町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

新人社員編!

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無時に高校を卒業し、いよいよ入社式の日がやってきた。初めて着るスーツに心が躍るようだ。誰でもスーツには憧れるよね。

駅から電車で一駅だったので通勤は高校の時と変わらない。駅に到着し、会社までは徒歩で5~6分だろうか。その間に新入社員らしき人たちが大勢会社に向かって歩いていく。中学や高校の入学式とさほど変わらない緊張感。そして会社に到着、受付の人事課の人に案内されたのは広い部屋。厚生棟ってよばれてるところ。高卒の新入社員、大卒新入社員、別々に入社式を行うようだ。しかし、入社式を見て愕然とした。女性が一人も居ないのだ。私は技術職で入社したのだが女性が一人も居ない。学生の頃にずっとイメージしていたコカ・コーラの爽やかなCMとはまったく違っていた。男子校であった自分にとってはとにかく女性がたくさん居る職場で女の子と談笑しながら仕事をするというイメージしかなかったのだ。こんな状態を受け入れられる余裕もなく入社早々、早くも不安が頭をよぎる。一体どんな仕事をするんだろうか?男ばかりの職場なんだろうか?そんなことばかり考えてるうちに初日が終わってしまった。

そして二日目、会社の歴史や概要などの長い説明があり、入れ替わり立ち代わりに説明する人が変わって話をしていく。そしてあっという間に二日目が終わった。三日目、各人の配属職場が発表される日だ。一人ずつ名前を呼ばれ、配属先を人事課長が読み上げていく。自分は、設備関係の職場だった。工業高校だから当然と言えば当然なのだが。そして三日目終了。四日目、配属先の課長との顔合わせがある。そして、配属先の見学。すでにコカコーラのイメージはない。私のほかにも3人ほど同じ配属先の人が居た。課長の後を4人がトボトボとついていく。悪いことをして職員室へ連れて行かれる小学生のような風景。そして到着したのは今でいう町工場のような職場、「ここが君たちの職場になるから」と課長に言われた。

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