町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

就職編 その2

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しかし、落とした企業側から、「ここの企業なら我々の会社からあなたを推薦する」と。

学生の私には「そうなんだ」くらいにしか思っていなかったのだが、不景気の現在、そして自分がサラリーマンになって思うと、「落とされた企業が就職の世話をしてくれるなんてありえないだろ!」って思ったんですよね。

しかもその企業は二社の推薦状をすでに作ってくれていたのだ。結局自分は企業が推薦してくれたとこにはイマイチ気が進まず、どうしようかと考えていたら、担任に呼び出された。別の大手企業から募集が来ているけど、受けてみるか?と言われたので「はい」と、

二つ返事で承諾した。学生なので、仕事の内容よりも、女の子が居るのか、給料が高いのか、有名な企業か?といった単純な条件でしか求人を見てる人たちがほとんだったしね。

そして二回目の就職試験、ではなくて、まずは会社見学に来て欲しいということで会社見学に行くことになった。会社へ到着して受付で趣旨を伝えると、白髪の男性が

迎えに来てくれた。感じの良い男性。挨拶を交わし、応接室のほうへ案内されるのだが、なにしろ大きな工場なので、受付から応接室へ行くまでも徒歩でそれなりの時間がかかる。案内されたところは今でいう人事課の事務所、

事務所へ入ると自分は真っ先に女の子が居るか確かめる。なにしろ男子校だったので女性といえば、保健室のおばちゃんと、国語のあまり綺麗ではない女教師しか居なかった工業高校、さらにトイレは職員トイレ以外は全て男子トイレしか存在しなかったですからね。

そこへいきなり制服姿の若い女性がたくさんいる事務所へ入った瞬間、もうドキドキが止まらなかった。期待があまりにも先行し過ぎるって言うのでしょうか。この時点ですでに会社員生活に憧れを持ってしまった。丁度バブルの絶頂期でもあったし、テレビのCMではコカ・コーラの爽やかなCMなども流行していて、すでに頭の中ではスーツを着て出勤する自分が映ってしまっていた。

Comment(2)

コメント

たつや

女子社員のチェック(笑)分かるわ!

たいき

たつやさん

ありがとうございます。
中学、高校と、女の子にまったく縁がなかったので、テレビの影響で
女の子を期待してしまいました。

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