「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

プロジェクトに4人の「センドウ」を参加させよう

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 「船頭多くして船山に登る」という。もちろんそれでは困る。だからここでは4人の船頭をプロジェクトに投入せよと言っているわけではない。しかしセンドウとは、船頭だけではないのだ。以下、プロジェクトに必要な4種類のセンドウを紹介しよう。

■船頭

 当然のことだが、船頭なしにうまく行くプロジェクトなどない。船頭=プロマネと考えれば間違いないが、明確にプロマネという役割と認識されていなくても、成功するプロジェクトには必ず船頭役のメンバーがいて、プロジェクトのゴールに向かって調整し続けてくれているものだ。

 まぁ、今更ここで船頭について私が解説するまでもなく、ITエンジニアならその重要性については十分認識されているだろうから、さらりと流して次に行こう。

■先導

 次は先導者だ。技術的な先導者がプロジェクトの中にいると、非常に安心感がある。有能な先導者は、常に先回りして技術的な不明点を調査検討し、プロジェクトが抱える技術的なリスクを低減するように努力する。

 ただし、注意点がひとつある。この役割は船頭が兼任してはいけない。この役割を兼任するような技術好き船頭は、放っておくと技術方面に没入してしまうものだ。そして船頭としての役割がおろそかになり、プロジェクトがうまく回らなくなる。

■煽動

 私の好きなジャズバンド、SOIL&"PIMP"SESSIONSの「社長」のパートは"アジテーター"と呼ばれている。観客を煽ってライブを盛り上げる役割だ。

 プロジェクトも、ある意味ライブだ。アジテーターの有無はプロジェクト内の雰囲気に大きく影響を及ぼす。キックオフ時には、メンバーの緊張を解きほぐし、全員が同じ方向を向いてテンションを上げるのを助長してくれるし、プロジェクトの後半、特にラストスパートにもその存在は進捗に大きく貢献する。アジテーターの一言が、メンバーから爆発的なパワーを引き出すこともある。

 先導者と違って、アジテーターは船頭が兼任するのもいいだろう。大きなプロジェクトでは、チームごとにアジテーターがいるのが理想的だ。

 メンバーのモチベーションは、プロジェクトにとって重要なファクターだ。アジテーターの役割を過小評価すべきではない。

■仙道

 「仙道?なんだそりゃ?」と思った人は、勉強不足だ。以前のコラムで、私は「ジョジョはエンジニアの必須科目だ」と言ったはずだ。よもや忘れたわけではあるまい?

 ジョジョの歴史は仙道パワーを源とした波紋エネルギーからスタートした。だから決しておろそかにしてはいけないのだ。ここで注目したいのは、波紋戦士の心意気だ。

 ジョジョPart2。ローマでジョジョとカーズが最初に遭ったときのシーザーを思い出せば十分だろう?波紋戦士は仲間思いやる心を大切にする。これは4人目というよりも、プロジェクトメンバー全員が持つべき力だといえる。

 メンバー全員が他のメンバーを思いやる心を持ち、常に周囲に気を配ることができれば、きっとプロジェクトを楽しむことができるだろう。

 以上、「センドウ」というキーワードで(最後はかなりゴリゴリな感があるが)プロジェクトを円滑に進める上で必要な役割を示してみた。プロジェクトの進行中は、どうしてもタスクやコストや納期ばかりに目が向き勝ちだが、ヒトに目を向けることの重要性も忘れないで頂きたい。

Comment(1)

コメント

Anonymous

スラムダンクかと思った

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