テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

はじめたばかりの勉強会で、これからやってみたいこと

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 今月のお題は、「こんな勉強会に参加してみたい」「勉強会妄想」だそうです。

 前回のコラムで勉強会を立ち上げた話をしたので、今回はその続きとして、これからこの勉強会で何をしたいか、どのような場にしていきたいかという話をしようと思います。

 とはいえ参加者が引いてしまうような、あまりに壮大すぎる夢を語ったりはしませんのでご安心ください(笑)。

■Myersの三角形

 前回の勉強会が終了した後、最後まで残っていた参加者の方々と少しお話する機会がありました。そのときに「『Myersの三角形』をみんなでやってみるのはどう?」というアイデアが出てきました。

 「Myersの三角形」とは、テスト設計の例題としてはよく取り上げられる、有名な問題です。簡単に説明をすると、以下の仕様を満たすプログラムがあるとします。

  • 三角形の3辺として、3つの整数を入力する
  • 入力した3辺の長さが、三角形として成立しない数値であればエラーとなる
  • 三角形として成立する場合、3つの数値がすべて等しければ「正三角形」、2つの数値が等しければ「二等辺三角形」、それ以外の場合は「不等辺三角形」を出力する

 このプログラムのテストケースを考えるという問題です。

 ネタバレ防止のため、ここでわたしの考えを書くのはやめておきます。ただ、おそらく正常系よりも異常系のテストケースのほうが、作成者の個性や性格が出ておもしろいことになりそうな気がします。

■勉強会の中で、さらに分科会を作るってどう?

 最初に伝えるべきでしたが、この勉強会の名称は「新潟ソフトウェア開発勉強会」といいます。テストの勉強会なのに「テスト」がつかないなんて、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それには理由があります。

 勉強会の参加者の中には、普段の業務では開発中心の方もいらっしゃいます。今はテストの勉強を中心に進めていますが、もしかしたら今後は開発寄りの勉強をしたいという要望も出てくるかもしれません。そのため、あえて「テスト」とはつけませんでした。

 もし勉強したいテーマが増えてきたら、テーマごとにグループを作って参加者が好きなグループを選択できる、という分科会のスタイルをとってみるのも面白いのではないかと思っています。

 「そんなことしたら、勉強会が分裂してしまうんじゃないの?」と心配されている方もいるかもしれません。もちろん、その可能性はあるでしょう。もっと自分の好きなことを好きなように勉強したい、といって独立宣言する人が表れるかもしれません。

 しかし、そうなってもガッカリするようなことはないと思います。勉強会の目的のひとつは、新潟にテストのコミュニティを作り、コミュニティ文化を根付かせることです。

 ひとつのコミュニティをどんどん大きくしていくのもいいですが、複数のコミュニティが誕生して、お互いを刺激しあって成長していくというかたちでコミュニティ文化が育っていくのも面白いと思います。

 勉強会の主催者としては、ちょっと危険な思想かもしれませんが(笑)。

■みんなが楽しめるのが一番

 勉強会でやりたいことについて、いろいろとアイデアを出してきました。ここには書いていないアイデアもたくさんあります。しかし、わたしの一番の望みは参加者の全員が「今日は来てよかった、また次回も来たい」と思ってもらえるような場を作ることです。

 そういう意味では、前回のコラムでお伝えしたような、参加者全員でワイワイと話し合える場というか、雰囲気みたいなものは大切にしたいと思っています。

 前回と今回のコラムで「なんか新潟で面白そうなことやっているな」と読者のみなさんが思ってくださったのであれば幸いです。コラムを読んで、勉強会に興味を持たれた方、参加してみたいという方は、わたしのTwitterアカウント(@3rd_Violin)宛てにリプライをください。

【ちょっと宣伝】若手エンジニア向け月刊情報誌「WACATE-Magazine」さんのVol.29に、第3バイオリン名義でコラムを寄稿しました。よろしければこちらも読んでみてください。

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