早熟すぎた英会話とよみがえる合唱
幼いころは比較的、家も裕福で、ナショナル(!)のカセットコーダーがありました。いわゆる、ラジカセよりも単純な、ラジオなしの会議用モノラル録音機なのですが、早熟だった僕は、5歳にして取説(取扱説明書)を見ずに(!)英語絵本を朗読し、吹き込んでいたのです。まあ、4歳でエルシーメイト(シャープの電卓)を使いこなしていたからねえ……。もう時効だからいいますが、親父が僕に、「赤玉ポートワインのカルピス割り」を飲ませていましたからねえ……。
■早熟すぎた英会話?
朗読から録音まで、1人でできたと確認した親が仰天し「この子は才能がある」と見込んだかどうかは分かりませんが、あらためてテープに録音したのがこれです。もし、才能が本当に開花したならば、いまごろDJ番組の司会になって、「チェケラ!」などとほざいていたか、それとも英語教師になっていたかどうか、いまとなってはまったく想像できません。恥ずかしいので、女子限定で聴くように。野郎は聴くな!! 聴いちゃだめだ!!
教育絵本 くまさんテディーのいちにち
(tiddy.wma 約10分)1975(昭和50)年
※音量レベル調整にご注意 また、他サーバからの送信です※
お前ら、笑うな!! 笑っちゃダメだ(苦笑)。そういうわけで、おっさんにも、こんなピュアな時代があったのです。
「才能は遅く使え」これがおっさんからのメッセージ。たとえ英才教育をしても、あきっぽい性格では、その後、度胸はつくが、英語力は絶対に身につかない。持続して、継続して文法をたたき込んでこそチカラになるのです。
■昔はきれいなソプラノボイス
あのころはピュアだったなあ。いまでは高音などとても無理ですが、小学4年生のころは、なんとボーイソプラノを歌っていました。これもまた、親父が母親を連れ立って、出かけてくれたのですが、南武線の武蔵小杉駅と、武蔵中原駅を間違えて、ぎりぎりセーフで到着し、ステージ袖に録音機を置いて、録音してもらったのがこれです。笑うな!! 笑っちゃいかん!!
川崎市立宮前平小学校の4年生による合唱
(MIYAMAEDAIRA.wma 約10分)1980(昭和55)年
※音量レベル調整にご注意 また、他サーバからの送信です※
と、いうわけで、一時期は、自ら「恥ずかしい」として封印していたのですが、10年経ち、20年経ち、そして、40歳にもなると、これらの声が、まるでわが子のようにかわいらしく思うのです。いや、もうこれぐらいの子どもがいてもおかしくない。
■子どもの記録は絶対に残せ!!
このように、情報技術の発達で、Windows 7からいとも簡単に、ラジカセとつなぐ音声ケーブル1本とバンドルソフト1個で、ストリーミングができちゃう。いやあ、文明って偉大だなあ。最近の音声レコーダーは、デフォルトで*.wma形式になっちゃう。*.wavじゃなくて。こりゃあ便利便利。
それにしても、アホな親父でも、使えるじゃねえか(笑)。オーディオマニアで、カメラマニアなので、こうしてきちんと記録に残してくれている。親父が死んでも、こうして残っている。古いカセットテープを眺めながら、自分の子ども(予定)には、イベントには音声と写真(できれば動画)に残してあげるべきだと、そう思いました。
(いざというとき、使える親父になりたい……)