東京都内の某SIベンダーの共通技術SE。現在社会人大学院に在学中。

おくさま満足度向上施策(既婚者目線で)

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 ITエンジニアに限らず、いろんな職業で、仕事と家庭の両立に加えて、スキルアップのためのプラスアルファの時間をどうやって確保していくかは、皆さんいろいろ工夫されているのではないかと思います。

 私自身はコラムタイトルにもあるとおり、仕事に加えて、プラスアルファの大学院で、かつ既婚者な訳ですが、感覚的には「なんとかなるもんだなぁ。でも、油断は禁物」というイメージを持っています。

 私自身も、通勤時間や昼休みなどの「隙間時間」をどうやって使うか(このコラムも主に電車の中でシグマリオン3で書いてます)など、できそうな工夫はしているつもりですが、効率的に仕事やスキルアップをやる方法はいろんなところで語られてます。ですので、あえてそこから離れて、既婚者目線で、生活を(できるだけ気持ちよく)進めていくには? 的な話で行きたいと思います。あんまり赤裸々(笑)な話はできないですけどね。

 さて、いざ考えてみると、「あまり特別なことをしていないなぁ」と。で、一旦書くのをやめようかな、と思ったのですが、じっくり考えてみると3つぐらいポイントがありそうです。

  • この業界の仕事を奥さんに理解してもらうこと
  • 守るべきところは死守死守!!
  • 声かけ

 並べてみると、実は日々のちょっとしたことの積み重ねなのですが、何となく顧客満足度向上とか、人間系作業の見直しとか、技術的領域以外でITエンジニアが気をつけなければいけない領域、行動規範的な内容とと重なっている気がしています(ちょっと違うかな……)。

■この業界の仕事を奥さんに理解してもらうこと

 1つ目は、いかにしてこの業界の仕事を理解して貰うか? また、どうやって説明するか? という話です。

 設計したアーキテクチャをお客様に説明するシーンがよくあると思います。特に、概要設計、あるいはシステム全体の設計ポリシー的な部分では、お客様に説明する機会が多くあります。設計書というと、ついシステムを作るための観点で書きがちですが、「説明して理解して貰う」観点も加えて書くと、結構悩ましい時がよくあって、「説明力」が必要だと感じています。

 私の奥さんは、元ITエンジニアなので普通に考えていたのですが、いろいろ話を聞いているとそうではないみたいです。まあ、普通に考えれば、毎日遅くて休日も仕事、場合によっては2~3日帰ってこない、なんていう状態が続くと、冗談抜きに浮気でもしてるのかと疑われますよね……。

 私はたぶん恵まれた環境にいると思いますが、振り返って考えると、やっぱりこの業界の状況とか、仕事とかを理解してもらうことって、凄く重要ではないかと思っています。そのことで、ある程度、自分の動きに自由度が出てくる、そう思っています。

 「理解してもらうこと」って、結構難しい気がするのです。例えば私は、「今日こんなことがあった」などの小さな話を、日常会話の中で織り交ぜていくことで少しずつ話をする、そんなことをしているように思います(愚痴にならないように気をつけていますけどね)。

■守るべきところは死守死守!!

 2つ目は、守るべき約束はできるだけ守る、というところです。これはすなわちスケジュール管理、という話になると思います。

 IT業界の仕事を理解してもらうとはいっても、やっぱり油断は禁物。約束のドタキャンはできる限りないようにしたいものです(結婚当初を思い起こすと結構痛い思い出が……)。

 ですので、独身時代と比べて、予定立てを少し早めにしておくようにしています。仕事や大学院の宿題・予定も、そこに向けて調整していく、少し前倒しで仕事を進めていく。仕事や大学院の予定を、家庭目線から立てていくことにしています。例えば、1カ月前をめどに調整しておけば、「どうしようもない」ってことは以外に少ないと感じています。

 とはいっても急なトラブル対応や、開発のピークみたいなところでどうしようもない時はありますが、それはもう、「穴埋め」するしかないですね。

■声かけ

 最後は、やっぱりコミュニケーションですね。よく「エンジニアは挨拶しない」とかいわれてますが、満足度向上の1stステップはコミュニケーションですね。ということで、「声かけ」。終電で帰ると、疲れてしまっていろいろめんどくさがってしまうのですが、ほんのちょっと気をつけるだけでずいぶん違うのではないかと思います。

 当然ITエンジニアには時間がないので、いろいろやってもらうことが多いのですが、洗濯してもらったら「ありがとう」とか、「ご飯うまかった」、とか、そういう一言だけは言えるように気をつけています。

 (みなさん、お皿ぐらいは洗いましょうね。あまりにくたびれている時は、「皿割るからやめて」っていわれますけど……)

 さて、いざ書いてみると、ITエンジニアだから、という話にはならないみたいですが、所詮は「人対人」の話で、システム開発と同様、「銀の弾丸」はないみたいです。人がやることなので、人の振る舞いや気づきのところ、人間系作業を見直して、そこから対策していく、そういう取り組みが、少しずついい方向に進むのではないでしょうか?

 なんだか偉そうに書いてますが、本当に奥さんさまさまです。「いろいろありがとう」って言っておきたいですね。

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