テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

「WACATE 2011 夏」参加レポート(その2)――踊る実行委員

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 「WACATE 2011 夏」参加レポート第2弾、今回はディナーセッションと、夜の分科会の様子をお届けします。

■ディナーセッション

 1日目の終わりはディナーセッション、夜の宴会です。温泉でワークショップの疲れを癒したあとは、三浦海岸名物のマグロを食べながら楽しいひとときを過ごします。

 しばらく経って、実行委員長の山崎 崇さんと副実行委員長の小山 竜治さんによる「オールナイトニッポン」が始まりました。ここでは、参加者が申し込み時に書いた「参加にむけて一言」のコメントをいじりつつ、トークを展開していきます。

 今回も、初参加の方から常連の方まで、個性的なコメントがいっぱいでした。わたしは4回目の参加なので、コメントの内容や、それを書いた人のイニシャルや所在地を見ながら「あ、これはあの人かな」と考えながら楽しんでいました。何度も参加していると、こういう楽しみ方もできるようになります。

 また、トークの合間に、数名の実行委員がAKB48の「ヘビーローテーション」にあわせて踊っていました。息の合ったパフォーマンスに、参加者からも歓声が上がりました。

 実行委員の皆さんは、セッションの時間は進行役を務めたり、写真撮影やその他もろもろの用事をこなしたりして、参加者とゆっくり話せる時間はありません。そのため、このようなディナーセッションの余興は参加者との交流をはかれる貴重な場だと、実行委員の方がおっしゃっていました。

 ディナーセッションの最後には恒例の抽選会でした。この抽選会では、書籍やアメニティグッズなど、テストエンジニアであればもらって嬉しい景品が目白押しです。

 と、ここで登場したのが……ワークショップですっかりおなじみとなった「WACATE抽選クン」(もちろんバグなし)! 会場の参加者からは、いろいろな意味を含んだため息が漏れました。

 残念ながら、今回わたしには何も当たりませんでした。個人的には「ソフトウェア・テストPRESS 総集編」が欲しかったのですが。後日、自分で買いました。

■夜の分科会

 ディナーセッションの後は、夜の分科会です。ここでは、いくつかのテーマに分かれて、グループごとにディスカッションをします。

 しかし今回わたしは特にどのグループにも加わらず、実行委員の方や同じくグループに加わっていなかったベテランの参加者の方と話していました。

 わたしが新潟で開催している勉強会のことを何の気なしに話したところ、別の方が「東京では勉強会の数は多いけれど、長く続けるのが意外と難しい。テキスト1冊読み終わったら解散、ということもある」とおっしゃいました。わたしは、東京は勉強会が多くてうらやましいと思っていたのですが、そういう一面もあるということを知り、少し驚きました。

 他にも、東京以外の地域の勉強会が話題に上がりました。いろいろな話を聞いて、長く続いている勉強会は、やはり主催者の努力と気配りが行き届いているということがわかりました。それと同時に、わたしは「勉強会のあり方は、地域によってそれぞれ違う。なぜなら、それぞれの地域の産業や、そこに住む人の気質と切り離して考えることはできないからだ」ということを考えてみました。

 地域によって主要な産業は異なります。つまり、地域によって必要とされるエンジニアのスキルも変わってきます。また、勉強会に参加する人の気質(県民性といったほうがいいのかも)というのも少なからず影響しているように思います。

 わたし自身がもともと関西の人間なので、新潟にいると自分と周囲の人との「ノリ」の違いを感じることがたまにあります。それは勉強会のときにも感じることがあります。もちろん、一般的な意味での「ノリ」とは違うのですが(ちょっとうまくお伝えすることができません。ごめんなさい)。そのため、県民性といったものも勉強会(どちらかというとコミュニティ活動)のあり方に関係していると思っています。分科会での話を通して、この考え方があながち間違いではないと実感しました。

 また、ベテランの方とは勉強会に参加することの意味や目的について話し合いました。その方は「勉強会に参加する人は、自身が何かを発信したいと思っているのかもしれない」とおっしゃいました。わたしが首を傾げていると、さらに「勉強会で得たものを独り占めするのはもったいない。だから、社内や別のコミュニティでそれを生かすようにしている」ともおっしゃいました。

 今回のWACATEで、わたしはポジションペーパーに「WACATEで学んだことを仕事にフィードバックできるようになりたい」と書きました。つまり、今まではうまくフィードバックできていなかったわけです。そのためどちらかというと「フィードバックしなくちゃ!」という焦りがありました。しかし、ベテランの方のご意見を聞いて、今の焦りを取り除くヒントが見えたような気がしました(このお話については、WACATEレポート最終回でも触れたいと思います)。

 ところで今回の分科会では、参加者が持ち込んだテーマが2つありました。どちらのテーマも盛り上がっている様子でした。いつか、自分も持ち込み企画をやってみようかなと思ったことは、また別のお話です。

◇ ◇ ◇

 第2回のレポートはここまでです。次回は、2日目の様子をお送りします。

Comment(4)

コメント

Anubis

「ソフトウェア・テストPRESS 総集編」

やはり買いましたね。私も欲しいです!

第3バイオリン

Anubisさん

コメントありがとうございます。

「ソフトウェア・テストPRESS 総集編」は本当におススメです!
今までのバックナンバー(No.1~No.10)の内容がすべて収められたDVDが付いています。
総集編、とありますが、単にこれまでの内容をまとめただけではなく、書き下ろしの記事もあります。
1冊持っておいて絶対に損はありません!

NAKA

「ソフトウェア・テストPRESS 総集編」は本当におススメです!
=>同感です。
  この本最高です。
   Vol.11も早く出ないかなー(^^)
ちなみに 私の嫁さんの名前は:さおり 子供の名前が:みなみです。
    これをヒントにVol.1を読んでみてください。
    楽しいです(^^)

第3バイオリン

NAKAさん

コメントありがとうございます。

>Vol.11も早く出ないかなー(^^)

出てほしいですよね!
(私の周囲では総集編=最終巻説が出回ってますが…絶対それはないと信じてます)

>ちなみに 私の嫁さんの名前は:さおり 子供の名前が:みなみです。
>    これをヒントにVol.1を読んでみてください。
>    楽しいです(^^)

ということは、Vol.1に登場されているわけですね。
読んでみます。

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