今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

288.もうだめかもしれない

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初回:2022/12/5

 円安がどうとか、物価の上昇が止まらないとか、給料が中国や韓国よりも低いとか、まあ、何とか生活ができる範囲であれば、良しと考えていましたが、本当に生活がきつくなる予感がしてなりません。

P子「予感が現実になりつつあるって事?」※1

 大企業や中堅企業の正社員だから安心という事はありませんが、それでも非正規雇用でいつ切られるか判らない状況で、貯蓄も出来ないくらいの給料で生活している人たちにとっては、本格的な貧困層に落ちてしまうかもしれません。

 つまり、少しでも体調不良で休みでもすれば、住むところも食事もままならない状況に追い込まれかねない予感がして仕方がありません。

P子「考えすぎじゃないの?」

 私一人の勘違いなら、全然かまわないんですけどね

1.自賠責保険の積立金を「借りパク」

 ≪参考1≫
  https://merkmal-biz.jp/post/25647
  消えた6000億円! 自賠責保険の積立金を「借りパク」した、財務省の誠意なき態度と役人天国ニッポン
  2022.11.20
  日野百草(ノンフィクション作家)

 自賠責保険 7500億円のうち、5952億円を借りたまま返済しないばかりか、2023年度からなんと自賠責保険を値上げするそうです。

 『2017年、当時の日本自動車連盟(JAF)会長は「踏み倒されるのでは」と危惧していた。本当にその通りになってしまう可能性が高い。』

 『自分たちで使っておいて「足りないから値上げして、国民から徴収」がこの国の「誠意」ということか。』

 こんなことで、良いのでしょうか?

2.自動車走行距離税

 ≪参考2≫
  https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72932
  政府も導入に前のめりな「自動車走行距離税」、いい加減な推進論に騙されるな
  「EVは車体が重く道路を損傷させる」「日本の課税額は世界的に低水準」の嘘
  2022.12.1(木)
  井元 康一郎

 この件、あっちこっちで言われているので、すでにご存じかもしれません。

 簡単に解説すると、EV(電気自動車)、HV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)、まだまだ、普及していませんが、FCV(燃料電池自動車)も含めると、将来的にガソリンの使用量が減ってきます。
 そうするとガソリン税(揮発油税+方揮発油税)が減ります。そこで、増税という訳です。

 そもそも、ガソリン税には、暫定税率というのがありましたが、これが2010年4月に廃止されると、同額の特例税率が創設され、しかも道路財源ではなく、一般財源として使われています。

 つまり、政府は一度取得した税金は、絶対にどんなことが有っても手放さないという事です。

 ≪参考3≫
  https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-gasoline-tax/
  ガソリン税とは。ガソリン税の内訳や暫定税率、消費税について

 この、自動車走行距離税を導入すると、EVなどの技術の進化を阻害する可能性も指摘されています。つまり、低燃費をいくら追及してもユーザーへの利益にはならない(ガソリン車でもEV車でも同じだけ走れば同じ税金なら...)からです。

 ≪参考4≫
  https://president.jp/articles/-/54373
  「このままでは日本車は消滅する」和製EVが海外では検討すらされないという現実を見よ
  日本メーカーだけが出遅れている
  PRESIDENT BOOKS
  2022/02/07 10:00

 ≪参考5≫
  https://president.jp/articles/-/55016
  世界はとっくにEVシフトなのに...日本車の成長を阻む「モノづくり世界一」という深刻な病
  「後進国」の現実を直視できていない
  PRESIDENT BOOKS
  2022/03/01 12:00

 ≪参考6≫
  https://president.jp/articles/-/60305
  6万社の下請けが不要になる...「おもちゃのように車を作る」というテスラ方式はトヨタ方式を超えられるのか
  自動車のものづくりを根底から変える「ギガプレス」
  PRESIDENT Online
  2022/08/09 11:00

3.森林環境税

 ≪参考7≫
  https://macrobiotic-daisuki.jp/forest-environmental-tax-272154.html
  2024年から徴税される「森林環境税」をご存知ですか?
  復興特別税に代わって始まる森林保護のための税金が、森林がない都市部に分配される?
  2021/05/31

 現在、13年から37年まで「復興特別所得税」として2.1%相当が所得税で引かれていますが、それとは別に、14年度から23年度まで地域の防災対策として、都道府県民税と市区町村税で500円ずつ(計1000円)加算されています。

 この、2023年に切れる復興税と入れ替わりに、2024年から新たに『森林環境税』というのが課税されます。きっちり 1000円。

P子「値上げしないだけ、良心的なんじゃない?」

 物価と税金が上がり、給料はそのままの状態という事を考慮すると、喜んでなんかいられません。

 少なくとも、復興関連の税金を納めているのですから、政府があたかも自分たちが復興支援している気になっているとすれば、とんだ勘違い野郎という事でしょう。

P子「本当に必要な人たちに届いているのかしら」

4.防衛費27年度にGDP2%に増額

 ≪参考8≫
  https://jp.reuters.com/article/japan-defense-idJPKBN2SI0RM
  2022年11月28日8:21
  岸田首相、防衛費27年度にGDP2%に増額指示 財源で工夫を

 ≪参考9≫
  https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202212/0015856662.shtml
  防衛費2%指示/規模ありき理解得られぬ
  2022/12/02
  神戸新聞 社説

 現状の 1%程度(27兆円強)を2%にするのですから、当然増税が待っています。

 消費税の税率が 1%上がると、約2兆円の税収になると言われていますので、倍増の27兆円を消費税で賄おうとすれば、あと、13.5%の増税が必要になってきます。もちろん、消費税だけでは反発が強すぎるので、色々と工夫する(例えば、生前贈与税の免税期間を延長するとか)とは思いますが、消費税が、15 %どころか、20 %も夢ではありません。

P子「夢ではないって、悪夢でしょう」

5.ワクチン接種による「超過死亡」

 ≪参考10≫
  https://gendai.media/articles/-/102707?imp=0
  2022.11.28
  ワクチン接種によって「超過死亡」が起きていたのは本当か? データを改めて検証する

 ≪参考11≫
  https://president.jp/articles/-/63781
  元厚労省官僚が警鐘「ワクチン接種期に震災以上の超過死亡」政府やマスコミが黙り込む"不都合な真実"
   「30代・40代・60代」は接種者のほうが感染しやすい...
  プレジデント 2022年12月16日号

 これは、税金の話じゃないと思われるかもしれませんが、ワクチンは有料です。無料で接種できているのは、2類相当なので、全額公費負担と決まっているからです。

 『ワクチンの確保や接種に4兆7000億円もの税金を投入』しており、『厚労省は、国民を見殺しにしても、後には引けないのでしょう。』とのこと。

 コロナ関連が落ち着いたころ合いを見計らって、特別処置税とかが課せられる可能性は大いにあります。それよりも、本当にワクチンによって、大勢の人が亡くなっているのなら、きちんと公表すべきでしょう。

 個人的には、ワクチン接種のリスクと、感染時のリスクの比較で、接種した方がリスクが低いというのが『事実』なら、接種すべきでしょう。そのリスクの差があまり大きくない場合、人との接触が多い人は接種する、そうでない人は接種しない...などの判断ができる情報をきちんと出すべきだと思います。

6.「#岸田に殺される」がもうすぐ現実に

 ≪参考12≫
  https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/314993
  「#岸田に殺される」がもうすぐ現実に...庶民を待ち受ける大増税が着々と計画中
  公開日:2022/11/26 06:00

 ≪参考13≫
  https://president.jp/articles/-/63175
  普段の記憶力は抜群なのに「記憶にない」を連発する...東大名誉教授が断言する「日本型エリート」の残念な共通点
  誰も責任をとらず、失敗から学ばず、行動しない
  PRESIDENT Online
  黒川 清

 ≪参考14≫
  https://gendai.media/articles/-/102936
  リスキリングを進めると失業が増える!?構造的賃上げの前には痛みが
  来年1月には雇用調整助成金廃止
  磯山 友幸 経済ジャーナリスト 千葉商科大学教授
  2022.12.04

 岸田内閣の凄いところは、内閣の支持率(国民の声)とは無関係に、(国民が)痛みを伴う政策をいとも簡単に次々とぶち上げていくことです。もちろん、増税関連法案は、以前の内閣で決定されている事が、いよいよ実施されるだけと言えなくもありませんが、現状の苦境を乗り越えるような夢と希望のある政策は出てきません。

 本気で日本をつぶそうとしているのか、特定の人達だけでも、今さえよければ良いと思っているのか...

 私には判らなくなってしまいました。

7.まとめ

 もう、2022年も終わろうとしています。

 どうしようもないと諦めるには、まだ早すぎる気がします。

 特に若い技術者にとっては、厳しく悲観的になるかもしれませんが、ギリギリ間に合うんじゃないかという希望も持っています。こういう状況を変えることができるのは、やはり政治の世界なんですけど、それを仕切っている官僚の人達から見ると、自分たちの暮らしは別段悪くなっていないんでしょう。なので、実感がない。

 でも、決めることができるのは国民が選んだ国会であり、官僚の自分勝手なふるまいにきちんと対応できる議員をきっちり選ぶ必要があります。

P子「それが出来れば、こんな事態になってないんじゃない」

 そう考えると、本当にだめかもしれないと思ってしまいます。

ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「予感が現実になりつつあるって事?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

Comment(2)

コメント

白栁隆司@エンジニアカウンセラー

森林環境税は知りませんでした。
本当に、日本の政府は「一度取得した税金は、絶対にどんなことが有っても手放さない」んですね。
財務省は「どれだけ税収を増やせるかゲーム」をやってるような印象があります。
長期目標なく、短期目標だけで。

ちゃとらん

白栁さん、コメントありがとうございます。


色々な意味で、日本は今崖っぷちだと思いますが、政府も官僚も危機感が無いというか、きちんと考えていないように思います。


もちろん、すべての議員や官僚がそうだとは思いませんし、民間人でも出来ることはやるべきですが、やはり日本の将来を決めるのは、国民の代表である議員さんと、実行部隊の政府、官僚の人達だと思います。

まあ、それを選んでいるのは国民なんですけどね。

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