町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その91 こんな詐欺に引っかかってたまるか!

»

そこで私は持参していた広告を机に広げて「AM8:30~PM17:30で給料が25万で良いんですよね?」っておばちゃんに問いかけた。するとおばちゃんは私の質問を無視してまた電卓を取り出してパシパシと弾き始めた。「広告の時間ですとこの金額になります」と言って電卓の画面を見せてきた。14万。。。広告と金額が違う説明はまったくなし。このババア。。。更にババアは「この金額でいいんですか?」って、いかにも貧乏人の足元を見ているような言い方であった。こんなババアに遠慮はしない!私は「いいよ!」。って半分キレかけた声で答えた。ババアは「え?」って、苦笑いしている。そんな重い空気も束の間でババアは「明日からすぐにラインに入ってもらいたいので」って、すでに俺がシフトに入っていることを想定して喋っていやがる。思いあがるのもいい加減にしろよな。

更にババアの暴走は止まらない。「ラインで仕事をするうえで、簡単な能力テストを受けてください」って。。断る暇もなくよくわからない機械なのか?鉄の骨組みなのか?そんなものを俺の前に持ってきて「この線に沿って鉄を置いてみてください」とか数回ほど言われた通りに実行したら「はいOKです!」って。。。更にババアは「転勤はできますか?」って。。。すでに断る気だった私はキレかけた声で「出来ない!」と、かなり大きな声で答えた。再びババアは苦笑い。

しかし、この状況をずっと目立たないように伺っている奴がいた。事務所には僕とババアだけではなかったのだ。奥の端っこで見えにくい場所に責任者らしき男が黙々とパソコンに向かって仕事のフリみたいなことをして、私とババアのやり取りを聞いていたのだ。みなさんも経験あると思うんだけど、仕事中に隣やちょっと離れたとこで興味深い話をされたら気になって聞く耳立ててしまいますよね。あれですよ!こういうときってさ、自身はまったく関心がないように見せて実は超集中して聞いてるんだよね(笑)。こういうときは聞いている状況を悟られまいと、普段以上に「仕事してるんだぞ!」って熱心さを表面に出して自身の内面を隠すじゃないですか。まさにこの責任者の男はこの状況を絵に描いた感じだった。まあ、こんな責任者が居たって私はすでにやる気なし。やる気のあるというか、必死になっているのはババアだけ。ババアの話が途切れたタイミングで私は丁寧に「今日はありがとうございます。これにて失礼させていただきます。」と、丁寧な姿勢で挨拶して事務所を後にしたのだった。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する