ホワイトな大手企業へ転職!その76 横領者たちの処分。。。
前回の横領事件で職場内は数週間経ってもこの話題で持ち切りであった。そしてこの事件で喜んでいる人たちも居たのだ。それは、今まで上司に虐められていた社員たちだ、イジメというほどのものではないのだが、仕事があまり出来なくて上司から何度も注意や怒鳴られたりと、そういう社員が少なからず居たからだ。その社員たちは上司からのキツイ注意がなくなったのだ。何故かというと、私たちの職場の役職連中のほとんどが例の横領事件のときに主犯格の課長たちからいろんなお店に連れて行ってもらったりして甘い汁を吸っていたからだ。だから事件に関係しているってことなので、処分がはっきりするまでは役職連中たちはビクビクしていたというか、おとなしかった。
そして遂に処分が出た。主犯の杉本課長は解雇、ただし退職金付きの解雇だ。そして班長の大磯先輩は自己退職、この人も退職金付き。人事部の石原主事(課長)は降格、そして別工場へ移動。同じく人事部の飯田社員は別工場へ移動。そして、私たちの職場の班長連中だが、処分は一人も居なかった、ただし、ベテラン社員二人が処分を受けたのだ。長嶋班長代行と柳川先輩だ。二人の処分は始末書。そして横領した1億5000万だが全額返金ではなく、杉本課長、大磯班長、そして行方不明中の谷山(派遣会社の責任者)の3人で合計6000万を返すということで話が決まったということを聞いた。一人2000万円の返金。軽いのか重いのかの処分はわたしにはわからない。
しかし、この人たち意外にも甘い汁を吸わせてもらった連中はたくさん居るはずだ。ある先輩は「俺の場合は受け取らなければ転勤させる!」と杉本課長に言われて仕方なく金を受け取ったということを直接きいたしね。額が多いと問題になるんじゃないかなって思ったけど、結局この先輩は何も御咎めはなかった。そして更に数週間後、「谷山が捕まったらしいぞ!」と、職場でこの話が走り出した。「九州で捕まったんだってさ」とか、いろんな話題が駆け巡る。休憩室に入ればこの話で持ち切りであった。人間てさ、他人のアクシデントやスキャンダルを喜ぶ生き物だ。だから週刊誌はよく売れる。しかし、杉本課長が居なくなって私たちの職場はガタガタに傾き始めたのだ。。