今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

036.新入社員を迎える上司・先輩に送りたい5つの言葉とプラス1

»

初回:2019/05/28

0.折角なので...

 毎週水曜日と決めていましたが、特別編として書きたいと思います。

P子「好きそうなテーマだもんね」(※1

 所で、優しい意見も厳しい意見もありますが、どれも真実だと思います。もちろんそれぞれの会社や環境にもよりますが、新入社員もそれを迎える方も、ワクワクドキドキしていると思います。

 そこで、私は新入社員を迎える上司・先輩方に対しての新人の迎え方を書きたいと思います。

P子「若干、上から目線が入ってない?」

 まあ、自戒の念を込めて...ということで。

1.『新人のうちに、失敗させろ!』

 私の経験上、色々と興味を持って動く人は失敗します。まだ、慣れていないという事もありますが、考えるより先に行動するとか、よく判らんからテストしてみようとかそういう事だと思います。
 だいぶ前ですが、最も優秀な新人君が開発環境で無限ループのプログラムを作って、その開発環境を制御不能にしてしまいました。与えられた課題を、単純な無限ループではなく、再帰呼び出しと子プロセスの起動と言う形で書いていたのですが、終了条件が無かったため、リソースを食いつぶすまで動き続けました。別サーバーからリモートで何とかつなげたので、kill することが出来ました。

 別の優秀な新人君は、ソースファイルをごっそり消してしまいました。もちろんゴミ箱にはなくファイル復元ソフトを持ってきて頑張って復元していました。

 新人の失敗にびっくりして、自分で対処しようなどとは思わないでください。アドバイスはしてあげて結構ですが、自分のミスは自分でカバーすることを身をもって思い知らせてあげてください。
 そして、その失敗の責任は、先輩であるあなたが取ってくださいね。

P子「それが出来れば慕われるわね」

2.『報・連・相は徹底させろ!』

 挨拶もできない新人は論外として、最初に徹底的に教え込む必要があるのは、報・連・相です。ぜひ、徹底させてください。
 所で、あなたも上司に対しても、部下に対しても、新人に対しても、報・連・相を徹底してください。
 よく、自分だけ情報を吸い上げて誰にも教えない上司がいますが、クソです。

 例え新人が来なくても、自分だけは、報・連・相を徹底して、情報共有/情報発信の大切さを教え込んでください。

P子「他の人より自分だけの情報を持ってることが偉いと勘違いしてる上司もいるもんね」

3.『メモ帳も持たずに相談に来る新人は追い返せ!』

 報・連・相の相談や質問に新人はあなたの席までやってくるでしょう。まず、ペンとメモ帳を持っているか確認してください。持っていなければすぐに追い返しましょう。
 そんな厳しい事が言えないあなた、大丈夫です。重要そうなキーワードを早口で一方的にまくし立てて説明してあげてください。「ちょっと待ってください」とペンとメモ帳を取りに行けば見込みがあります。判ったふりをして別の人に聞きに行く人は抜け目がありませんので出世しますが、あなたは嫌われました。誰にも聞きに行けない人は脱落するでしょう。

 そしてメモ帳に書き込まれた内容を確認してあげましょう。要領を得ない書き方がされている場合は、使い物にならない新人だと思って、諦めてください。

P子「書いてるふりしてるだけの人もいるもんね」

4.『質問には質問で返せ!』

 質問に来た新人に、答えを教える先輩がいますが、その行為は間違っています。答えは本人に気づかせなければなりません。答えではなく答えを導くために必要な道筋を教えてあげましょう。

 どうしても答えを言ってしまう人は、質問には質問で返してあげてください。

 お互いに時間もかかりますし、二度と質問に来てくれないかもしれません。私の経験上、質問に来なくなった技術者はレベルが低いままでした。それでも頑張って質問にくる技術者は、他のリーダー格になりました。

 それに、質問返しされる事が判ると、自分で一通り調べたうえで質問に来るようになります。つまり、それ以上の調べ方が判らない状態で来ますので、その先、どのように調べればよいかを教えてあげる必要がありますので、あなたの技術レベルが問われます。つまり、あなたの技術力の見せどころという事です。

P子「質問に来る前の準備をどれくらいしていたかって、結構能力差がでるものね」

5.『プライベートで勉強しない新人は相手にするな!』

 技術者が技術の勉強をプライベートで行わない...「私定時で帰ります」きっと、早く帰って自宅で勉強するんです。勉強しない新人は、相手にする必要はありません。新人を「平等」に扱う必要はありません。「公平」に扱えばいいんです。
 自分で勉強して知識が付くと、技術力のない先輩をバカにする新人も現れます。そんな新人に怒ってはダメです。あなたが、バカだから、バカにされるんです。

 新人が勉強する以上に、勉強もして効率よく仕事をこなし涼しい顔してハッピーアワーを楽しんでください。優秀な新人が尊敬する先輩なら、他のすべての新人があなたを尊敬するでしょう。当然、同僚や上司もあなたに一目置くことでしょう。

P子「優秀な新人に時間をかける方が有効だもんね。特進クラスみたいなものね」

プラス1.『新人を甘やかすな!』

 水を極限まで抑えて育てたトマトは「高糖度トマト」として通常のトマトより甘みが増します。新人も甘やかさずに育てれば優秀な社員に育ちます。
 当然、脱落する人たちも出てきますが仕方がありません。

 もちろん先輩や上司であるあなたたちは、それ以上に厳しい環境で育ってきたと思いますので、安心して新人教育を任せられます。
 ところで、厳しいのと楽しいのは両立します。明確な目標のもと、確実な進歩と自己実現があれば、だらだらした毎日を送るよりよっぽど充実した人生を歩むことが出来るでしょう。
 真剣に取り組むからこそ、大きな達成感が得られ、幸福感に繋がっていくと思います。

P子「プロが試合を楽しみたいです、というのに通じる所があるもんね」

≪まとめ≫

 仕事と言うのは、与えられて仕方なくするのは苦痛です。自分でその仕事の意味(意義)を見つけて、自分で計画を立てて進めるものです。もちろん、技術もノウハウも持っていない新人が自分のペースや自分で計画を立てるなんて無理でしょう。
 先輩や上司が立ててあげるのではなく、立てることが出来るように導いてあげることが大切だと思います。

P子「何か、いっちょまえの事言ってない?」

ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「好きそうなテーマだもんね」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する