大竹ツカサのナラティヴ (4)
2008 年4 月1 日。
サガラ電装生産管理システム導入プロジェクトはスケジュール通りにカットオーバーし、本番稼働の日を迎えた。ゴールデンウィーク明けまでは旧環境と並行稼働だが、マーズネットの契約は3 月末日で終了となっていた。
午前中で軽微なバグが報告されたが、4 月以降も継続して対応にあたるサードアイのメンバーが迅速に対応したおかげで、大事には至らなかった。マーズネットのメンバーのほとんどはすでに撤収していて、大竹と棚橋は不測の事態に備えて待機していたが、これまでのところ手持ち無沙汰な状態が続いている。
「モロやん」棚橋が呟いた。「顔を見せませんね」
「そうだな」大竹は頷いた。「もう実装の現場なんかには用がないと思ってるのかもしれんな」
諸見の転職先がよりによってキヨドメ情報システムズで、なおかつ直前まで携わっていたプロジェクトの担当者となった、というニュースは、マーズネット内にちょっとした旋風を巻き起こすことになった。退職理由の一つが、メンバーからの嫌がらせという主張だったことを知る数少ない社員は、諸見からの意趣返しを予想せずにはいられなかったが、それに類することは報告されなかった。
新たに元請けの担当者となった諸見は、マーズネットの誰もが拍子抜けするほど公正に担当としての職務を全うした。元々、キヨドメ情報システムズは、重要な進捗会議以外は口を出すことはなく、諸見もその方針を継承したようだ。実際、担当に就任した後、諸見がサガラ電装に顔を出したのは、受入テスト結果報告など数日に過ぎなかった。
大竹は各方面に探りを入れ、諸見の転職活動が少なくとも2007 年10 月以前から始まっていたと結論づけた。してみると、諸見がサガラ電装社員からの雑用を制限なく引き受けていたのは、親切心からでも、断り切れなかったからでもなく、自らの転職活動を有利にするためだったのかもしれない。
「ってことは」棚橋は大竹にこぼした。「実装でもわざと手を抜いてたんですかね」
「そうかもしれないな」大竹は同意した。「キヨドメで必要とされるというか、ウケがいいのは、実装スキルより、対人折衝的スキルだろうからな」
「うちらも今日で撤収ですよね。もうモロやんと会う機会はないんですかね」
「何か言い忘れたことでもあるのか」
「別に恨み言を言いたいわけじゃないですよ」棚橋はクスリと笑った。「同期なんで、一言挨拶するかな、と。営業からもコネクションを維持しとけ、って言われてますし」
「ああ、あれか」
マーズネット社内では、営業部が諸見の転職を喜んでいる。もちろん、今後、キヨドメ情報システムズから同様の案件受注を見込んでのことだ。
「あまり期待はしない方がいいと思うがな」
転職したばかりで、諸見にそこまでの権限はないだろう。あったとしても、元の職場に発注するのは露骨すぎる。今回のプロジェクトは、サガラ電装の慣習でキヨドメ情報システムが元請けになったが、元々、マーズネットとはあまり接点がない。受注自体が僥倖に近いと聞いている。これが最初で最後、ということもあり得るのだ。
「そうですね」棚橋は残念そうに頷いた。「当分、会う機会はないのかもしれませんね」
だが、大竹と棚橋が諸見と話をする機会は、二人が予想したよりも早く訪れることになった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
2008 年6 月。
「キヨドメから?」大竹は眉をひそめて訊き返した。
「そうなんです」入社2 年目の若い営業課の社員は、嬉しそうに何度も頷いた。「前にうちにいた諸見さんって人から依頼がありました」
大竹と棚橋は顔を見合わせた。
「サガラ電装の二次開発はまだ先のはずだと思ったけどな」
棚橋の呟きに、同席していた営業課長が補足した。
「4 月に本稼働した後、現場から出ている細かい改善要望がかなり溜まってるそうでね。大きな改修になるものは二次開発に組み入れるんだが、それ以外の小さなものについては、二次開発を開始する前に片付けておきたいそうなんだ。で、経験があるところに、ということでうちに来たわけだ」
「サードアイじゃないんですか」
「あっちは二次開発に向けての要望のヒアリングや、変更仕様の作成なんかで手一杯らしくてね。キヨドメの担当は諸見くんだし、やりやすいだろう」
営業課長は諸見の退職の裏事情を知らず、円満退職だと思い込んでいるようだ。大竹と棚橋はまた顔を見合わせて苦笑したが、それにも気付かず、営業課長は隠しきれない羨望を含む声で続けた。
「諸見くんもうまいことやったもんだ。キヨドメと言えば、K自動車に取引口座があるところだからな」
K自動車レベルの大企業が相手の場合、いわゆる一次請けになれるのは、エースシステムのような大手SIer に限られている。これを「取引口座がある」と呼ぶ。銀行に口座があるという状態を指すのではなく、与信や実績の面から、大規模システム構築を担保できるリソースを持っている、という意味だ。どれだけ高度な実装技術を有するベンダーであっても、巨大なピラミッド構造のIT 業界においては、ユーザ企業に対して直接の提案や交渉を行うことはできない。それができるのは一次請けの担当者に限られる。
「キヨドメはK自動車の100% 子会社で、エースシステムが手を出さない規模の受注開発に特化してるだけだ」大竹は指摘した。「会社の規模的にはうちと変わらんよ」
「一次請けになれるって有利じゃないですか。うちも早くキヨドメと肩を並べられるぐらい大きくしたいもんです」
「で、サガラ電装の件は具体的にどうなってるんですか」棚橋が訊いた。
「ええと」営業課長に促されて、若手社員が答えた。「部長のゴーサイン待ちなんですが、ほぼほぼ確定だと思ってもらって大丈夫です。細かい条件なんかは後でメールしますが、サガラ電装での常駐を希望されています。7 月から9 月までの予定で二人、できれば三人で。サガラ電装の方に入館証やなんかが残っているのと、内容わかってる人ってことなので、この前のプロジェクトのメンバーから、ということです」
「優秀なのを頼みますよ」営業課長が付け加えた。「これをキッカケに長く取引をしたいと部長も仰ってるんで」
大竹は頷き、頭の中でメンバーの選定を開始した。といっても、すでに他のプロジェクトにアサインしたメンバーもいるので、それほど多くの選択肢があるわけではない。棚橋、岩名といったところか。もう一名は誰にするか、それとも二名で進めるか......
「あ、そうだ」若手社員は思い出したように言った。「今回は請負契約ではなくて、派遣契約になりますが、問題ないですよね」
違いがわからないのか、営業的な話には興味がないのか、棚橋は小さく頷いただけだったが、大竹は身を乗り出して確認した。
「うちからキヨドメへの派遣、という形になるわけか」
「そうなります。たぶん形式的にはキヨドメの社名でサガラ電装に出入りするんでしょうね。ま、やることは変わらないですよ」
「労働条件はどういう契約になるんだ」
「ええと」若手社員はプリントアウトをめくった。「9 時5 時で状況によっては残業ってなってますね」
「ふーん」棚橋は一応、といった様子でメモした。「前に常駐してたときと変わらないな。あ、でも今回は残業分は請求できるってことか」
「そうです。1 分単位でしっかり請求しますんでご心配なく。ガンガン残業してください」
大竹以外の3 人は笑い声を上げた。大竹は苛立ちを抑えながら言った。
「キヨドメへの派遣ということは、サガラ電装にはキヨドメの担当者も一緒に常駐するんだろう」
「そうなんですか?」
自社から電話やメールで作業指示することも可能だが、ゴールや成果物が明確ではない作業なので、現場での指示が必要になるだろう。大竹は経験の浅い若手社員のために説明した。
「そういうものなんですね」若手社員は言った。「それだと何か問題になりますか?」
「ああ、そっか」棚橋が声を上げた。「もしかすると、諸見が担当者として常駐するかもしれない、ってことですね。うーん。ちょっとやりにくいかもしれんですね」
「やりにくいって」営業課長が笑った。「君ら、同期だろ。あ、元同期の下で働くのはイヤだとか、そういう話か?」
「いや、そうではないんですが......」
「実はプロジェクトの最中」口ごもった棚橋に代わって、大竹は事情を簡略化して伝えた。「諸見のパフォーマンスが少し悪くて、メンバーとの間でちょっと空気が悪かったことがあったんだ。それを引きずってるかもしれない、と棚橋は心配してるんだと思う」
「棚橋、そうなのか?」
「ええ、まあ」
「でも」営業課長は気楽な口調で大竹に言った。「うちを辞めて、キヨドメの社員になった後、プロジェクトの担当としてちゃんとやってたんでしょう。何かトラブルがあったんですか?」
「いや、それはなかった」
「じゃあ大丈夫でしょう。もうキヨドメの方とも話を進めてるし、役員の方にも話通してるんで、今さらペンディングとかキャンセルとかはあり得ないですよ」
「わかってる」
大竹は不機嫌一歩手前の表情で答えた。マーズネットの営業部では、受注至上主義がまかり通っていて、事前の相談もなしで、開発現場の事情など1 ミリも考慮していない条件で受注を決めてくることが多い。大竹は営業と開発の風通しをよくしようと、いろいろな手を打ってはいるが、残念ながら成果は上がっておらず、両部門の間には、深くはないが幅の広い溝が刻まれたままだった。
営業課長は「あり得ない」と言ったが、案件を正式受注にするには、開発部の部長である大竹の押印も必要となるので、その気になればストップをかけることも不可能ではない。ただ、ここまで進んだ話を止めるには、それ相応の理由が必要となる。大竹は本能的にこの案件に対して不吉な匂いを感じていたが、そんなものが理由にならないことは言うまでもない。
打ち合わせが終わった後、オフィスに戻る途中で、棚橋は大竹に訊いた。
「誰を送り込むんですか?」
「棚橋と岩名、あとは小林あたりかな」そう言った後、大竹は足を止めて棚橋の顔を見た。「気が進まなかったら、別のメンバーにするが......」
棚橋は笑って、大丈夫です、と答えた。
「結局、2 月、3 月も何もなかったじゃないですか。モロやんだってうちにいたんだし、俺とは同期だし」
そのオプティズムを羨ましく思いながら、大竹は嫌な予感を振り払うことができなかった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
予想通り、サガラ電装にキヨドメ情報システムズの担当者として常駐することになったのは諸見だった。常駐開始の前日、6 月30 日に、挨拶のために棚橋らに同行した大竹は、会議室で数ヶ月ぶりに諸見と再会した。誇らしげにキヨドメ情報システムズの名刺を出した諸見からは、マーズネットに在籍していたときに見えていた、スキル不足からくる劣等感のようなものが消え、安定感のある自信が表情にも所作にも表れている。以前は顔色の悪い男という印象が強かったが、今は血色もよく、顔の輪郭にも丸みが出ていた。精神状態が安定しているのだろう。
棚橋は諸見の顔を見ると破顔したが、サガラ電装の社員や、諸見の上司らしい人物もいたので、声をかけるのは遠慮したようだった。諸見の方はというと、ビジネスライクな表情を崩さずに名刺交換を終えると、大竹には小さく会釈したものの、棚橋には一瞥をくれただけで席についてしまった。棚橋の後ろにいた岩名と小林には視線を止めることさえしなかった。
3 名の常駐者は全員が3 月までサガラ電装に通勤していたため、入館手続きなどの定例の説明は省略された。用意してあった人数分のプリントアウトの束が配付され、具体的な作業の説明を諸見が開始した。
「マーズネットさんにお願いしたいのは」諸見は切り出した。「そのタスク表に載っている改修です。難易度と緊急度で、それぞれA からD のランクを付けてあります。誰に何をやってもらうかは、都度、こちらで指示します」
大竹はプリントアウトをめくった。ざっと200 以上のタスクが並んでいる。単純なhtml 上の表記の修正で済むタスクもあれば、新たなクラスに切り出して追加すべきタスクもある。
「指示、というのは」大竹は慎重な口調で訊いた。「諸見......さんが、という意味ですか」
「そうです。私も席を用意してもらっているので」
「このタスク表は、うちのメンバーのみが担当するんですか」
「そうですが」
「であれば」大竹は提案してみた。「うちのメンバーで分担を決めさせてもらえないですかね。それぞれ、どのタスクが適しているのかは、こっちで判断した方がいいと思うんですが」
「それはつまりこういうことですか」諸見はアルカイックなスマイルを浮かべた。「私には、どのタスクが誰に適しているのかを判断するスキルがない、と」
「おいおい」棚橋が苦笑しながら言った。「誰もモロやんのスキルを疑ってやしないよ」
諸見は棚橋の顔をジロリと見た後、大竹に向かって言った。
「御社では、顧客に対してあのような口の利き方を許してらっしゃるのですか。非常に不愉快ですね」
マーズネットの社員たちは、唖然となって元同僚だった男の顔を見つめた。諸見の口調には一片のユーモアも含まれていない。
「おい、モロやん......」
「不愉快ですね」諸見は静かに繰り返した。「そういう言動は許容できません。御社の営業部には、今後のお付き合いを一考しなければならないと伝えておくべきかもしれませんね」
「待ってく......いえ、お待ちください」同行していた営業課長が青い顔で腰を浮かせた。「大変失礼しました。おい、棚橋。謝罪しなさい」
棚橋は戸惑ったように営業課長を見て、次に大竹を見た。何とか取りなしてくれ、と頼んでいるようだ。大竹も心情的には諸見の態度を苦々しく感じていたが、どうやらここでの正義はキヨドメ側にあるようだ。大竹は立ち上がった。
「確かに失礼な言動でした」そう言って頭を下げる。「棚橋に代わってお詫びします」
諸見は5 秒ほど大竹の頭頂部を見つめた後、冷たい声で言った。
「大竹さんに謝って欲しいとは言っていません。それでは本人は反省していないように聞こえますね」
ここに至って、棚橋も立ち上がって頭を下げた。
「失礼しました。謝罪します」
大竹がちらりと諸見の顔を見ると、そこには満足そうな表情が浮かんでいた。
「いいでしょう」諸見は言った。「今後は気を付けてください」
やはり、この話は断っておくべきだった、と大竹は苦々しく考えた。この瞬間、棚橋も他のメンバーも同じ思いを共有していることを、大竹は疑わなかった。
(続)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術や製品の優位性などを主張するものではありません。
コメント
匿名
うわー
加納
> 「声をかけるのは遠慮したようだった。諸田の方はというと」
諸見の間違いですかね。
y
”笑って、大丈夫です、と答えた”のは、正しくは棚橋さんかなと思いました。
匿名
諸田の方はというと、ビジネスライク...
諸見,でしょうね.
のり&はる
>大竹は笑って、大丈夫です、と答えた。
棚橋かな?
>諸田の方はというと、ビジネスライクな
諸見かな?
ちゃとらん
> 大竹は笑って、大丈夫です、と答えた。
棚橋は…だと思いますが、自信はありません。
しかし、転職してすぐに行動に移さずに、逃げられない状態を作ってから仕掛けてくるなんて、すごい執念ですね。
転職についても水面下でじっくり進めていたことを考えると、すでに色々な仕込みが完了していると考えるべきでしょう。
匿名
ここで誤植を指摘してる人たちって、自分より先に同じこと書いてる人いないかって確認しないのかね?
実務とかでも重複した内容の指摘を平気で挙げてそうだね。
匿名D
進行中の案件の間におとなしくしていたのも仕込みのひとつ、
んで、他者の目がない環境で牙を剥いたというところですか。
権力の使い方を完全に間違ってますよねえ。
ところで、元請けが作業者を直接指名することは、
禁止されていることですよね。
これは移行期を取り上げた物語のようですから、
これが最後の機会と思い定めたとか、
事後の隠蔽工作とか、見られるのかしら。
匿名
投稿してから反映されるまでタイムラグがあるので、誤植指摘がカブるのはよくあることかと。
匿名
10:22の匿名さん
投稿してから公開されるまで数分のタイムラグがあるので、
既投稿と被るのはやむを得ないと思います。
…という私の投稿も、誰かと被るかもしれません。
匿名Y
匿名Dさん
>ところで、元請けが作業者を直接指名することは、
禁止されていることですよね。
請負契約では禁止なので、直接指名したいがための派遣契約ですね。
執念というか逆恨みもいいところ、この先の展開が恐ろしいです。
匿名
こういう私怨で職権濫用するおじさん、まれに見かけるのが怖いよね
ちゃとらん
>ところで、元請けが作業者を直接指名することは、
たぶん『サガラ電装の方に入館証やなんかが残っているのと、内容わかってる人』とだけ伝えておいて、受け側に人選させようという意図ではないかと思います。
昔、デスノートで、それぞれの死の状況を書いておき、それが最も自然に行われることを想定して他人を殺させる…みたいなシーンがありましたが、まさに、ごく自然にそういう状況を作り出したのではないかと思います。
匿名D
>匿名Y氏
あう、そこまで……
今更ですが、私も勉強不足です。
ご指摘ありがとうございました。
読み返してきた
派遣にしておけば、直接指示が出せますからね。
匿名
まあモロやんはないだろとはおもう
匿名
もろやん言う方が馬鹿
匿名(元)PG
まあせめて一回目の「モロやん」を拒否された時点で、態度を改めるべきではあったね
ただ顔見知り相手にいきなり「不愉快」って返すのもどうかと思うけど(最初はやんわり拒否して、それでも馴れ馴れしいなら少し強めに窘める、ならまだ分かる)
よってドロー!
リーベルG
みなさま、ご指摘ありがとうございました。
匿名
自分を見下していた相手より上の立場になって仕返しをする…のは胸スカ系の三文動画でありがちな展開だけど
見下される原因が、何の異論もなく見下された側にある場合は胸糞でしかない。
モロやん、夜道で襲われなきゃ良いけどなぁ…。
匿名D
モロやんは、それこそ最初から「そのつもり」なんだから、
この件でドローはないと思う。
それこそ最初からなんの非もない対応をしたところで、
モロやんの胸の内は変わらないでしょうし。
匿名(元)PG
あらネタにマジレスさせてしまってすいませんね
今後はお互いスルーで行きましょう
厄介な輩に自分から関わっていってはいけない(教訓)
匿名D
おや、こんなところにモロやんが。
ネタだとしても面白くないし。
スルーを口にするやつが、一番スルーできてないんですよねえ。
匿名
うーん、いくら友達でも別会社の人を非私的な場面で「モロやん」はだめな気がする。
匿名
俺はスルーしないけど
お前はスルーしろよな!
匿名
競業他社への転職禁止なんてルールができたのはこの辺がハシリなのか…。
育野
>競業他社への転職禁止
半導体なんかのハード分野で技術者(≒最新技術)の海外流出が問題視されたのも同時期だったような。
どっちが先でしたかね?
技術的な面からすると、
・IT業界では丸パクリが簡単だから厳しく規制すべきなのか
・そのままではすぐ陳腐化するから規制しても効果薄いのか
高効率のアルゴリズムを単独で開発できるような超人技術者でもなければあまり意味無いような(※個人の感想です)。
もちろん営業秘密は別の話。
# 今回の諸見氏の場合、転職禁止しなければならないほどの機微情報は持ってない気がする(心情的に相当気持ち悪いのは確か)