進化するWebやスマートフォンの楽しい未来を技術視点で考えます

Webエンジニアもスマホアプリ開発「Titanium Mobile」

»

 Titanium Mobileをご存知でしょうか?

 米Appcelerator社が提供しているiPhone/iPad、Android開発のクロスプラットフォームです。

 スマートフォン市場が急激に成長している中、アプリケーション市場も、同時に加熱しております。

  • iPhone:35万本(11年3月時点)
  • Android:25万本(11年3月時点)

 スマートフォンアプリをビジネスとしている企業にとっては、この2つのプラットフォームは二者択一ではなく、両方とも無視できない市場となっております。

 しかしながら問題は多く、まず1つめとして問題はコスト。単順に2倍とはいわないまでも倍近いコストが必要になります。

 2つめは技術者の確保。iPhone/iPadはObjective-Cにたいし、AndroidはJava、C/C++と開発言語も異なるため、それぞれの技術者を確保しなければなりませんが、この市場下では技術者の確保も容易ではありません。

 3つめはスピード感。可能であれば複数プラットフォームで同時リリースしたいでしょう(もちろん違う場合もあるとは思いますが)。しかしながら、コスト同様、こちらも倍の工数が必要になります(技術者の人数を増やせば? との返しもあると思いますが、現状では2つめの問題にぶつかります)。

 その他にもありますが、大きくは上記の3つかと思います。

 で、話を戻して「Titanium Mobile(以下Titanium)」。

 TitaniumはJavaScriptでコーディングし、ビルドするとiPhone/iPadとAndroidのネイティブコードを出力するものです。

 これにより、同時開発によるコストダウン、開発スピードの向上、技術者確保、またプロジェクト管理等も向上することを見込まれ、世界中で利用されております。

 日本での事例は、以下のサイトでいくつか紹介しております。

 http://ti.masuidrive.jp/topic.php?id=3

 一方、転職サイトを運営する株式会社ワークポートによると、2010年一番平均年収が高かったのはObjective-Cで560.6万円とのことですが、汎用性のないObjective-Cに技術者が注力することはリスクが高いように思えます。

 仮にApple製品が売れなくなったり、もしくは言語を転換して「これからはJava」です。なんて言われてしまったらどうしよう。と思ってしまいます。

 が、TitaniumであればWebではしばらく使わなくなることはないであろうJavaScriptでの開発なので、そういったメリットもあります。

 加えて、JavaScriptなのでWebエンジニアでも開発できるというのは開発者不足の解消にもつながるので、Web系エンジニアの方々は是非、Titaniumでスマホアプリの開発取り組んで頂ければと思います。

 ※もちろん多少の勉強は必要ですが(Titaniumの)

 ちなみに当社ではiPhoneは基本的にTitaniumで開発しております。

 Androidは状況に応じて使い分けており、今後もうちょっとTitaniumの技術者も育成しなければなと思っています。

 またTitaniumを効率的に学びたいという方は下記にてAppcelerator社認定トレーニングが受けられます。

 Appcelerator Titaniumを使ったネイティブ・モバイル・アプリケーション開発の基本

※グローバルナレッジネットワークネットワーク株式会社とアールラーニングの共催です。

※Appcelerator認定の資格保有者が講師になります。

 ちなみに当社のTitaniumソリューションです。

 Titanium Mobile

 セミナーレポート

 最後は会社の宣伝もいれてしまいましたが、技術者からみたときTitaniumのようなクロスプラットフォームの利点は既存の技術を転用し、自身の価値をあげられることにあります。

 もちろんTitaniumがすべてではありませんが、新しい技術に触れ見識を深め、自身の価値をあげることも意識されてない方は意識してみてはいかがでしょうか?

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する