システム導入時のユーザ教育に関するノウハウを書いていきます。

第1回 「システム展開支援」というお仕事

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 こんにちは。エル・ティー・エスで「システム展開支援」というサービスを担当している、忰田雄也です。

 このコラムでは、私の担当するサービス「システム展開支援」がどんなものか?? を紹介し、またそれに関連するテーマで何か書ければ~と思っています。

■自己紹介

 まずは、簡単な自己紹介を。

 最初に入社した会社(社員10名程度のパッケージソフト開発会社)で約2年システム開発周りの業務を経験し、その後の約2年でテクニカルライターとしてパッケージソフトのマニュアル開発を経験。

 2007年から現在所属する株式会社エル・ティー・エスで「システム導入支援(兼ビジネスライティング)」を主要な領域とするコンサルタントとして多くのプロジェクトに関与してきました。

 導入に関わったシステムの規模は大小さまざまですが、「システム導入時のユーザー教育」をメインタスクとして仕事をしています。

■「システム展開支援」について

 では、ここからはこのコラムで紹介するサービス「システム展開支援」について。

 「システム展開支援」とは、エンドユーザー企業にシステムを導入する際に、導入するシステムがユーザーの現場に展開され定着するまでをサポートするサービスです。

 せっかく作ったシステムでも、実際に使われなくては期待した導入効果は発揮されません。ですので、私達はシステムをユーザーに「使ってもらう」ための支援をしています。

 何をするのか?? と言うと、それほど複雑でも画期的なサービスでもありません。

 ・システム導入の目的をユーザーに知らせる
 ・システム導入のための「ユーザー教育」を行う仕組みを構築する
 ・システム導入のための「ユーザー教育」を実施する
 ・ユーザーがシステムを使えるようになるまでサポートする

 これら、システム導入の現場であれば程度は違えど「一般的に行われている」作業を「専門的に行い成果を出す」のが、私の担当する「システム展開支援」サービスです。

■システム導入時のユーザー教育の現状

 多くのプロジェクトで、ユーザー展開・教育のプロセスは「オマケ」的な扱いになっており、例えばプロジェクトの予算が足りなくなると真っ先に削減される対象になったりもします。

 ですが、ユーザー展開・教育は本来「システム導入を成功させる」ために必須のプロセスです。これらのプロセスを怠るとどうなるか……。

 その結果起きる「失敗パターン」は、現実に多く発生しています。

 ・「新システム」がユーザーに理解されずに失敗したプロジェクト
 ・とりあえず開発は終わってリリースしたが、誰も使えない新システム
 ・導入はできて稼働しているが、当初の導入効果を発揮できずにいるシステム

 上記のような失敗パターン、身に覚えはないでしょうか?

 実際に経験したことがなかったとしても、失敗プロジェクトのケースとして話に上がったことはないでしょうか?

 こんな失敗を「起こさない」「繰り返さない」ために、プロジェクト現場で専門的なコミュニケーション・教育ノウハウを活用したシステムのユーザー展開を行っています。

 次回以降、「システム展開支援」サービスの目的・背景から、実際に行う具体的な施策について、実際の事例を交えて説明していきたいと思います。

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