夫の転勤により正社員歴たった2年のCOBOLプログラマーが、ITコンサルタントになるまでの物語。

コボラーからITコンサルタントへ(終) 転勤6回目: PMからプロデューサー、そしてITコンサルタントへ

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 エンジニアライフをご覧の皆さま、こんにちは!

 本業はITコンサルタント、副業は産業カウンセラー。

 TKT48プロデューサー&SE女子部部長の奥田美和です。

 

 ようやく、現在の肩書き「TKT48プロデューサー」「ITコンサルタント」の話をするところまで来ました。

 

 会社でのプロジェクトマネジメントの経験は、主婦サークルや子育てサークルのリーダーになった時に力を発揮します。

 そして、主婦サークルのリーダー経験は、社会復帰した時に必要なプロジェクトマネジメントのスキルを高めます。

 

 システム開発現場でPMをやっていたおかげで、TKT48プロデューサーに。

 TKT48プロデューサーをやっていたおかげで、今月IT企業に復帰できました!

 

 それでは、前回の「コボラーからITコンサルタントへ(10) 転勤5回目:再びIT業界&PMへ」の続きです。

 

■転妻(てんつま)広報大使/転勤族協会~TKT48~

 夫の転勤の度に、何とかIT業界を渡り歩いてきましたが、今回は個人事業主のITコンサルタントとして起業してみました。地方の中小企業に「モバイル&クラウドを活用した働き方改革」コンサルティングをすることで、中小企業の人手不足を解消する手伝いができるのでは…と思っていたのです。

 

 同時に、結婚してからずっとHPやmixiにてボランティアで活動してきた「転勤族の妻の会」をFacebook上に移行し、「転妻広報大使~TKT48~」と名付け、「転勤族パワーで地域活性化!」をコンセプトに活動開始しました。

 途端に、メディアからの取材依頼が殺到。

 2014年7月に、NHK「あさイチ」にスタジオ出演しました。

 

 どのような活動をしているかは、「TKT48.net」のWebサイトを見て頂くとして、ここでは「どうやって800名の女性グループを作り上げたか」書いてみます。

 

 システムに例えるなら、TKT48は、「転勤族プロジェクト」システムの1パッケージです。

 「TKT48」パッケージの第一弾として「転妻広報大使」という広報アプリを作りました。まだアプリが1つしかなかったので、「転妻広報大使~TKT48~」というパッケージ名で売り始めました。

 

●「転勤族プロジェクト」システム

 ◆「転勤族協会~TKT48~」パッケージ ※旧「転妻広報大使~TKT48~」

  ・運営アプリ(TKT48事務局)

  ・地域別アプリ(チーム東京、チーム東海、チーム関西…)

  ・業務別アプリ(転妻広報大使(広報部)、企画部、国際部、金融部…)

 

 Windows製品に例えるなら、下記のような感じです。

●Microsoft社システム

 ◆「Office 2016」パッケージ ←「転勤族協会~TKT48~」に相当

  ・Word 2016 アプリ

  ・Excel 2016 アプリ

  ・Power Point 2016 アプリ

 

 最初は、私の転妻知人友人10名でスタート。

 参加メンバー=開発メンバー、と例えると、わかりやすいでしょうか?

 

 まず最初に、TKT48ファンクラブ(=準備委員会のようなもの)を設置。

 そこから、広報部(=転妻広報大使/業務別アプリに相当)を作りました。

 その後、適性や興味や在住地により、各チームや部の担当として参画してもらいました。

 

 広報部ができた後、チーム埼玉(地域別アプリに相当)を作ることになったので、埼玉在住メンバーにチーム埼玉にも参画してもらいました。チーム埼玉を元に、チーム関西やチーム愛媛などを作りました。メンバーが増えてきたので、自発的にメンバーをまとめてくれていた方をPL(プロジェクトリーダー)に任命しました。

 

 先に各チーム(地域別アプリ)を展開したので、次は各部(業務別アプリ)の展開。広報部を元に、企画部・国際部・金融部・英語部を展開。こちらも部長(=PL)を任命しました。

 2年経って、チーム埼玉をはじめ全国に16チーム(地域別アプリ)、さらに企画部・国際部・金融部・英語部(業務別アプリ)もできました。そこで、パッケージ名を「転勤族協会~TKT48~」に変更しました。

 

■TKT48プロデューサーの仕事

 TKT48を発足させた当初は「TKT48マネージャー」を名乗っていました。

 メンバーを集め、PL候補をスカウトしてサポートし、PLに任命。

 各PLにチームを任せられるようになった頃、「TKT48プロデューサー」になりました。

 

 もしかしたら、「TKT48」という単語をご覧になった時から何となく予想していたかもしれませんが……。TKT48は、某アイドルグループの組織構築モデルを参考にしています。

 

 まずは、「TKT48」の知名度を上げる。

 グループの知名度が上がってきたら、選抜メンバー1人1人の知名度を上げる。

 

 シングル選抜メンバーに相当するのが、広報部の「広報大使」です。

 彼女たちは、「○○県非公認広報大使」を名乗り、FBページで毎週地域情報を発信しています。研修生は「○○県ご当地リポーター」です。

 その記事を見たメディアの方が、プロデューサーの私だけではなく、選抜メンバー1人1人も取材してくれるようになりました。

 

■TKT48の今後

 ここから、社会復帰したい選抜メンバーや、フリーランスとして仕事をしていきたい選抜メンバーを、企業に繋げるためにどうしようか……と思っていたところでした。

 そんな時、「働きたいのに働けない女性と、人手不足の中小企業を繋げる」仕事をしているIT企業、(株)コネクティルに出会いました。

 

 私自身ITコンサルタントとして起業して2年経つのに、TKT48プロデューサー業が忙しくてITコンサルタントっぽいことをやっていなかったので、「まずは私がIT業界に復帰しなくちゃ!」と思いました(笑)

 

 色々と話した結果、先方は私がITコンサルタントとしてやりたかったことをメイン事業としてやっているし、TKT48で私がやっていた「広報PR」「キャリアサポート」できる人を探していたということで、意気投合。

 個人事業主のまま、在宅で、下記の仕事をすることになりました。

・在宅ワーカー採用、企業とのマッチング、教育

・「SE女子部」立ち上げ

 

 これでようやく、コボラーからITコンサルタントになれました!!

 

 

 「コボラーからITコンサルタントへ」シリーズは、今回で一旦終了です。

 

 ただいま、コネクティル社内のタスク(仕事)を整理して「モバイル&クラウドを活用した働き方改革」コンサルを行っているところです。

 どのような仕組みを整備すれば、まずは「自分が」「在宅で」働きやすくなるか。

 プログラマーからSE・PMを経てITコンサルタントになったので、「自分で」社内の業務分析をして企画提案し、「自分の手で」ゼロから仕組みを創ることもできるのだから、面白いものですね。

 

 

次回からは、「SE女子部」や「在宅ワーク(テレワーク、リモートワーク)」などについて書いてみようと思います。

次回もお楽しみに!

 

■本日のまとめ:パッケージやアプリの名前を考える時の注意点

1.誰でも覚えやすい名前に。「略して4文字」になれば、なお可。

2.覚えてもらえるのは、会社名ではなく、パッケージ名やアプリ名。

(私は「ワークスタイル・クリエイション」という屋号で起業しましたが、皆さん「TKT48」しか覚えてくれないのです……。)

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