今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

395.Intel×AMD VS Arm

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初回:2024/12/18

 私は時代の流れに疎い方なので、世界がどういう方向に向かっているかなど全然判らないのですが、それでもインテルやAMDの名前くらいは知っています。
P子「ザイログ社のZ80世代だもんね」※1

 そんな中、IntelとAMDが"x86同盟"を組んだことに対して、単純に『AMDのCPUって、x86互換チップだと思ってた』程度の知識だったのですが、どうもあの巨人ですら恐れているからこその同盟という事に、つい最近知りました。

 今回は、そのあたりについて、述べたいと思います。

1.Armとは

 まずは、私が最近知った情報源を示します。

 ≪参考資料1≫
  https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/2412/13/news10.html
  Intel×AMDの牙城崩壊? 見えてきた「x86時代の終わり」
   2024年12月13日 08時00分 公開
   [Adam Armstrong,TechTarget]

 Intel と AMD が、『いまさら』x86の互換性を重要視するのかというと、やはりAI関連の NVIDIA への対抗かと思っていたのですが、どうも違うみたいです。危機感を覚えているのは、Armの勢力拡大に対抗するもののようだという意見です。

 Armといえば、携帯電話や小型IoT機器、あとはラズベリーパイなどのCPUとして有名ですが、要するに小型で消費電力の少ない機器用というイメージしかありませんでした。

 所が、

 ≪参考資料2≫
  https://cn.teldevice.co.jp/column/55707/
  クラウドベンダーが「Arm」への注力を強める理由とは?――Armプロセッサに秘めるクラウド戦略
  2024年09月25日 新野淳一コラム

 など、大規模なクラウドでも活用できるというのがすごい驚きです。確かにデータセンターにおいて、消費電力というのは非常に重要なファクターであり、クラウドベンダーが、IntelやADMなどのCPUを使う限り、消費電力は他社に依存することになり、他のクラウドベンダーも同じCPUを使う限り、競争力に差が付きにくくなります。そういう意味では、自社開発のArm製CPUを使って、低消費電力のシステムを構築するというのは戦略的にも理解できます。

P子「低消費電力はコストだけでなく、CO2排出量の削減効果とかにも影響してくるものね」

2.Arm製 Windows PC

 巷で話題の『Copilot+ PC』ですが、「Surface Pro(第11世代)」や「Surface Laptop(第7世代)」が搭載しているWindowsは「Arm版」という事らしいです。

 ≪参考資料3≫
  https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2406/26/news120.html
  華やかな"Copilot+ PC"売り場、でも「それ、Arm版Windowsですよね?」
  "分かっている人があえて選ぶPC"が一般層に猛プッシュされている不安
  2024年06月26日 12時19分 公開
  [山口恵祐,ITmedia]

 一般的な使い方しかしない場合は良いのかもしれませんが、今までのWindwosPCで動作していたお気に入りのソフトや会社や学校で指定されているソフトが動かないなんてこともあるそうです。そのうえで、素人さんに『推し』てるのを見ると少し不安になるというものでしょう。

 とはいうものの、今はともかく、Microsoftも「Arm版Windows」を『推し』てるのであれば、そういう互換性問題についても何らかの解決策が出るかもしれません。

P子「それぞれのCPU向けにコンパイル...なんてベンダー泣かせにならなければいいけどね」

 ≪参考資料4≫
  https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/2408/24/news02.html
  Microsoftがx86より「Arm版Windows」"推し"になる深い理由
   2024年08月24日 09時00分 公開
  [Cliff Saran,TechTarget]

 自宅にディスクトップパソコンを置いている人がどれくらいいるのか知りません。最近なら、ノートパソコンとかタブレットを購入するのでしょうか?そもそも、スマホだけでパソコンは持たない人も増えていると聞きます。
 一般企業も、ディスクトップより、ノートパソコンを使用するケースが増えているのではないかと思います。一昔前にあったワークステーションも仮想サーバーで良いでしょうし、そのサーバーも、オンプレミスからクラウドに移行しつつあるなら、ノートパソコンを端末として使用するだけで済むので、やはり手元にバカでかいディスクトップパソコンを置く必要性は無くなってきています。

 そうなれば、電力消費に有利なArm製ノートパソコンや、Arm製スマホ、Arm製クラウドサーバーなど、x86軍団としては驚異でしょう。

3.まとめ

 Armのライセンスビジネスは、x86 の呪縛からの解放を意味するので、今後も、x86 の牙城を崩しにかかることでしょう。今の時代は、1CPUの性能アップを頑張るより、コア数を増やしたりCPU数を増やしたりする戦略で性能アップを目指すので、CPUの性能指標としては、同じ性能でどれだけ消費電力を抑えることができるかという勝負になっているそうです。そういう中で、Armのアドバンテージが大きいのかもしれません。

P子「今後ますます半導体やIT技術関係の競争に目が離せないわね」

 大手同士のやることなので手出しは出来ませんが、少しは気に留めておいた方が良いのかもしれません。

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「ザイログ社のZ80世代だもんね」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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