き合い、どのように人脈を構築して、案件受注に繋げられるか」ということ。

 

 2年前に個人事業主として起業し、一時期は転勤族協会TKT48の法人化も考えていたので、中小企業の経営者の志向も見えてくるようになりました。2次請け企業が、色々なメーカーのパートナー企業になっているのは、案件失注時のリスク分散のためなんですね。

 また、起業前は事業会社側でベンダー選定をしていたので、「発注側にとって、どのような企業が信頼でき、魅力的に映るのか」も理解できるようになりました。

 

 これから転職先を探そうとしている方は、ぜひ、事業会社のシステム部社員になったつもりで、「自分がぜひ発注してみたいと思う会社はどれか」という視点で、企業のWebサイトを見てみて下さい。

 

 私の場合は真っ先に「経営者の想い」「取引先」を見ています。

 特に「取引先」を見て、下記を分析します。

・事業会社(発注側)があればその企業は「1次請け」

・どこかで聞いたことがあるIT企業の名があれば「2次請け」

・聞いたことのない会社ばかりなら「3次請け」以降?

 

 「経営者の想い」を見て、「弊社は、この規模にしては、メーカーのパートナー企業から直接仕事を請けています!」と書いてあると、「元々は4次請けくらいだったのが、2次請けから直接仕事を請けるようになって3次請けになったのか…」と推測しています。

 

 

 かつてコボラーからVBプログラマーになろうと転職した4次請け企業は、私が特定派遣に出されている間に倒産し、私がタイに行っている間に社長以外の経営層で復活しましたが、先日ふとWebサイトを見たらまた倒産していました。

 今思えば、4次請けにいた時に、1次請けの戦国大名に人質として出され、「奥田さんが頑張ってくれたら、他の自社SEも入場できるかもしれないから……。とにかく頑張って」と言われたことを思い出しました。

 元々1次請けにいたので、4次請けの自社が倒産しそうだと気が付いた時に、隣の席の2次請けの上司の方の会社に転職してしまったのですけどね。

 

 そんな私は、本能寺の変の後、徳川家康の逃避行を助けた伊賀の服部半蔵のようなポジション(=転勤族の妻を率いるTKT48プロデューサー)なのかもしれません。

 

 

 「自分に合った会社の選び方」ではなく「倒産しない取引先/転職先の選び方」になってしまったので…(笑)

 次回こそ、「自分に合った会社の選び方」について書いてみようと思います。

 次回もお楽しみに!

 

■本日のまとめ:倒産しない会社の選び方

1.官公庁から直接受注して社内製造している企業。(発注先が倒産して未払いになるケースは、官公庁案件なら少ないでしょう。)

2.中小企業であっても、社長が大企業出身で、人脈や案件のコネを豊富に持っている企業。

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