罪と罰(40) 白か黒ではなく、善か悪でもなく
手が挙がった。
「私は部外者ですが」アツコさんは五十嵐さんを見つめながら、やや固い声を発した。「質問してよろしいでしょうか?」
私は秘かにアツコさんに感謝した。守屋が言っていたように、五十嵐さんの意図はともかく、その行動がうちの会社を大きく変えてくれたことは事実だったから、その恩恵を最も受けた第2開発課のメンバーとして、イニシアティブに反対するようなことを言いづらいのではないか、と心配していたのだ。木下もクミも、イニシアティブのやり方に賛同しているわけではなさそうだが、これまで出たのは質問の域を脱してはいない。やはり正面切って、批判的な言葉はぶつけにくいのだろう。その点、アツコさんなら余計なしがらみがないから、思い切った質問ができる。
「もちろんだ」五十嵐さんは歓迎するように両手を広げた。「星野さんは何でもできる優秀な技術者だから、私の意見に賛成してくれるんだろうな」
重くなった空気を和らげようとしてか、後半はおどけた口調だったが、アツコさんはそれには乗らず、表情を崩すこともなかった。
「五十嵐さんがIT業界を根本から変革しようという明確な意思を持ってイニシアティブを運営しているのはわかります。私だって、今のIT業界が変わるものなら変わって欲しいと思っていますから」
「しかし?」五十嵐さんはアツコさんの言葉を先取りした。
「しかし......」さすがにアツコさんも苦笑した。「五十嵐さんのメソッドには、いくつかの欠点があるように思えます。20:80の法則、いわゆるパレートの法則をご存じですよね」
「もちろん知ってるよ。それがどうかしたのかな」
「仮にIT業界全体から――まあ言葉を飾っても仕方ないからはっきり言いますけど――役立たずの人間を除外できたとします。すると残りのエンジニアたちの中から、やはり役立たずの集団が生まれてくるでしょう。また何年後かに、その役立たずの集団を切り捨てていかなければならないんでしょうか?」
アツコさんが言いたいのは、無限ループの愚に陥るだけなのではないか、ということなのだろう。
五十嵐さんが不意に立ち上がった。私たちはみな驚いたが、五十嵐さんは小さく伸びをして、ホワイトボードの前をぶらぶらと歩き始めた。
「そういう事態にはならないと思うね」五十嵐さんは歩きながら答えた。「少なくともすぐにはね。一定数の無能な技術者を排除したからといって、それを未来永劫繰り返すなんて、一言も言ってないだろう。そんな必要はどこにもない。私が、心の底から除外したいと考えているのは、技術力がない上に高給を取っている、まさに害悪としかいいようがないごく少数の、似非エンジニアだ。ガンを切除したら、再発しない限り、外科手術の必要はない。後は内科的に、健康を維持するだけでいいじゃないかね」
「では、その健康を維持する方法は、どうお考えなんですか?」アツコさんは重ねて訊いた。「ガンを切除したら、術後のケアも必要ですよね」
五十嵐さんはおどけた仕草で肩をすくめた。
「そこまで面倒は見られんなあ」
「は?」アツコさんは首を傾げた。「それはちょっと無責任ではないでしょうか?」
「逆に訊きたいんだが、なんで私がそこまで面倒を見なければいかんのかなあ」
「だって、その、改革を始めたのがイニシアティブなら、それを継続させなければ意味がないのでは?」
「つまり星野さんは、IT業界のあらゆる局面で、イニシアティブが指導してやるべきだ、とでも言いたいのかな?イニシアティブは、国家のIT戦略に対して責任を持っているわけでもないし、国の諮問機関というわけでもないんだよ。仮に、そんな影響力をもたらす立場にあったとしても、そんなことをやろうとは思わないね。それじゃあ、IT業界が単に、イニシアティブという巨大な組織になってしまうだけだ。それはもう単なる独裁だろ」
「では、イニシアティブは、役立たずの技術者を排除するだけ、ということですか?」
「それが最初の一歩だよ。我々は、高い理想を抱いてはいるが、何の強制力も持っていない。法人ではあるが、実体は志を同じくする者が集まったボランティアみたいなものだ。我々にできることなんて、今のところ非常に限定されている。だから、不遇をかこつ優秀な、いや優秀ではなくても、まともなエンジニアの席を、少しでも多く確保することから始めるというだけだ」
「その、まともじゃないエンジニアを」アツコさんは皮肉な口調で言った。「排除することで、何が得られるんですか?ただでさえ人手不足のこの業界から戦力を削って、残されたまともなエンジニアの負担を増やすだけになるんではないでしょうか」
「一時的には負担が増えるかもしれないが、中途採用者や新卒採用で数的な問題は解決できるだろう」
「その中途採用者や新卒採用社員が、使えない人間だったら、元の木阿弥じゃないですか」
「そういう人間を採用しなければいい」五十嵐さんは即座に応じた。「私はこの会社で、人事部門と役員のみが仕切っていた採用プロセスに、開発現場の社員を関わらせることを提案し、実現させた。今後、そのプロセスは洗練させていく必要があるかもしれないが、一方的に使えない人員を押しつけられる危険は減らせるんじゃないか」
「そこでイニシアティブのメンバーを採用させるわけですか」
そう言ったアツコさんの視線は、ここまで一言も発していない飛田さんに向けられていた。
「あくまでも技術力を優先した結果だよ。使えない人間が入ってきたのでは意味がないからな。せっかく技術力の平均値が上がったというのに」
「......」
「付け加えるならば」五十嵐さんは人差し指を軽く振ってみせた。「私だって、この方法で、いわば純度を高めた技術者集団を形成できたとしても、永遠にそのまま持続するなんていう幻想も抱いてはいないよ。まさに星野さんが言ったように、その中でもいずれ役立たずになる人間は、絶対に発生してくるだろうな」
「そのときには」木下が訊いた。「また外科手術が必要になるんじゃないんですか?」
「そうかもしれんが、さっきも言ったように、そこまで面倒は見られんよ。そのときに何をどうすればいいかを考えるのは、私ではなく、君たちだよ。誤解しているようだが、私は何か1つの方法が永遠に有効だ、などと言うつもりはない。その時々で有効な方法が異なるだろう。要件定義フェーズで決めたテーブル設計が、実装フェーズで変更になるようにな。君たちが、私と同じぐらいの年代になったら、業界を良くする方法は何かを、君たち自身が考えてくれよ」
木下は何かを考えるように下を向いた。代わりにアツコさんが言った。
「五十嵐さんは何度か、この業界を変えたい、という言葉を口にされているようですね。なのに、イニシアティブにできることは限られているとも仰ってます。できることは限られているのに、IT業界を変えたい、というのは矛盾していませんか?」
「たとえごく一部だけしか変わらなくても、何もやらないよりはマシ、とは思わないか?」
「思わなくはないですが」アツコさんは面白くもなさそうに笑った。「ならば、五十嵐さんはIT業界を変えることなんかできない、と知っていながら、IT業界を変えるというスローガンを掲げているわけですね」
五十嵐さんは首を横に振った。
「そうじゃない。私は、イニシアティブの活動の結果、近い将来、IT業界が劇的に変化して、エンジニアがみんなバラ色の人生を送れるようになる、とは思っていない。だが、今より悪くしないことだけはできるんじゃないかと思っているんだ。まあ、それだって多少時間がかかるかもしれないし、私が生きている間に目に見えるような変化が現れることはないのかもしれないがね。それでも、やる価値はあるとは思わないか」
「確かに価値はあるでしょうね」アツコさんも認めた。「でも、イニシアティブがやっていることって、個々のIT企業から、役立たずの技術者を排除するだけですよね。そこから、業界全体の変革へは、どうつながるんでしょうか?」
「仮にエンジニア全体から1%の役立たずエンジニアを排除したことに成功したとすると、残りの99%の環境が少しだけよくなったことになるだろう。たとえば、実装経験もないのに、顧客の無茶な要求やタイトなスケジュールを安請け合いして、部下に押しつけるようなプロマネがいなくなれば、生産効率は上がると思わないか?ムダなドキュメント作成にかけていた工数を、実装に回すことができれば、納品するシステムのクオリティは上がる」
「納品物に詳細設計書が必須な場合もありますよ。顧客が要求するなら、ムダなドキュメント作成だってやらなければならないじゃないですか」
「それは契約の問題でしかないな。詳細設計書を要求されるなら、その工数を見積金額に上乗せすればいい。その話が出たからついでに言うと、イニシアティブの活動の対象は、IT企業だけじゃないんだよ。いくつかのユーザ企業も対象なんだ。その目的は、ユーザ企業の方からも変革を促すことにある」
「どういうことでしょう?」
「たとえば、ユーザ企業のシステム部門に、イニシアティブの理念に賛同する社員がいたとしたら、外部にシステム開発を委託する際、長年の付き合いだからとか、価格が安いからとか、大手SIerだからという理由で業者を選定することを躊躇するかもしれないだろう。一方でこちら側には、技術力で勝負しようとする開発会社がいる。その両者が巡り会えば、お互いに取って大きなメリットがあると思わないか?」
「あるかもしれませんね」アツコさんはまた認めたが、その後に付け加えた。「ただし、年輩のベテラン技術者を放逐した、というのは、あまりアピールしたいポイントとは思えませんが」
「今はまだ、そういう情実がらみの理由で忌避されることも多いだろうな。ただ、IT業界が崩壊寸前だ、と私が言ったのは、実のところ、そういう長年の付き合いみたいな関係に甘えて、技術力を伸ばす努力を怠ってきたSIerに、ユーザ企業側がだんだん愛想を尽かしてきていることが大きな要因でもある」
「どういうことですか?」
「たとえば、東雲工業のシステムが、典型的な例だ。顧客担当者との長年の付き合いに甘えて、顧客に提供すべき一番大切なもの、すなわち効率化を提供するのを怠ってきた。それがどんな結果を生むかを考えもせずにな」
「でも」木下が抗議するように声を上げた。「顧客との信頼関係を築くことだって大切なことじゃないんですか?」
「大切だよ。ただし、エンジニアなら、まずは良質なシステムを提供することで信頼関係を得るべきだな。それを怠って、顧客となれ合うことで、未熟なスキルを誤魔化しているのは信頼関係とは呼べんよ。少なくとも私は呼びたくないな」五十嵐さんの声は厳しかった。「もし顧客の担当者が異動などになったとするな。で、新しい担当者が、システムを見て驚くんだ。あれだけ金をかけて改修してきたわりに、この程度の性能しか出ないのか、とな。そのとき失うものは、エンジニア個人の信頼じゃない。会社全体の信頼だ」
「それは」木下の言葉は尻つぼみに小さくなっていった。「そうなのかもしれませんけど......」
「そんな事例は、この業界、もうイヤになるぐらい当たり前に転がってる。バブルの頃ならともかく、今みたいなサバイバルな時代に、そんなムダなことを許す余裕を、どの企業も持っちゃいないよ。いずれ、純粋に技術的に優れたSIerをパートナーとして選ぶユーザ企業が増えてくるよ。単価を下げれば、その分、納品物の質が落ちても許されるだろう、と考えるような会社ではなく、高い品質のシステムを提供する代わりにプライドを持って適性な金額を要求するような会社をな。そうしたカップリングによる開発事例が広まれば、それを真似るユーザ企業も出てくるだろう。そうなれば、技術力がないのにあるように見せかけることだけに長けたブラック企業は、自然と淘汰されていくだろう。これだって立派な改革だ」
「それはあくまでも特殊事例にとどまるんじゃないですか?」アツコさんが考えながら訊いた。「大手企業が大規模システムを発注するのは、やっぱり大手SIerでしょう。たとえばK自動車に取引口座を開いてもらえるのは、大手のエースシステムみたいなとこですよ。技術力とは無関係です」
「もちろんそうだが、さっき言ったような事例が広まれば、K自動車みたいなユーザ企業の要求水準も上がってくるんじゃないかと期待できる。たとえば、このH&Gコンピューティング株式会社は、K自動車の関連会社のいくつかと取引がある。それらの関連会社に、コストパフォーマンスのいいシステムを納品していけば、いずれK自動車の担当者の目にも止まるかもしれんだろう。県下には高い技術力を持つシステム会社もある、というようにな。そうなれば、元請けとなるエースシステム級のSIerだって、下請けとなるシステム会社を選ぶ際に、安易に価格だけで選ぶことはできなくなるだろう。見積金額だけでブラック企業を選んで、愚にも付かないシステムが納品されたんじゃ、担当者の責任問題になるからな。他に選択肢がなかったならともかく、『H&Gコンピューティングのような技術力に定評のある会社を選ばす、なんであんないい加減な会社を選んだんだ』などと言われたくはないだろう」
五十嵐さんは、フッと笑って続けた。
「まあ、そこまでいくのは理想的すぎるだろうがな。ただ、この会社のコンサルを割引価格で受けたのは、そういう利点も考慮してのことなんだよ」
「イニシアティブのビジネス的な利点も、でしょう」
「それは否定しないよ」五十嵐さんは悪びれずに笑った。「次につなげていく必要はあるからな」
瀬川部長は、それを知っていたのかな、と私は自問し、すぐに答えを出した。きっと、それぐらいのことは承知だったんだろう。瀬川部長は、単なる新しいモノ好きのお人好しではないのだから。
「さっきから、繰り返し技術力という言葉を使われてますが」またアツコさんが言った。「技術力って何なんですか?さっきコミュニケーションスキルを否定されていたようですが、私はそれも立派な技術だと思いますよ」
五十嵐さんは同意するようにうなずいた。
「私は別にコミュニケーションスキルを否定なんかしていないよ。ただエンジニアを名乗る以上、それがファーストであってはならない、と言っているんだ。コミュニケーションスキルが重要な技術であるのは確かだが、私の経験から言うと、実装スキルを磨かない言い訳に使われることの方が多いんだよな。プログラミングなんか顧客と議論することもできないヒッキー野郎に任せておけ、俺はそいつらにできない仕事をやってるんだ、という具合にな」
五十嵐さんは向きを変えて、マサルが座っているテーブルまで歩いていくと、その肩に手をおいた。
「たとえば、マサルだ。お世辞にも自己PRに長けているとは言えないよな。1年前に私がこの会社に来たとき、無口だ、という理由だけで、たいした仕事を与えられていなかったじゃないか。だけど、今はどうだ?<ハーモニー>にしろ、その他の業務にしろ、マサルはとても重要な戦力になっているだろう。コミュニケーションが得意じゃないからといって、マサルを軽んじる人間なんて、この部にはいない。そうだよな」
マサルの顔が真っ赤になった。確かに、武田さんや久保さんは、マサルのことを、Photoshopが得意なだけの今ひとつ使えないやつ、としか見ていなかったと思う。こんな風に、マサルを認めることなどなかったはずだ。
「もちろん私がいなくても、マサルが自分自身で少しずつスキルを周囲に認めさせていっただろうとは思うよ」五十嵐さんは、マサルの肩をぎゅっと掴むと、自分の席の方へ戻っていった。「でも、それには、ひょっとして何年もかかったかもしれない。そうなると、一番、仕事が面白くなってくる時期を、スキルを鍛えることなく、漫然と過ごしてしまったかもしれない。別に自慢するわけじゃないが、私はマサルに能力を発揮する場を提供することができたと思っている」
その言葉には全員がうなずいた。マサルと離れた席に座っているクミも、ケンカ中であることを忘れたらしく、誇らしげにマサルを見つめていた。
「私はもうマサルについては心配していないよ。君たちだってそうだろう。なぜなら、マサルは技術力という武器を手にして、それを行使することを知ったからだ。そこで、さっきの星野さんの質問に戻ろうか。技術力って何なのか。言っておくけど、JavaのAPIを暗記しているとか、Commons ライブラリやフレームワークの使い方を知っているとか、またはソートアルゴリズムを10種類知ってるといった、プログラミング的スキルだけを指すのじゃないぞ。それは単なる知識に過ぎないからな」
五十嵐さんは言葉を切ると、自分の席に座り、メンバーの1人を見た。
「足立、技術力があるというのは、どういうことだと思う?」
いきなり指名された足立は、しかし、それほど驚くこともなく、少し考えただけで答えを口にした。
「問題解決能力があるってことでしょうか。あくまでもぼくの考えですけど」
「問題解決?」守屋が首を傾げた。「なんだ、それ」
「たとえばさ」足立は守屋にというより、全員に向かって答えた。「前に、LOG4J のバージョンを、1.2 から2.0 に変えたとき、commons logging で書いたままだと動かなかったじゃない」
「ああ」木下が思い出したようにうなずいた。「あれ、どっかに外注したシステムだよな。クロックシステムさんだったか」
「そう。そこのSEさんが、どうしても2.0だと動かないから1.2に戻すか、commons logging じゃなくて、LOG4Jを直接使うのではダメですか、って言ってきたよね。ネットで調べたけど、回避方法がわからなかったからって」
「確か、LogFactory.getLog() で生成した Log の実装が、Jdk14Loggerになっちまう、ってやつだったな」
「でもそうすると、commons logging で書いてるロジックを、全部書き直す必要があるから、冗談じゃないって自分たちで調べたよね。ぼくたちも、2.0は初めてだったけど、少しソースを追ったら原因はわかっただろ」
「api と core だけじゃなくて、別のjarファイルが必要だったんだよな」守屋も記憶を掘り起こしたようだった。「わかってみれば単純なことだったな」
「でも、あのSEさんは、少しググってわからなかったら、それで終わりにしちゃった。オープンソースなのに、ソースを追うっていうことすらしなくて。そのとき、ああ技術力ない人だなあ、って思ったんだよね。と、そういうことじゃないかと思うんですけど」
最後は五十嵐さんに向けられた言葉だった。五十嵐さんは嬉しそうな顔でうなずいた。
「そう、そういうこと。要するに、逃げない、ってことだ。要求やトラブルからな。そして何より、自分で考える、ということからな。私の個人的な経験からも、自分の勉強不足を棚に上げて、その仕様は実現できません、処理速度を上げるのは無理です、工数かかります、出たばっかりで情報が英語しかありません、なんて逃げるエンジニアが多くいた。自分が知らない新しいテクノロジーや知識と向き合うことから逃げてるんだ。その方が楽だからな。勉強することは時間も手間もかかるし、その知識がすぐに時代遅れになってしまう恐怖だってある。だが、いつまでも逃げてばかりいると、新しいモノを生み出す可能性はゼロになってしまう」
「How だけじゃなくて、Why ですね」本郷さんが感心したように、口を挟んだ。「ツールの使い方を知ってる人はたくさんいますけど、ツールそのものを作るには、Whyの知識が必要になりますね」
五十嵐さんの笑顔が大きくなった。
「コメントにも、"何をやってるか"ではなく、"なぜそれをやってるか"を書け、とよく言われるよな。なぜ、を考えるのを止めたエンジニアは、そこで成長が止まってしまう。でも、常に、なぜ、を考えていれば、既存の技術を使うだけではなく、新しい技術や仕組みを考え出せるかもしれないだろ。共通鍵方式の鍵配送問題を解決するために、公開鍵方式が誕生したようにな。エンジニアの半分でも、そういう意識を忘れなければ、IT業界はドカタの集まりから、クリエイター集団へと変わっていけるんじゃないかな」
(続く)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術・製品の優位性などを主張するものではありません。
コメント
chobi
まさに話は進化論ですね・・・
人類を含めた生物は全て、環境に適応した種のみが生き残ることで数十億年かけて進化(変化)してきました。現代の社会では弱者救済といった感情的な話もありますが、環境に適応できなかったものを一時の感情で救済しても、長い目で見ればその遺伝子は淘汰されていくものと考えます。
junostal
ぐう正論。
「技術だけあればコミュニケーションスキルはいらない」なら賛成しないが、
「技術あっての信頼、それにコミュニケーションスキルを加えればいい」なのだから、反論しようがない。
なび
コミュ力vs技術力のケンカでたびたび見かける光景に
どちらの側も極論に走って0か1かで話するんだよねぇ・・・。
実際はどっちも必要で、ただどちらが主軸なのか?というだけの事なのに。
五十嵐が言いたいのは、エンジニアである以上、技術力を幹として業務に当たれって事だけ。
8年目
後半の話に納得しかけてしまったけれど、五十嵐氏に丸め込まれている気がして仕方ないです。
技術力、というものの考え方がメンバーと近しい、以上。みたいな。
「逃げないこと」を技術力の1つの見方として五十嵐さんは話をしていますが、
前半のイニシアチブの態度と行動は「火だけつけるけど最後まで面倒見ることはしないよ」で、これは逃げてる違うのかと。
zapping
>「逃げないこと」を技術力の1つの見方として五十嵐さんは話をしていますが、
>前半のイニシアチブの態度と行動は「火だけつけるけど最後まで面倒見ることはしないよ」で、これは逃げてる違うのかと。
"逃げないこと"の言葉だけ捕まえて、イニシアティブやってねぇじゃん。というのは詭弁でしょう。
対象が違う。
tk
正直面倒見切れん、ていうのは正論だと思う。
ここでいう「逃げないこと」に、後の管理も入ってるんじゃないかな。
それは管理職の仕事としてだろうけど。
BEL
意外と終わらなくてよかった。
休日から平日になってモヤモヤしてる朝にこれ読めるのはいいわ。
コミュ力って言葉が曖昧なんだよね。何をさしてるかによる。
・社会人として必要なコミュ力
とか
・技術者にこそ必要なコミュ力
とかあるわけで、前者なら"ファースト"より前にくるべきものだよね。
エースシステムw
らいてふ
今回の五十嵐、完全にツボを押さえてますね。
さすが、クレバーでワイズでスマートです。
スキル向上がIT業界改善のための十分条件ではないことも、
特定の組織や個人が支配者となって活動を独占し続けることの危険性も、
変化に対応できなければいずれ淘汰されるという現実も、
すべて理解したうえで、冷静な判断を下してます。
「自分たちのやるべきことをやろう、そうすれば明るい未来はきっと開ける」
その通りだと思います、元気がでる考え方ですね。
だが、しかし
彼の最終目標が、IT業界のゼネコン体質からの脱却であるとするならば、やはりそこには論理の飛躍、いわゆる詭弁の匂いがすると感じざるを得ません。
五十嵐自身も人員整理の連鎖で理想が実現するとは考えていないこと、目標はあくまでも長期的なビジョンだと認めています。彼はもっと大きな「革新的な発想」が社会全体の中で定着することを期待しているように見受けられます。
五十嵐の掲げる理想が実現するかどうかは依然として「賭け」です。
もちろん、それなりに賭ける価値のある「賭け」ではあります。
私は、IT業界のドカタ体質は、SE/PG個人の資質の問題というよりは、「制度」の問題のほうが大きいと認識しています。制度の問題には、人材の採用や教育、キャリア形成のあり方等も含みます。
だから、無駄な人員を排除するとしても、それはあくまで一時的な止血手段にすぎない。真の改革とは、最終的に「人間を大事に扱う」業界に生まれかわることだ、と考えています。
だって、労働集約型産業なんだから、人を大事にするのは当たり前でしょう。できなきゃできるようにするのも業界の責任だと思ってますよ。この辺りは「自己責任」を重視する人からは否定される考えかもしれませんが。
しかし、皆さんの多くが生まれる(物心つく)前から、IT業界には「人を使い捨て」にする思想が蔓延しています。
http://web.archive.org/web/20030404135409/http:/www.zdnet.co.jp/macwire/0006/20/c_kangaroo.html
私は今後も、そのような邪悪な姿勢を批判し続けていくつもりです。
別に正義感強いわけじゃないです、社会主義でも共産主義でもありません。
私は官僚ではないですし、エリートと呼ばれるには相当頭悪いと自覚してますが、属性としては「試験で一度だけ良い成績を取れば、それで一生安泰なヤツラ」の一人には含まれます。
ただ、一個人として「人を簡単にポイ捨て」するという発想が嫌いなだけです。
そういう考え方では、世の中は絶対に良くならない、そう思っているのです。
lav
エースシステムか
五十嵐さんも、某女史と絡んでたからなぁ
hoge
昔いた会社も業務知識があることがSEとして大事だと言われてうんざりした。
業務知識だけで設計するから、オーバーテクノロジー使うし、昔の主流の方法使うし散々・・・
細かい実装方法は覚えなくていいから、どんな技術や開発方法があるくらい勉強してほしい
はど
まぁ理想だよね。技術力万能主義って奴でさ。
五十嵐氏のようなプロマネが上司として現場を仕切っているなら、それも可能だろうけど、技術力とコストですべてが解決するほどこの世は単純じゃあない。
優れた技術力を持っていても、コンピテンシーに欠ける人材はマネジメントが難しい。なまじ技術持ってるだけに、人を小バカにした態度でクライアントを起こらせる人間て居るからねぇ。
それと、大規模なシステム開発を手がける場合、資金力がネックになるから大手と組まざるを得ない。
マンパワーは外注で何とかなるけど、開発資金を自前で調達できるのはやはり信用のある大手。銀行は技術力を担保に融資してくれる訳じゃないからね。
メネメン
荒木さんの主張とも近いし、リーベルGさんの持論っぽい。ほんと、ぐう正論ですね。
ただ、ここで言ってるような技術力だけで、"いいシステム"が出来るわけではないので、考え方が実装に偏り過ぎてるように感じる。
あと、武田さんやカスミさんのような人が、相対的に良い待遇を得てきたことについて、常に、なぜ、を考えてきた結果が、役立たずのエンジニアの排除っていうHowなんですかね? WhyもWhatも見えてこないですが。
SZSR
過去作 人形つかいのエピローグ前を思い出したなぁ。
東海林さんが、俺たちの代はなんとか現状維持するから、若い世代は業界をよくしてくれ・・・みたいなこと言ってたところ。
メネメン
>だって、労働集約型産業なんだから、人を大事にするのは当たり前でしょう。
労働集約型。。。ぉぉう。。
?
一番の問題はユーザ企業がITを含めた業務を作れない事が多い事だと思います。
本来はユーザ側が企業の全容からシステムの概要をどうしたいのかを理解して注文するべきで、要件はユーザ企業の欲しいものを確認する為の資料のはずです。
実際にユーザ担当者が業務の全容を把握しているという事はあまり期待できず、業務中でシステムに何を担当させるのかすらもあいまいな気がします。
五十嵐某の主張で技術者を評価するのには技術を知っていないと良くないとする反面、ITシステムを理解していない管理職や顧客に対する批判が含まれていないというのは片手落ちだと思います。
ジャンル的にはITコンサルではなく、ビジネスコンサルが必要な企業に対して技術でどうにか出来る訳では無く、なんとかしたところでコンサルはロハですよね。
もやし5袋
面白いんで、その後の排除の仕方も書いて欲しいなあ。
追い出し部屋とかロックアウト解雇を取り上げてさぁ。
そんな簡単に円満に上手くいかないでしょうに。
DEADBEEF
> >だって、労働集約型産業なんだから、人を大事にするのは当たり前でしょう。
>
> 労働集約型。。。ぉぉう。。
んんん?「ぉぉう」ってどういう意味?
senasena
五十嵐さん、ずるいな。自分に都合が悪い話は「そこまで面倒見られない」で
すませてしまうんだから。そこを追求されると「できるわけないだろう」と開き直る
んだ。アツコさんの言う通り無責任だよ。
マサルを主戦力に育てたことは自分(イニシアティブ)の手柄にしているけど、
J社の話になったら、「そこまで面倒見られない」と言うんだろうな。
イニシアティブのコンサルって過半数が失敗しているんでしょう。
その事について反省の弁とかないのかな。失敗しても「そこまで面倒見られない」と
言いそうだな。
コンサルを依頼した企業は、自社の利益が拡大することを期待したのであって、
イニシアティブのポリシーなんてどうでもいい筈だよ。
コンサルは顧客企業の利益を追求すべきなのに、イニシアティブの野望を優先させて、
過半数で失敗している。失敗を反省して、方法論を見直すべきじゃないかな。
そうしないから、アンチ・イニシアティブなんて話が出てくるんだ。
H&G社も例外じゃない。KSRの案件を第1開発に任せたら失敗すると分かって
いたのに、あえて何もしなかった。こういうのを未必の故意という。
第1開発を粛清するために、クライアントに損害を与え、H&G社の信用を落とした。
やはりおかしいよ。
イニシアティブが言っているのは空想的理想論で、現実を無視しているとしか思えない
し、やり方も間違っていると思うよ。
?
結局の問題はビジネスをやってる人間の補助がIT受託の仕事で自分自身のビジネスは成功してるとは言えないという事。
五十嵐某もベンチャの社長という触れ込みでしたけど、結局自分のビジネスは成功してないんでしょうね。
技術を売るのだから金を受け取るのは当然だけど、ビジネスに成功してお金を持ちかつ技術に金を出すのはソフトウェアベンダとかITサービスを提供している所に限られていてそれ以外を相手にする事自体が失敗しているのかなと思いました。
ビジネスに成功していない企業特有の問題をIT丸投げでもろにかぶってるというだけな気がします。
本当に技術者の問題なんでしょうか。
上手くいっている企業との取引だけしているIT企業でも同じ問題を抱えているんでしょうか?
eno
> コンサルを依頼した企業は、自社の利益が拡大することを期待したのであって
それも契約とかスコープの話じゃないですか?
利益拡大なのか社内改革なのか、メインミッションが後者であれば、ある程度の損害は必要なコストとして見られてしまうかも。事実、瀬川部長が状況を黙認してるし。
それはそれとして。
個人レベルの話。技術を武器に最前線にとどまれないなら、戦えるフィールドに転戦したり後方支援にまわったり、できれば戦術レベル戦略レベルへシフトすることを目指すしたり。ついていけなくなる前に、いろいろ考えるところはあると思うんだけどなぁ。別に技術職に限った命題じゃないと思うんだけど。
組織レベルの話。自分たちの組織を組織をどうするかは、それこそ外部のコンサルまかせじゃなくて内部にいる人間が音頭をとって変革するべきでしょ。イニシアティブの理想は理想として、きちんと消化して自分たちにあうかたちにアレンジしろよ、っていう流れが明確になってきてると思います。
ここで敢えて五十嵐さん=コミックマスターJ説を唱えてみたり!
hoge
確かにIT業界から無能を排除すれば業界は良くなるのかも知れないけれども、
エヌ氏のようにして排除された側の人間の尊厳を著しく傷付けるようなやり方は好きにはなれないな。
「まあたまたまこの仕事が向かなかっただけなんだし気を落とすな」、
みたいな態度を五十嵐がとっていれば、
まだエヌ氏や武田みたいな人間にも立つ瀬はあるかも知れんが、
五十嵐はエヌ氏や武田みたいな人間に立つ瀬を与えるような様子は、
これまでの描写からはちょっと伺えないし。
(「面倒見切れん」なんて言い切るくらいだし。
もしかしたら、「中途半端な慈悲をかけたら、
むしろそっちの方が残酷だ」とでも考えているのかも知れないが)
もちろんこれも情にほだされた下らん感情論かも知れんが、
その手の「下らん感情論」を一顧だにしないような人間がこの業界に増えたら、
少なくともそれは俺にとっては理想の業界じゃないな。
(五十嵐はこういう意見にも、
「それは『理想の業界』の定義に関する見解の違いだな」とでも言うんだろうが)
fuga
お、今回は誤字脱字に気付かなかったw
面白かった!
五十嵐さん、無能扱いしてごめんなさいww
でもブラック企業の使い方を間違ってるw
メネメン
>んんん?「ぉぉう」ってどういう意味?
「お、おう・・・」の活用形。(のつもりでした・・・すみません)
メネメン
>一番の問題はユーザ企業がITを含めた業務を作れない事が多い事だと思います。
何にとっての"問題"なんでしょうか?
ユーザー企業がITを含めた業務を作れない事が多いからこそ、
仕事のあるIT企業や、エンジニアも多く存在します。
彼らにとっては、問題ではなく、ビジネスチャンスそのものかも知れません。
DEADBEEF
>メネメン
お、おう…。(使い方、あってるかな?)
いや、そうじゃなくて、労働集約型〜って言った
らいてふさんの何かに反応して
「お、おう」と言ったんだと思ったんだけど
それってどういう意味なのかな?
と思いまして。
らいてふ
>メネメンさん
要件定義をきちんと作成しない(or 作成できない)ユーザは存在します。
そこをしっかりフォローするのは通常ベンダの役目(とされています)。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1404/04/news104.html
?さんは、それが不満なのでは?
それでも、ベンダ側に業務知識の習得が求められる、それが現実。
経済犯罪特捜部
五十嵐のやっていることって
「ユダヤ人を世界から根絶せよ」
と言っているのと変わらない。
「反革命分子を排除せよ」といってた毛沢東やポル=ポトたちと同じレベルだ。
それによって到来するものって社会の荒廃だけだ。
彼は「蠅の王」って読んだことないのかねえ
高度技能者が高い給与を得られるわけではないことは、経済の基本なのだが、五十嵐は理解していないように見える。
---------------------------------
プログラマとかは、自分たちの給料が高いのは自分たちが高い生産性を実現しているからだ、と思っている。銀行員は、自分たちが高給取りなのは自分が優秀で高い生産性を実現しているからだと思っているだろう。
多くの人は、たとえばフィリピンや旧東欧諸国にでかけて、店員の手際が悪いとか、官僚の仕事が遅いとかいう話をして「あれじゃあ所得が低いのも仕方ないね」なんてことを得意げに語る。「日本なら絶対あんなことはない、だから日本は先進国の仲間入りができたんだ」と。
でも実はちがう。あなたたちの給料が高い理由の大半は、あなた自身の優秀性なんかとは何の関係もない。店員の手際が悪くたって、せいぜいが倍ほど悪い程度のもんだろう。あれやこれやで不満はある。でも大差はない。あなたにとってのはした金で、途上国の人々は奴隷のように働いてくれる。それも嬉々として。でも、それはあなたがえらいとか優秀だということを意味するものではまったくない。あなたがサービス業/第三次産業なら、あなたの生産性はスーパー貧困なカンボジアの同じ業種の人と大差ない。所得水準ほどの差があるわけがない。
あなたの給料が高いのは、社会全体の平均的な生産性が圧倒的に日本のほうが高いからだ。そしてそれを引き上げているのは何だろう。床屋でも官僚でも管理職でもプログラマでもない。トヨタが、松下が、帝人が、すさまじい大量生産によってすさまじい生産性を実現しているからだ。こういうところの工場労働者たちは、後進国に比べて一人あたり数十万倍以上の生産性を実現している。スリランカの労働者は、車(たとえばオートリキシャのボディだけでも)を作るのに一週間以上かかる。だって手で板金を曲げて、パイプを溶接して、屋根つけて、塗装して……というのをやるんだもん。日本では、たぶん、平均で見ると工場の労働者一人あたり二、三分に一台くらいで車が生産できる。ほとんどすべてオートメーションの工場だもんね。
そしてその生産性の差が他のところに波及する。そうした高い生産性の人々は高い給与/所得を実現する。その人々は、たとえば食堂で高いお金を払っても平気だ。そしてそういう人々の保険や、法律相談や、床屋や、その他ありとあらゆるサービスは、その高い生産性の人々の水準にあわせて調整されることになる。高い労働生産性を持つ工業セクターの人々が買う野菜の価格は、それに応じて高くなる。生産性が途上国の 100 倍の人たちは、床屋に途上国の 10 倍払っても平気だ。靴も服も食事も、その他各種サービスもまったく同じ。それがあるからこそ、日本の床屋はフィリピンの床屋の 10 倍の料金を取れるわけだ。日本の管理職は途上国の百倍の給料をもらえる。官僚も、食堂も、あらゆるサービス業がそうだ。はてなに巣くうお気楽大学生どもが、バイトで途上国の高級官僚の何倍ものお金を稼げるのも、究極的にはシャープやソニーやスズキのおかげなんだよ。
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DE
五十嵐さんは改革論者なのに肝心なとこは諦めてるんだなあ、
アラファイブ
>「反革命分子を排除せよ」といってた毛沢東やポル=ポトたちと同じレベルだ。
毛沢東やポル=ポトはあるいは五十嵐さんのように善意だったのかも知れません。(知らないですけど)
しかし、「ある基準である人間を排除する」という「デザインパターン」を知った後輩がそれをどう応用していくかが問題かと思います。
nn
>五十嵐さんは改革論者なのに肝心なとこは諦めてるんだなあ
諦めというよりはとことん現実的なだけかと。
できることとできないことを理解し、何をすべきかきっちり理解している。
まあ、彼の大義が万人にとって目指したい未来じゃないのが痛いところ。
ITの未来はこうあるべきだ!そのためには皆それぞれが苦労しなければいけない!だからおまえらも必死になって考えろ!
って押し付けもいいところ。
通りすがり
五十嵐さん、イニシアチブはIT業界の小沢一郎にでもなりたいのかな?
改革マニアにしか見えない。夢物語にしか思えない終着点と、最初の楔は明確だけど、その間の過程が丸投げ過ぎてね。
その過程を問いただしたら、いきなり弱い人間を持ち上げて詭弁を通すとか、もはや洗脳手段だね。
主人公が日和見だからもう終わりかね。部長が頑張るかな?
最終回は上から東海林さん降りてきて大団円?
m
東海林はいらない
今回はそういう話じゃないから
unk
感想を通り越して、持論を振りかざしたいのね、皆様。
K.O
>エンジニアの半分でも、そういう意識を忘れなければ、IT業界はドカタの集まりから、クリエイター集団へと変わっていけるんじゃないかな
これだなやっぱ。そういう人が増えて欲しいよ。
SZSR
「そこまで面倒見きれない」を無責任と取るのは他力本願な気がするなぁ。
本文でも言及してるけど、イニシアティブは公的機関でもないわけだし。ただの営利目的のコンサルだとしても契約に違反してなければ問題ないでしょ。まぁ実は営利目的だったんですぅって五十嵐さんに言われたところで、騙されたとは思うけど世の中のコンサル会社と比べて特に悪質でもなんでもない(コンサルの人ごめんなさい)。
1.現状、業界に問題があってこのままじゃいけないという状況が存在する。
2.イニシアティブは改善策のひとつを実施している。主目的は技術者(テクノロジ)の待遇改善と環境改善。
3.当然、策にもデメリットもあるし進めていけば歪みも出る(武田さん、N氏、カスミさん等の犠牲)。
この場合、イニシアティブを否定するよりはデメリットを改善する方法を考えることの方が建設的だと思う。100%を助けるのは難しけど、80%助けた後に20%助ける方が楽だし現実的。「デメリットあるじゃん、イニシアティブまじ無能」って論理は、業界の改善を他人にばかり求めてるみたいでちょっとヤダ。ただの感情論ですけど・・・。
前回のコメント欄でまりもさん(だっけ?)も言ってたけど、今後行われるであろう創意工夫を無視してデメリットをあげつらうのはフェアじゃない・・・と思う。
らいてふ
「全員が善ならば、社会は善」
その対偶は、
「社会が悪ならば、誰かが悪」
論理上の矛盾はありませんが、本当に正しいでしょうか?
そもそも、前提条件の立て方そのものが間違っているのではないか。
古今東西、ユートピアの到来を説く思想の多くは、狂信的なカルトと化し、やがて過激なアナーキズムに陥ります。
そして、必ずや行うのは大義名分の下での「粛清」行為。
カルトの恐ろしさは、その内部にいると、目的と手段がどこかで転倒しまっても、そのことに気付かなくなってしまうことです。
秘密結社「イニシアティブ」の正体が、気になるところです。
Jairo
できない奴を切る程度で、みんなおおげさだなぁ。
mayo
優秀なプレイヤーを集めればいいクラブになる。
(甲子園で優勝できるかも)
優秀なプレイヤーを集めただけではいい球団にならない。
(いい監督・コーチがいなくても優勝できるのか?)
会社はどちらなのか?
メネメン
>DEADBEEFさん
使い方、完璧です!
なんとも、気持ちを表現しにくかったので、「ぉぉう。。。」になりました。
資本集約型か、労働集約型かの2つの分類だと、IT企業の大半は労働集約型なんでしょうが、そう考えることは、このコラムで問題にしているようなITドカタや、技術者の使い捨てを助長するだけじゃないのかなっていう気持ちが7割と、らいてふさんと私とでは労働集約型という言葉に対するイメージが全く違うのかなという気持ちが3割、といったところです。
経営的にみた労働集約型産業は、労働者を変動費と捉え(もしくは変動費化し)、労働者数や労働時間をを調整することで、生産量を調整するものだと思っています。需要が増えれば、人を増やしたり、労働時間を増やしたりして、生産量をあげ売上拡大を目指しますし、需要が減少すれば、その逆のことを行います。前提として、労働力は豊富に存在し、均質的で、使い捨て可能といった考え方があります。
私にとっての労働集約型はこういうイメージなので、ITドカタ文化を変えていくには、如何に労働集約度を下げるか(Less labor-intensiveにするか)という意識のほうが、大事だと思っています。
感想文
作者はコメントを見て内容を変えているんだろうか。今までの連載に比べると、やや取ってつけた感が漂う。
過去のコメントの応酬を見る限り、ポジショントークに回帰するすれ違いが多かったように思える。
1.もっぱらITを利用する立場、2.開発会社でPGをする立場、3.会社側の立場(管理職など)。濃く主張がすれ違うのは概ねこの3つであったか。
作者の目線は、開発会社でPGをする立場、に据えられているように感じられる。作者のプロフィールとも近いと思われる。
五十嵐という人物を借りて理想論のような事は展開されているわけであるが、説得力ある現実対処の方法論が伴わず、作中の掛け合いだけで説得を試みようとするので、自作自演と感じられる展開以上になっていないのが残念。
作中人物間で、1、2、3の主張をそれぞれ、作中の立場に合わせて、掛け合いがなされれば、もう少し自演感が薄れたと思うが、残念なことに、2の視座をもつ者同士の掛け合いになっている。(2の視座にある者同士が異なる主張をするという展開。両者間の摩擦が本格化しない)
本来であれば中村課長や瀬川部長のような作中の立場が1や3のような視座を持ちこみ五十嵐との対話があれば深度を深められたのではないかと思うが、作者がそれをしなかったのは、ストーリーの面白みがそがれると思ったのか、結局自分の視座である2の立場を読者と共有したかったのか分らない。他の可能性も、もちろんある。が…なにか惜しい。結論はどうせ得られないし、問題提起されることが面白みでもあるので、もっと激しい摩擦があっても良かったのではないかと感じた。激しい摩擦があればこそ、どのような結末になろうとも、今回は選択肢の一つをとったに過ぎない、さて、どうなるのであろうか、というような複雑な読後の余韻も残るのではないかと思う。
今回は身近にありながら、単純なようでいて複雑なテーマに取り組もうとしたと思われるのだが、惜しい。少しもてあましたのか、安直な感がする。
らいてふ
> メネメンさん
> らいてふさんと私とでは労働集約型という言葉に対するイメージが全く違うのかな
まったく違いましたねぇ!
生産要素を「労働(L)」と「資本(K)」に分類する単純なコブ・ダグラス型の関数を思い浮かべながら、単に労働分配率の高い(=労働者の取り分のほうがが多い)業種だと言いたかっただけです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%96%A2%E6%95%B0
あまり深く考えずに使ってました。
今思えば「技術進歩(A)」の割合も大きい業種だと言えますね。
私は「労働集約型」という言葉にネガティブなイメージを持ってなかったのですが、そういう捉え方もあるのですね。
参考になりました。
trodat
> らいてふさん
> 古今東西、ユートピアの到来を説く思想の多くは、狂信的なカルトと化し、やがて過激なアナーキズムに陥ります。
>
> そして、必ずや行うのは大義名分の下での「粛清」行為。
>
> カルトの恐ろしさは、その内部にいると、目的と手段がどこかで転倒しまっても、そのことに気付かなくなってしまうことです。
>
> 秘密結社「イニシアティブ」の正体が、気になるところです。
私は、「秘密結社「イニシアティブ」たれ」とカルト化をけしかけているのは、
このコメント欄の論調に見えますよ。
「五十嵐の言うイニシアティブのやり方は不徹底だ、生ゆるい。もっと徹底的にやれ」と…
虚構の物語だとわかっている気楽さでしょうか。
Anonymous Coward
現状、エンジニア未満の有象無象がIT業界内に多いという見方には賛同する。これは労働集約型産業という現状が傍証となると考えても差し支えないであろう。
一方、異なる観点でみれば、労働集約型であってもシステムは製造可能で業務は回り続けるという現実を知れば、これはITテクノロジーという技術の塊のすごさの証左とも考えられる。品質のバラツキは誰が見てもあきらかであるのに、システムは出来上がり、そして動くのだ。
この高度技術の結晶であるITテクノロジーそのものを産みだしている技術者が極めて狭義のエンジニアであるという定義をした場合、それを活用し、ある機能に特化したシステムを作るという有象無象の仕事自体は、拡大解釈したうえでの -オペレーションという行為- の積み重ねにすぎない、という見方が成立する。
この場で大多数を占める、技術者という名乗りをしているIT従事者は、実は単なるITの利用者で、オペレーターに過ぎない、という見方、仮説をもつことが可能である。種々のITテクノロジーの使い方や、上手にシステム開発をこなす手法云々はすべて、高度な取説を理解し道具を使いこなすのと大差ない、とも言えるのではないだろうか。
であれば、技術力云々などと、ご大層な言葉を振りかざすまでもなく、たかだか取説を理解するくらい、必要経費的にこなすがよい、という主張は、善悪、正しい正しくないはともかく、説得力だけは持ち得るのではないだろうか。更に、実態が高度なオペレーションであるのならば、その遂行においては、その時点では固定的な、最も効率的な手法にひたすら従う事が最大生産性を維持するための単純な回答である。そこに、高度で柔軟なマネージメントがあたかも必要であるかのような戯言めいた事を、後生大事に残しておこうとするから、戯言の滓のようなボトルネックリーダーが発生するのではないだろうか。単なるオペレーションリーダーであれば良いはずであるのに。
こういった考え方は、自分自身が、たかがオペレーターであったという自己評価を認める事となるので、極めて認めづらい、断固、反論し、プライドを維持すべしという感情との折り合いが生じるが、便法としては有効と考える。便法でしかない、かもしれないが、有効ならば使えばよい。一時、感情的な苦痛を受け入れるだけで良いのならば躊躇はいらないであろう。
レゴブロックというのは実に大したおもちゃである。レゴブロックを使って、かつて誰も見たこともない何かを作ろうとしたとき、それは創造性溢れるクリエイティブと考えられる。
だがはたして、レゴを使って2mの犬を作ってくれと言われ、実際に作ったとして、これは単に高度なオペレーションにすぎない。高度であるから様々な工夫があるだろうが、オペレーションの範疇を逸脱する範囲は極めてわずかだ。指示者がレゴブロックの組み方の簡単な設計書まで用意してきたら、ブロックを組み立てる者は、もう、反論の余地なく、オペレーター以外の何者でもない。仮にレゴブロックの組み方をマスターするのが、それなりに難度を伴うものであったとしても、オペレーターはオペレーターでしかない。磨くのはオペレーション技術だ。
煽るつもりはない。自己認識をあらためる苦痛は投稿者自身が感じている。しかし、その程度のことかもしれない、という謙虚な自問自答は有効だし、自分が滓にならない自衛策としても有効と考える。これは卑屈になるのでも卑下する事でもない。
トカトントン
らいてふ
> trodatさん
> 虚構の物語だとわかっている気楽さでしょうか
そうですね。
今回の物語は「できない奴を切る」理由付けのための舞台装置として、筆者がわざわざ「IT業界の技術者をクリエーター集団へと導くイニシアティブ」を引っ張りだしてきてるわけだから、俄然期待してます。
カルトでも良し、ただのボランティア・サークルでも良し、普通の営利活動組織でも良し。
どんな結末であれ構わないのです。
人それぞれでしょうが、私なりに今回の物語の展開を純粋に楽しんでます。
あれこれ勝手に自分の意見や思いを書き散らかしながら、今後のストーリー展開を予想してるだけですから、あまり気に留めないでください。
ただ、私が五十嵐のようなカリスマの存在を恐れている、
もし、イニシアティブが実在したら絶対に恐怖を感じるだろう、
というだけのことです。
SZSR
私はよく ぉぉぅ・・・。を使いますね。
お、おう・・・とOh・・・の間みたいな。
どうでもいいですね。すみません。
はど
「できない奴を切る」のは、本来なら会社の経営陣の役目なんだろうけど、日本の会社組織はなかなかそういうドライな割り切り方ができないですね。
だから、外部からわざわざコンサル招いて、本当に使えない人材かどうか改めて検証してみて決断を下す。外部の人間なら、悪役に仕立てても問題ないですからね。
どっかの大新聞社じゃないけど、自分達は世論を煽って権力に噛み付いて批判するけど、自社のトップに居座り続ける独善的な老害を排除できない。
コンプライアンスがしっかりしている上場企業であっても、巨額の赤字決算なのに外国人がCEOになると数億円の役員報酬をもらっていたりする。
ことIT企業に限った話ではないです。
日本型企業の組織のもつ宿痾と言ってもいい。
?
メネメンさん
>>一番の問題はユーザ企業がITを含めた業務を作れない事が多い事だと思います。
>何にとっての"問題"なんでしょうか?
>ユーザー企業がITを含めた業務を作れない事が多いからこそ、
>仕事のあるIT企業や、エンジニアも多く存在します。
>彼らにとっては、問題ではなく、ビジネスチャンスそのものかも知れません。
自分で出来無いにも関わらず出す金額が少ない事です。
ユーザ企業が業務を作れて、IT企業が技術提供だと技術料として支払っているという事になるので何にお金が払われるのかが明確です。
そうでないとコンサル部分はお金にならず取っぱぐれます、お金にならないサービスが出て来るのが問題です。
そういうのはコンサル屋に高い金払ってやってもらえばいいのではないかと。
元々コンサルや要件定義等を専門職に較べて相対的に安い金額で技術者がやる事がお金を生み出さない原因ではないかと。
_
>?さん
これは、他の製造業と同じ(特に工業機械などの受注生産)手法をとっているだけではないかと思います。
例えば、製造業などでの工作機器ですが、発注側が要求仕様を仕上げてオーダーするといった事はありません。
発注側との打ち合わせを繰り返し、受注側が仕様を詰めて、試作機を作成し、動作試験をし、マイナーチェンジという作業を繰り返します。今のITの構図と同じです。ITも無形ですが設備のようなものですのでほとんど同じといってもいいかもしれません。
かつて、ITシステムはそれぞれのユーザー企業内で内作されていました。それを外部に委託するように形態変化をする際に、性質上、最も似ていた、先の受注生産の工作機などの商流が自然に取り入れられたと考えるのが事実背景だと思います。
工作機の受注生産でコンサルを雇ったり、仕様のまとめや設計行為に特段大きな費用を払うという商流はないので、IT特有の問題ではなく、日本の産業全体が、ほぼそのような形で、お互い依存しているのかもしれません。ITだけ特異な分業を推し進めていくと、ギャップが生じるという問題を含んでいるのかもしれません。なぜITだけ特別なやり方をしなくてはならないのだ?という理由で単に受け入れられ難いだけなのかもしれません。
オーダー機器の例でも、ITの世界で生じているような、発注側と受注側の役割で生じる問題は、漏れなく現在進行形で起きていますが、あちらは歴史の長さが違うので、要求を聞きだし顧客の期待に応えるという1セットを自社の競争力とする、という選択で落ち着いているのではないかと思います。既にある程度の淘汰が終わった後の産業の姿が目の前にある。このまま変化がなければITも同様の姿になることが予見されます。そこでの産業的な危機があるのかないのかを考察することはITの現状が危機を孕んでいるのかそうでないのかを推し量る思考実験になるかもしれません。
その上で、単なるIT従事者の不満にすぎないのか、あるいは産業全体の構造欠陥を察知した予感的指摘なのかを考えてみると生産的な論となるやもしれませんね。
らいてふ
白か黒ではなく、善か悪でもなく
このタイトルの含意は、「グレー」であり「少しましな悪」であるということでしょうか。
現実的な選択肢は、善と悪との間ではなく、悪と少しましな悪との間にあるのかも知れません。
「善を欲して悪をなす」
当初の意図とその結果との間に、喰い違いが生じることもあります。
スポーツ
ユーザ企業のシステム部門も同時に変わらないと意味ないですよね
支払う側からしたら、高い技術力というのは非常に値段がつけづらい
だから現状高技術力を持つIT技術者は報われてない
そして目端の聞く人は他業界に転職していく
皆さんの周りはそんなにIT開発LOVEな人ばかりなんですか?
ずっと読んでたしこれからも読むけど
五十嵐氏は自分都合で出来ないことを明言せずに、主観かつ非定量的推測に基づく、大衆のアンチテーゼをくすぐりそうな事をやって自己満してるおっさんだな。
ふりー
五十嵐氏のコンサルティング手法は
そんなに無責任ですかね?
五十嵐氏の手法と会社を医者と歯患者に置き換えると
・歯を治す
→ 開発手法、業務改善、リストラ
・歯磨きの仕方を教える
→ 社員の教育(開発、企画、管理、教育、採用)
そして、この後まで面倒を見ろって事は
歯医者的には定期的に経過観察とか指導をしろって事?
そんな事は歯医者の仕事じゃないでしょ。
それと同じ事を言うのは変じゃないかな。
コンサルティング後に会社の状況が
どんな風になっていても
そんなの関係ないに決まってる。
歯を治した後にまた虫歯になったから
面倒見てくれるのは当然、みたいな感じでいわれても
歯医者としても困るでしょ。
それと同じ次元かと。
システム屋に置き換えたら、
開発したら運用やメンテ込みですよね?
と言われているのと一緒だよ。
運用やメンテはやっても別契約、別料金でしょ。
五十嵐氏は最初から一年と言っているし、
それが嫌なら別契約で延長してって言えばいい。
それで契約終了して元に戻るようなら
会社として自浄作用がどうしようもないほど腐ってるんでしょ。
それにしても、
何でみんなして会社を良くする事に夢中なの?
頑張って会社を良くしても自分たちの待遇って
言うほど変わらんよ。
だったらまずは自分が何やったら自分に得になるか?
それを考えて実践したほうが
結果的には自分も会社も良く近道だと思うけどね。
elseorand
バカが思考停止して、ループの中でSelect実行するプログラム作って、
無駄に重い処理にして、反省・改善をしない。
そういうバカを仕事から外すなんて、当たり前のことだけどなぁ。
五十嵐さんの実際の行動と意見って、そんなに特別なの??
kune
ここのコメント欄の連中はコミュニケーションスキルを磨かない言い訳として実装スキルの重要さを説いているわけだ
!
>IT業界はドカタの集まりから、クリエイター集団へと変わっていけるんじゃないかな
どんだけドカタをバカにしてるんだかな。
ドストエ
他作品のタイトル原作トレース率は低いように思うので意味の無いことかも知れませんが
「罪と罰」って「英雄が善行を行うなら、悪人が死んでも已む無し」のようなのりで
悪を肘しようとしたら、無実の一般人も殺しちゃって悩む話...で合ってます?
もしトレースするなら、(五十嵐氏はどんな結果が出ても悩みそうに無いので)
3baka辺りがこれから信念に沿って行動(暴走)して事態を悪化させ悩むのかしら?
その場合犠牲になる薄幸のヒロインは...
でもそれだと尺が足りないですよね
ドストエ
他作品のタイトル原作トレース率は低いように思うので意味の無いことかも知れませんが
「罪と罰」って「英雄が善行を行うなら、悪人が死んでも已む無し」のようなのりで
悪を肘しようとしたら、無実の一般人も殺しちゃって悩む話...で合ってます?
もしトレースするなら、(五十嵐氏はどんな結果が出ても悩みそうに無いので)
3baka辺りがこれから信念に沿って行動(暴走)して事態を悪化させ悩むのかしら?
その場合犠牲になる薄幸のヒロインは...
でもそれだと尺が足りないですよね
とおりすがり
たまに読ませてもらってます。
が。
この作品は、新入社員と新米リーダーが中心となっているせいか、全体的に、「同じハイレベルの相手としかチームは組まないし、プロジェクトはしない」という、「オンラインゲームのRPGの廃人が掲げる理論」に終始しているように感じます。
IT業界のプロである以上は、確かに技術力は重視されます。というより、それは当たり前の知識であり、お作法です。それを大々的に取り上げている意図が若干、イミフ的に受け止められました。
また、現実社会では、当然プロジェクトを遂行する上で、確かに人員の精査も行うけれども、「使えない新人」、「技術力のないリーダー」、「マネジメント力の弱いマネージャー」なんてざらにいます。
僕個人としては、そういった条件の中で、どうやって目の前のプロジェクトを遂行し、成功させていくか?という過程のほうが、素晴らしくエキサイティングで、その手法が素晴らしければ素晴らしいほど、「あぁ。読んで良かった」と思えるのに。と、思いました。
「事実は小説よりも奇なり」と言いますが。。
今回の作品については、いま段階では、なんとなく、、、、、どうでもいい感じでした。
htf
「IT業界はドカタの集まりから、クリエイター集団へと変わっていけるんじゃないかな」って、クリエイター集団とかなりたくないなー。
ドカタは立派な仕事だと思う。
いぬ
向いてない人には辞めてもらって、その人に向いた別の職についてもらう、というのは互いに幸せなことだとは思います。
あきらかにPGに向いて無いのにPGとして入ってくる若い子とか見ると特に。
ただ今のところ、辞めたところで別の職にチャレンジできる可能性も低い世の中なのが色々問題なのかもな、と。
BEL
まあ、そんなに技術至上主義で淘汰させたいなら雇用という方式をとらなきゃいいんだよね。
使側が時間・場所で労働者を拘束する形である程度自由にリソースをつかえる、
代わりに労側の権利がそれなりに守られている、とかの、ある意味のバーターを
一部分だけ切り取って、技術力なきものは去れ、みたいにしても多分解決せぬよな。
TKFM
ちょっと今回はあまりピンと来なかったです。
五十嵐さんは行動の結果はコンサルとして圧倒的に正しいのですが、発言の内容がコンサルらしからぬ、というか。
技術者を上手く煽動したいのかなぁ、と思うのですが、、同時に、技術者の価値を最終的には下げたいんじゃないかなぁ、とも邪推できてしまって。
あかと
Anonymous Coward さん
はっとしました。
我々のほとんどが、フレームワークのオペレータに過ぎないってのは、確かにその通りだと思います。
自戒を込めて胸に刻んでおきます。
あ
> はど 2014年4月 8日 (火) 17:45
>「できない奴を切る」のは、本来なら会社の経営陣の役目なんだろうけど、
> 日本の会社組織はなかなかそういうドライな割り切り方ができないですね。
会社組織の問題なのではなくて、労働法(や労働組合やマスコミ等)の問題ですよ。
出来の悪い正社員を切ったら批判がでてきて、判例によって(非明文法として)出来の悪い正社員の解雇ができなくなった。
仕方がないので非正規社員として有期雇用で雇って、期間満了でもって更新しないという方法を編み出したら、雇止めだといって文句を言われる。
現状では、1分2分の遅刻であってもそれの累積による解雇は判例でもOKだけど、出来が悪いという理由での解雇は認められてないから、細かい重箱の隅をつつくような形で追い出す方法しか取れないわけでしょ。
技術力が無い人に、例えば3カ月以内に新しい言語をマスターしなさい。できなければクビです、なんてことを言えるなら、この物語のようなことをする必要はないですよ。
あああああ
オーダー機器の例でも、ITの世界で生じているような、発注側と受注側の役割で生じる問題は、漏れなく現在進行形
で起きていますが、あちらは歴史の長さが違うので、要求を聞きだし顧客の期待に応えるという1セットを自社の競争力とする、という選択で落ち着いているのではないかと思います。既にある程度の淘汰が終わった後の産業の姿が目の前にある。このまま変化がなければITも同様
の姿になることが予見されます。そこでの産業的な危機があるのかないのかを考察することはITの現状が危機を孕んでいるのかそうでないのかを推し量る思考実験になるかもしれません。
ゴロ
コロスけ>
また、おかしな奴が現れたな。
意味不明だ。
staticおじさんか、おおふじ氏のなりすましじゃないのか。
言いたいことがあるなら、根拠をきちんと示せよな。
模倣行為とか意味不明だぜよ。
?
IT土方という表現があるけど、建築の土方とIT下請けの違い
建築などの土方
部材や工法などの技術は他の専門業者等がやっていて、体力と操作技術に集約される。
IT下請け
一握りのベンダやメーカーが技術を持っているけれど、現場には浸透せず提供もしないまま下請けの技術でのみ事にあたる。
単純にITは成熟しきっていない未熟な業界なのに、古いものに価値を置く日本の慣習や給与体系でやっているから矛盾が出て来てブラックになっているだけだと。
IT営業が建築ゼネコンの営業とやり方が異なっているのかは知りませんが、サーバなどのハードを売るやり方としては良いのかもしれませんが、ソフトウェア開発は例外とすべきかなと思いますけど。
senasena
誰か、五十嵐さんの代わりに「IT業界のクリエイター」を定義してくれ。
クリエイターがどんなものかよく分からんが、ドカタよりクリエイターが偉いと
いうのは、上流工程が下流工程を見下すのと同じ構図じゃないかな。
eno
ドカタっていういい方は、差別意識を伴って使われることが多く、土木作業員の中でも特に資格や技術を必要としない部署で働く人や日雇い労働者をイメージして使われることが多い、という前提でよいですかね?
用語の使い方の是非はともかく、資格や技術を必要としない人月の単純作業者という意図と読みました。クリエイターと言っちゃうと途端に胡散臭くなるけど、プロフェッショナルとか技術者といい替えると多少まっとうになる気がします。
プロフェッショナルとしての意識をもとう、プロフェッショナルが尊重される環境をつくろう、という表現だったり、技術や資格(現時点の実効性はともかく)がちゃんと評価されるようにという言い方だったら抵抗感が減る(そういう取り組みはあちこちで継続されてるから)。
んでも、そういう言葉の選択だとまっとうすぎて物語上の効果としてはパワーダウンしちゃいそうですね。
匿名
>試作機を作成し、動作試験をし、マイナーチェンジという作業を繰り返します
ソフトウェアの方が、こういう工程は得意なのに、なぜかプロトタイプ無し、
試験期間は真っ先に削られる、マイナーチェンジは頑に拒否というケースが多いように思う。
業務システムは工作機械と違って、本質的にコストセンターというのがその原因なんだろうね。
コストセンターではない「攻め」のシステムというのは可能なんだけど、
そういうレベルのシステムは本質的に業務改善、組織改善も伴うので、
作る立場と認識されている人が外から提案しても、あまり好まれなかったりする。
らいてふ
「IT業界のクリエーター」に明確な定義はありませんが、
「高度な専門的知識等を有するシステム技術者」の定義は
約10年前に法制化されてます(労働基準法第14条第1項関係)
・ITストラテジスト試験(旧システムアナリスト試験)合格者
・実務経験5年以上のシステムエンジニア等で年収1075万円以上
http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/11/dl/tp1111-1a.pdf
一流であることを世間一般に認知させるなら、これに該当することです。
業界の外から見れば、これに該当しない人は、十把一絡げで普通のエンジニア扱いです。
能力の違いなんて評価できません。
目指す目標のベクトルが違えば、こういう定義そのものに価値はありません。
また、「高い報酬のエンジニアは有能」という定義は、「有能なのになぜ報酬が低いままなのか」という問いへの答えにはなりえません。
ただ、世間では「有能なエンジニアが稼ぐ」のではなく、「稼ぐエンジニアが有能」と理解されている、そのことは知っておくべきでしょう。
らいてふ
時事ネタの雑感(物語との関連は希薄ですよ、念のため)
今朝の赤旗朝刊を読んで、椅子からころげ落ちそうになった。
XPサポート終了
MS発表 発売わずか13年
日本マイクロソフトは9日、パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のセキュリティーを更新する最終プログラムを配布し、XPのサポートを終了したと発表しました。
(中略)
XPは発売からわずか13年でサポートが終了することになります。ユーザーが使用せざるをえないパソコンの基本ソフトで次々と新製品を発売しながら、はやばやとサポートを中止する姿勢に疑問や批判の声もあがっています。
我がいにしえに購入せしソフトウェアを「無償」にてサポートし続けよ。
まさに「汝ITベンダ、飢えて死ね」の発想ですな。
昨日のSTAP逆ギレ反論会見もひどかったなぁ。
「200回以上成功した(でも見せてあげない)」とか「ノートはあと4,5冊ほど存在する(でも見せてあげない)」とか・・・
科学の良心のカケラもなかった。
暴走する「自意識」を抱えたモンスタークレイマーに翻弄される社会。
社会システム側には、彼らに抵抗し、それを排除する「免疫力」が必要なのだが。
まだまだ・・・その脆弱性を痛感する日々は続く。
an
属人性の高い評価基準を利用する事による企業価値の損失の問題に対して
どの様に対処できるかを提起しているのだと思います。
五十嵐の様な人物がいなくなれば人員整理が無くなるかといえば、
現実的にはそんな事はありません。
同程度かそれ以上の陰湿さの追い出し行為は行われています。
市場の増大が見込めず、国際化等による競争激化が進んでいる現状では
人員整理に迫られる企業は増えて行くことでしょう。
その際、五十嵐の手法はまだましな部類と考えています。
また、五十嵐は会社との合意事項しか行えず、メリットを享受するのは会社です。
実施した事によるデメリットも会社の責任範囲でしょう。
困難な問題に対する時、リスクを取って挑戦する者の中から解決策が
生まれるのだと思います。
リスクを取る者が一人もいなければ、緩やかな死が一歩ずつ進んで行くのでは
ないでしょうか。
kiya2015
会社が最初無能をリストラしたとき、私は声をあげなかった
私は無能ではなかったから
会社が万年平社員をリストラしたとき、私は声をあげなかった
私は万年平社員ではなかったから
会社が工場を閉鎖したとき、私は声をあげなかった
私は工員ではなかったから
そして、会社が私をリストラしたとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった
BEL
五十嵐さんの言おうとしてる事は、
「こういう場合はこうすればいい」みたいな知識の集積にとどまらずに、
常に根底では論理的な根拠や裏付けを持てって事かと思ってるけどそれは正しいと思う。
>我々のほとんどが、フレームワークのオペレータに過ぎない
これもその通りだと思う。
10年ちょい前最初に入った会社で、おそらく50過ぎてただろう中途入社の人が
「昔は論理設計だけでよかったのに、最近は色んな製品の仕様を覚えなきゃいけない」って言ってた。
ITにおける技術力はつまるところ論理的思考力に帰結することが多いと思うが、
知識の集積で解決できないことをいかに解決できるかが本当の技術力なのかと。
ただ、クリエイターという言葉は怖い。
我々が作ってるものを芸術作品か何かと勘違いしてはならない。
これはどちらかというとWEBデザイナー等に多いのかな(だいたいがデザインという言葉の意味をはき違えている)
殆どの場合、目的があってITを使うわけでIT自体はあくまで手段。
我々は職人でなければならない。
家を建てる場合、まったく同じ仕様であっても、
材木はコピーできないし自動家製造機のようなものもない。
IT土方と揶揄されるのは、共通化や部品化するとこで人員や期間を短縮できそうなものを、
人月かけてやってるってイメージからか。
でもね、マシン語打ってた事に比べたら十二分に効率化されてるわけで。
長い歴史がある建築とかに比べたらまだまだ発展途上の分野なんですよ。
SZSR
ま、クリエイターって表現はアーティストと同じくらい胡乱な表現ですよね^^;ハイパーメディアクリエイターみたいな人もいるし。
エンジニア~とかディベロッパーとか開発者~って表現が適切でしょうか。もしくは職人!マイスター!・・・は、違いますよね。
ま、職業欄に書くときはプログラマですけどね。
オレンジ
いやITドカタて、ドカタに悪い意味での3Kがあって、それならIT業界にもあるねーって(きつい、給料安い、帰れないだっけ?)、それを揶揄して言われてるだけでしょ。
本来なら、あるいは理想的には3Kは関係ないはずだから、早く脱却してそういう意味でのドカタではないもの=クリエイターになりましょう、て話ですよ。
あとクリエイターが胡散臭いというのはちょっと偏見入ってるんじゃないかなーと思うので一度見直してみていただきたいです。
クリエイターを名乗る胡散臭い人はいると思いますけど。
Anonymous Coward
仮に狭義の技術者、拡大解釈気味ではあるが広義のオペレーターという定義が有効であるならば。
1. 技術者は常に向上心、自己研鑽努力を惜しむな。クリエイティブたれ。
2. 1のような世界は望んでない。無報酬でそれを要求するのはブラックだ。
の、半ば宗教論争めいた主張のぶつけ合いも、どちらの群に属する事を望むのか、でカタがつく。
前者が技術者、後者はオペレーター。両者の主張をどちらも受け入れ可能。
となれば、一見解決困難と思われた問題も、解決可能な課題へと転化できる。
要は制度設計の問題であり、職群、分掌を分け、処遇を分ければいいというだけの単純な課題である。精神論などは追い出す事が可能。
技術者としてのベクトルをもつ者は、五十嵐氏の例えのような、公開鍵方式の発明のような要求を分掌として受け入れる。これは単なる職務能力規定のデザインの問題であり、労基問題など入り込む余地もない。
オペレーターのベクトルをもつ者は適正な教育制度を組織に求める事を当然のこととし、組織もまた応える。
処遇は、当然差がつくが、処遇に不満のあるものは職群転向のために努力すれば良い。技術職群に常にテクノロジーの発明を求めるのは狭義にすぎるので、アーキテクトのような立場までを含める、とするのが頃合いか。あるいはもう少し下げた方が現実にマッチングするのかもしれない。微調整は各々の組織がやれば良い。
さて、上記のような考え方に新規性があるのか、といえば、良く考えてみればそうでもない。
技術者、オペレーターなどの呼称はもちろん使われていないが、こうした役割と処遇を設けているIT企業はある。社内組織自体が分かれていることもある。アーキテクトという役割を明示的に設定している企業は、大多数とは言えないが、それなりに存在する。
あるいはこうした制度設計を自社で完結するのではなく、オペレーター業務(広義の)は社外に外注、というやり方をもつ企業もある。つまり、現実に起きている事象である。
こうして考えると精神論に思えた話が随分と話が変わってくる。
もちろん、こんな面白みのない結論が物語に導入される訳がない。なぜなら、ちっとも面白くないからだ。
コメント欄も盛り上がらないだろう。中には、自分自身をオペレーター群の中に身を置きながら、2.の主張をするものを見下すことで自己を満たす事を潜在的に望む者も、ごく少数ながら、いるだろう。
中小企業では実現不可能という事情もあるだろう。
中小企業においては、オペレーターのはずであるのに技術者的な要求をされる事もあるだろう。が、これはある意味過渡的なストレッチを要求されているだけ、とも考えられる。
自社がオペレーター集団であるという割り切り経営がなされているのであればともかく、大方は企業としての成長、脱皮を経営は求めるだろう。その過程において、会社規模の現実のために、制度実現ができないというということであれば、問題の処し方は雇用される側の気持ちの問題に帰属する。
要はフォア・ザ・カンパニーという考えかたで、ストレッチ要求に応えるか、それを社畜と呼ぶのだという考え方で、拒否するかだ。
どちらの立場をとるかは現在の感情で決めるより、どちらがより将来性があるかを基準に、考えて、決める、のが利口である。考えた末に後者の結論を取る場合、それは、多くの場合、会社の将来性に期待を持っていないということであろうと考えられるので、現在の職場に居続ける事に、早く、疑問を抱くのが賢明だと、そう思う。
なお、オペレーターという呼称に嫌悪感を持つ者は多いかもしれないが、オペレーション業務自体は、実に重要な業務だ。世の中の仕事の大半、あるいはもっと多くはオペレーションという業務に支えられており、何かを実現するにあたり、不可欠な役割だ。それはITにおいても例外ではない。
すべての企業に、経理部というセクションが存在するであろうが、経理の実態は99%がオペレーションだ。であるにかかわらず、経理部長がボードメンバーに名を連ねることは至極多い。
オペレーションを些末な仕事と考えるのは、もし、そう思っているのなら、あらためる方が賢明である。
また、自分がオペレーターにすぎず、と自己認識を改めたとたん、このままでは良くない、あるいは、やはりそこで納得してはいけない、という意識が芽生えたなら、それは自分が真の技術者志向であったということで、なんとも喜ばしい契機となるのではないだろうか。
BEL
>あとクリエイターが胡散臭いというのはちょっと偏見入ってるんじゃないかなーと思うので
クリエイターの方々やクリエイターという言葉自体に胡散臭いイメージはないですね。
「クリエイターになれ」と言われた技術者が、受注してるだけの開発やなんかで
「ウインドウを閉じる時、フェードアウトするようにしてみました(キリッ」
とか言われたら怖いなあと。例えば。
>いやITドカタて、ドカタに悪い意味での3Kがあって、それならIT業界にもあるねーって
揶揄される理由自体はこっちだったんですね。
時代とともに効率化は進んで行き、同じリソースできる事は増えていく。
当然、要求も増えて行き、同じものを作っても得られる報酬は減っていく。
以前からのやり方を踏襲するなどしてそういう波に乗れないでいることも、ブラックになる要因のひとつなのかな。
らいてふ
IT業界のクリエーターのイメージ
http://www.ijinden.com/_info/sitemap.html
知ってる人も、知らない人も、
ここに載ってない人も(オイ!アノヒトノナマエナイゾ・・・)
君もいつかはRSAのようになれる!
芸能事務所のタレント募集広告みたいなものではないかと。
(追伸)
職場で同僚たちと昨日のSTAP会見について話をしてたのですが、想像以上に彼女を擁護する意見が多いことに驚きました。
彼女は会見の場で「悲劇のヒロイン」を見事に演じきり、多くの人々を味方につけることに成功したようです。
本業では無能かつ邪悪な存在でしたが、芸能人としての才能はありそうですね。
私は、オーラでその場を支配する系の印象操作が巧みな人物が、どうしても苦手です。まったく信用できません。
senasena
>「ウインドウを閉じる時、フェードアウトするようにしてみました(キリッ」
あーあー、身に覚えがある。若くて生意気で自己顕示欲が強かったころ、今考えると
ピントがずれたアピールを散々やったな。まあ、当然評価されなかったけど。
レガシー化した今は、そんな無駄な努力はしない。というより無駄な努力をする余裕が
ない。若手や中堅を観察して、アラ探しを……もとい、弱い部分をカバーするようにし
ている。年寄りの小言になるが、最近の若いモンはオープンソースに頼りすぎだ。
「そんなありふれたプログラム、オープンソースでいいんですよ」
この態度はほとんどの場合は正しい。しかしマーフィーの法則からは逃れられない。
たまにワンポイントで出番がある。
「圧縮したデータを部分解凍したいんですか? 細切れに圧縮したら圧縮率が悪化したん
ですね。はい、部分解凍できるプログラムを持ってますよ」
「上司から念を押されたんですが、ライセンス形態はどうなってますか?」
「? 私が○年前に一からコードを書いたので、著作権の問題は発生しませんけど」
そう言ったら相手は驚いた。実は私も驚いた。今の我が社は中堅クラスでもデータ圧
縮というありふれたプログラムが書けないのだ! スキルの平均、落ちてんじゃねぇ?
こうやって過去の遺産をリサイクルして、ときどき存在感をアピールしている。最近
はコードよりドキュメントを書く時間の方が長い。全てのPGはコードを書きたがる
が、ドキュメントを書きたがるPGは少ない。その結果、給料は中堅より安いしリス
トラ要員だが(一度、本当にリストラされそうになった)、なんとかクビがつながって
いる。
武田さんは、自分は技術者としてはレガシーだとわきまえて、プレイングマネージャ
ーではなくマネージャーに徹していたら、結果は違ったんだろうな。
カスミさんはコミュニケーションスキルで補っていたけど、五十嵐さんには通用しな
かった。
自慢話っぽくなったが、正直、今の会社で定年まで勤められる自信はない。上司が五
十嵐さんだったら、私も確実にリストラされただろうな。五十嵐さんが架空の人物で
よかった。
レガシーはつらいよ。この物語、他人事とは思えないんだよね。
若くて生意気だったころ人生訓はこうだった。
「技術にゴールはない。あるのは新たなハードルだけだ」
それは今も変わっていない。だが一つ増えた。
「全ての人に死は訪れる。全ての技術者に陳腐化は訪れる」
nn
納品するわけでもない部分解凍するプログラムを就業時間中に作っていたことに驚いたんじゃないの?
なんてね。
解凍プログラムは経験あるけど部分解凍ってどんなのだろ?
Fu
昔、業務上必要だったから作ったと考えられないことに私は驚いている。
五十嵐方式は、学ぶつもりのある技術者が自力で学ぶことを強いられる、組織としてのノウハウの喪失、技術者同士の足の引っ張り合い(相対的な価値観の乱用)などによる組織力の低下への道にしか見えない。
一人で品質保証を含むすべての業務を完遂できるというものだけが石を投げろ...
senasena
>解凍プログラムは経験あるけど部分解凍ってどんなのだろ?
圧縮したデータの全部を解凍せずに、一部だけを解凍して取り出すプログラムです。
全部を解凍してメモリ上に置いとくのは、色々と不都合があるケースがありました。
……圧縮も暗号化の一種なんですよ。
BEL
>最近の若いモンはオープンソースに頼りすぎだ。
たしかに、一からプログラムすることを泥臭いと思うのか、
ツールさがし、プラグインさがし、ライブラリさがし、モジュールさがし
に徹している若者(?)が多い気がします。
>「そんなありふれたプログラム、オープンソースでいいんですよ」
ありふれてないプログラムを要求されたとき、ちゃんと作れればいいんですけどね。
たいがいの場合、(ライブラリなどに)機能が備わっていないから作れない、みたいな判断を下します。
もちろん「どうにかすれば作れそうだけど、それをやるには
求められているコストと比較してリソースがかかりすぎる」
みたいな、バランスを考慮した判断ならいいんですけど。
匿名
極端な長文
誰も聞いていないのに自分語り
まったく本文に関係ない日記
そろそろチラシの裏なり自分のblogやってもよいのではないか。
らいてふ
普段使うライブラリのソースを自製できるくらいまで読み込め!
そんな教育法は今では通用しないのかな。
フレームワークの新機能追いかけるだけで四苦八苦みたいだし。
Cが理解できない若手もいっぱいいる。
ポインタの概念とか文字列型がない理由とかがイミフらしい。
そんな不便なものに存在意義を見いだせないということか。
もちろん普段は使わないんだけど、そこは「基本」ですからねぇ。
言語仕様を理解するために、その実装部分にも興味を持ってほしいのだが。
そんなこと言うこちらが、もはや時代錯誤のジジィなんでしょう。
老兵はただ消え去るのみ・・・か。
nn
若者「いや去らずにレガシーシステムの面倒を見て下さい
SZSR
まぁ、レガシーを知らないんで時代が違うとしか言えない。
経済犯罪特捜部
「君たちの計画は全て暴露された。おとなしく降伏しろ!
「はっはっは。我々の実験は十分成功したのだ」
「実験?」
「そうだ。実績評価主義が人間の頭脳を狂わせるのに十分効力があることが分かったんだ。教えてやろう。
我々は人類がが互いにルールを守り、信頼しあって生きていることに目をつけたのだ。人類を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない。技術者人間同士の信頼感をなくせばいい。IT技術者たちは互いに敵視し、傷つけあい、やがて自滅していく。どうだ、いい考えだろう?」
メネメン
>らいてふさん、
>?さんは、それが不満なのでは?
なるほど、「一番の問題は〜」というのは、「一番の不満は〜」という意味なんですね。
そう読むと理解しやすいです。
>?さん、
同じようなコンサルをしても、かたや高いお金をもらえる人いて、
かたやとりっぱぐれる人がいる。そりゃ、とりっぱぐれる側は不満が募りますよね。
じゃ、とりっぱぐれないようにするには、どうすればいいんでしょうね?
>あさん、
>判例によって(非明文法として)出来の悪い正社員の解雇ができなくなった。
これって、本当なんでしょうか?
手入れの行き届いた刀でバッサバッサ斬ってるI◯Mとか、裁判でも勝ってますよね。
どこの会社でも、出来の悪い社員にやめてもらうための手続きがあると思うんですが、
それに従って、辞めさせらる人っていませんか?
私は何人も見たことがありますよ。最終的に自己都合退職になってるかもしれませんが、
やめてもらうという目的を達成しているので、同じことだと思っています。
経済犯罪特捜部
>>判例によって(非明文法として)出来の悪い正社員の解雇ができなくなった。
>これって、本当なんでしょうか?
最高裁の判例は、法律の条文に取り入れられてます。
平成15年、労働基準法に第18条の2が追加されて「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合その権利を濫用したものとして、無効とする」と明記され、解雇の無効について定義された。なお当該条文は、平成20年3月1日に施行された労働契約法の第16条に移動し、労働基準法から削除されている。
整理解雇を行うに当たっては、まず一般的な解雇の手続きとして、常時10人以上の労働者を使用する事業場については就業規則に「退職に関する事項(解雇の事由を含む。)」について作成しなければならない(労働基準法第89条)ため、整理解雇に関する事項を就業規則に明記しなければならない。そのうえで、下記の「整理解雇の四要件」を満たす必要がある。
あ
お前らみたいなクズは一生低賃金が十分なのだ。
なんせ日本人労働者は総じてゴミなのだから。
自分たちが解雇規制と年功序列によって会社から不相応に高い給与で
雇用されていることを自覚したまえ屑ども。
これは老若男女すべての日本人共通である。
経済犯罪特捜部
五十嵐がじつは韓国系企業に雇われたヘッドハンターで、日本企業に実績主義を蔓延させた上で、「会社は実力に見合った給与を払っていない」と技術者に思わせることで、企業秘密を韓国系企業に売り渡しやすい土壌を作成しているのでは?
東芝のNAND技術を韓国企業に売り渡したように。
もし技術者が実力主義に本当に目覚めて、
「日本企業では技術力を評価した給与体系になったとしても、生涯所得は一億円を超えることはない。
ならば、自分の実力に対して最も高額の報酬を払う海外の企業に転職するのが正しい」
と考えるようになれば、優秀な技術者ほど、海外の企業に転職するだろう。
世界市場で毎年何百億円も利益を上げることが出来るのなら、日本の技術者を誘惑するのに一億円払ったとしても、その程度のコストはほぼ0と見なせる。
はらくん
五十嵐さんのやり方に否定的な意見が目立つが、自分がいつか武田みたいになるんじゃないか、という恐怖がそこにあるのではと思う。そんな現実は眼にしたくないから。人は老いるものだし、仕事ができなくなる日が来るんだから。解決方法なんかないんだし。
五十嵐さんのやり方は過激だけどこういう荒療治が必要になる日がいつか来るんだろうか。
レモンT
『クリエイター集団へと変わっていけるんじゃないかな』を見て真っ先に思い浮かべたのがこれ(ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm19963326)でした。五十嵐さん、それって『現状から何も変わらない』のと同義ですよね?(爆)。いや、真面目な話一部のスタープログラマ、スタークリエイター以外は創作業界もその泥臭さはIT業界と変わらないですけど。
あ
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合その権利を濫用したものとして、無効とする」
実際にはこの文言は無茶苦茶なんですよ。
要するに、裁判の結果が確定するまで、解雇が有効かどうかが保証されないわけです。
だから会社に解雇させといて、裁判起こして解雇無効の判決を取って、数年分の給料をまとめて奪っていくような例もたくさんある(らしい)。
ちょっと前に解雇特区とか解雇自由化とか言う話があったのは、そんなおかしなことはやめて、ちゃんと条件を満たした解雇なら無効にはならないよって話だったはず。
IBMとかが解雇できているのは、ちゃんと予め雇用契約に解雇条件を明記して、かつ、その条件に合致した場合であったり、法外ともいえる高額の割増退職金を支払っているからでしょう。
日本の普通の企業が普通にできることじゃないです。
日本の普通の企業が、働きぶりが悪いからと言って解雇したら、数年後に千万円単位のお金をむしり取られますよ。
メネメン
>ちょっと前に解雇特区とか解雇自由化とか言う話があったのは、そんなおかしなことはやめて、ちゃんと条件を満たした解雇なら無効にはならないよって話だったはず。
ちゃんと条件を満たした解雇なら、今でも無効にならないです。
それに、その条件を満たすのが異常に難しいわけでもありません。
労働問題に詳しい弁護士のアドバイスにもとづいて、
裁判まで視野に入れた手続きをとっている会社に、
太刀打ちできる労働者って、実際どのくらいいるんでしょうか?
「日本は解雇規制が厳しい」というのは、ある一面では事実でしょうが、
だからといって、「日本では解雇が難しい」とは言えないと思います。
いい悪いは別にして。
判例以外にも、あっせんや労働審判の事例など、
どういう理由で解雇されて、どういう結果になったのか、
知ろうと思えば、情報はたくさんあります。
あと、就業規則に解雇事由を書いてない企業は珍しいのではないかと思います。
ホワイト企業なのかもしれませんね。
ぴんふ
遅レスで失礼します。
実装のための技術とそれに対する学習意欲。
確かに必要です。
でも歳を取ったり家庭を持ったりしてその余裕が削られていくのも事実。
すべてを犠牲にして仕事の成果と技術力の向上を求められ続けるのが
エンジニアのあるべき姿だというのであれば
志望する若者はいなくなってしまうでしょうね。
ただでさえ日本は人口減少傾向にありますから。