109.上手なマウンティングの仕方
初回:2020/11/16
1.月曜日はパクパクの日
P子「逃げ恥の『火曜日はハグの日』のオマージュ?」(※1)
私はパクパクの実の能力者です。海賊王に俺はなる!
P子「海賊版の間違いじゃない?」
とりあえずくだらないやり取りはこれくらいにして、本題に入りたいと思います。
勝ち逃げ先生さんの『マウンティングされたときの対処法』がなかなか秀逸だったので、それに乗っかろうと思いました。
P子「マウンティングだけに、話に乗っかるとか言わないよね」
う!
2.マウンティングはウザい?
まず最初に、マウンティングされると正直ウザいですし、対処法などは勝ち逃げ先生さんのコラムに書かれている通りだと思います。では、全面的にマウンティングは悪いことなんでしょうか?
P子「そら、悪い事でしょう」
ほな、さいなら...って、んな訳ないでしょう。
動物の世界では、上下関係を明確にすることで無用な争いに発展させないという効用も、あったりなかったり...
P子「そこは弱気なんですね」
専門領域でもない所を断言すると、任命拒否されるかもしれませんから。
P子「そこは触れない方が良いと思うけどなぁ」
人間の場合は、上下関係を付ける事で、自己満足とか承認欲求が強いとかいろいろな心理が働いて、知ってか知らずかマウンティングしてしまう人もいるでしょう。単に自慢話を話してウザいと思われるだけならマシですが、相手を貶(おとし)めて自分が上であることを誇示するマウンティングをしていると、喧嘩になったり二度と相手にしてもらえなくなる危険性があります。
ここでいう『上手なマウンティング』というのは、自己満足とか承認欲求を満たすことを目的とせず、相手に不快な印象を与えることなく、自然に自分の優位性を伝えるコミュニケーション術とお考え下さい。
例えば、
私:「おはよう!今日もきれいだね」
Aさん:「いえいえ、そんなことないですよ~」
Bさん:「ありがとうございます」
Cさん:「当然ですよ!」
P子 :「セクハラよ」
P子さん、話の腰を折らないでください。
さて、Aさんは謙遜しての返答で、Bさんは謙虚な返答(素直に返答した)という感じでしょうか?現在では、下手に謙遜するよりBさんの謙虚な返答が素直で良いとされています。以前の日本では『謙遜が美徳』みたいに思われていた時期があり、外国人のように余り自己主張しませんでした。これは、就職の採用面談でもよく指摘されている事だと思います。現在では、自己主張の重要性も再認識されてきており、自分の特技や過去の業績などを上手く説明できれば、就職に有利に働きます。
P子「でも、エンジニアの経歴詐称はダメでしょ」
嘘や詐称はダメですが、事実をきちんと話すのはOKでしょう。
例えば、前職のプロジェクトで失敗した。それをそのまま話すのではなくそこから得られた教訓や次回のプロジェクトに活かせる心構えなどを前向きに伝えることが出来れば、その人の付加価値を認めてもらえるかもしれません。また、新しいアイデアを上司や同僚に説明する際、自信なさげにプレゼンするのと、自信たっぷりに理路整然とプレゼンするのでは受け入れてもらえる確率も変わるでしょう。
3.大きく見せることは悪いことなのか?
相手に対して、相対的に自分を大きく見せる方法には2種類あって、相手を落とすか自分を持ち上げるしかありません。その場合どちらの方法をとっても、相手にウザいと思われます。
ここでのお勧めは『絶対的に自分を大きく見せる』事です。つまり、自分自身の中での過去の自分と未来の自分との比較という事です。
P子「余計にわかりにくくなったわよ」
簡単に言うと、今の自分に出来ないことでも挑戦したり出来ると『公言』して努力してみるという事です。もしできれば自分が成長しますし、失敗しても挑戦で得られた成果はきっと役に立ちます。『大きく見せる』事で、実際に『大きくなる』のです。出来るか出来ないかではなくやるかやらないかです。これをマウンティングって言ってしまうと『違う』って言われそうですが、直接的に相手に優位性を認めさせるのではなく、間接的に優位性を認めさせる『間接マウンティング』っていうのはどうでしょうか?
人事の目標管理でいう所のストレッチ目標なんて、背伸びすることで成長を促す仕組みだと思います。
問題があるとすれば、大きく見せることは悪いことではありませんが、しんどいことです。楽な生き方をしましょう...とは言いませんが『大きく見せる』のはそれだけ自分に無理をさせる事です。なので、楽しみながら行いましょう。
ちなみに謙虚の反対語は傲慢でしょうか?自己主張するにしても、傲慢になってはいけません。あくまで謙虚に自己主張することを心がけましょう。
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「逃げ恥の『火曜日はハグの日』のオマージュ?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
コメント
勝ち逃げ先生
序盤のP子とのやり取りが濃密過ぎてポイントを見失うところでしたが、「大きく見えるように振る舞う」といったところですかね。難しいニュアンスを上手くしたためていると思います。
ちゃとらん
勝ち逃げ先生さん、コメントありがとうございます。
いつも、パクパクして、申し訳ございません。
だって、おいしそうなネタなんで、ついパクパクしてしまいました。
マウンティングそのものは直接対決の意味合いが強いので、やはりよくないと思いますが、自分を大きく見せる=というか自己主張する事は、重要だと思います。
ただし、傲慢だとやはり嫌われるので『謙虚な自己主張』という表現にしてみました。
# 謙遜でない所も、重要です。