ホワイトな大手企業へ転職!その29 なんでも自分の手柄にしたがる管理職たち。。。
思わず叫んでしまった。周りの痛い視線が一斉に私と桑田先輩に刺さる。「実はですね・・・・」桑田先輩に先週に休日出勤で調整したことを一部始終話した。「そうだったの!?」桑田先輩も驚いている。そして「朝から何も停止しなくて絶好調だったんだよ。それなのに藤田班長と杉山課長が来て、ここは稼働が悪いからスピード下げるって言われてさ!こんなに遅くされちゃったんだよ」って桑田先輩が説明してくれた。更に桑田先輩は「朝から凄く調子が良いのでこのままやらせてください!」って、藤田班長、杉山課長に懇願したのだが「試験的に試すだけだから」と言われてスピードを遅くされてしまったということを話してくれた。
「今日は一回も止まってないよ」桑田先輩が私に嬉しそうに言った。そして肝心の生産数、昼勤の合計生産数を桑田先輩が計算している。2万個を超えたのだ!いつもはこの半分の1万個前後しか生産できなかったのが、倍の2万個を昼勤だけで生産したのだ。ちなみにスピードが速い周りの装置の生産数はだいたい2万数千個くらいなので、周りよりも20個分遅い速度でも生産数では対抗できたことになる。だって20個分のスピードって、一日にすればだいたい4000~5000個以上の差がでるからだ。それなのに周りの1min/80個の装置よりほんのちょっとだけ少ない生産数をたたき出したのだ。
スピードを遅くしただけでこれだけの生産数を挙げられるわけがないってことくらい周りは分からないのかな?って思ったんだけどね。だって今までいろんな先輩たちに見てもらっても治らなかったのに、スピードを遅くしたくらいで治るなら苦労はしないよ。先にも書いたがここの会社はとにかく大した確認もせずに表面上だけで物を決めつけるような職場であった。そして1週間経っても相変わらず装置は絶好調で例の詰まりのトラブルはまったく起きなくなったのだ。もちろん生産数も絶好調であった。すると課長が「これは俺のアイデアだ!」なんて豪語するようになった。何度も言うけど、とにかくここは確認せずに自分の都合の良い方向へネジ曲げて片付けてしまう。それなら!ってことでスピードを元の早さに戻したら前と同じように詰まりが発生するのか!ということを考えないんだもん。